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長浜市の記事一覧

  • 2015年2月9日

    楽しいご飯の時間 ひと
    Ku-’sキッチン 蓮溪邦枝さん

     1日3回、きちんとご飯を食べる。それは子どもの頃母親にしつけられたことであり、母親は毎日、台所で忙しく立ち働いていた。今では自分で台所に立つし、自分で選んだものを食べるようになったけれど、好きなものを好きに食べられるうれしさと裏腹に、つまらないな、と思うこともある。何が出てくるのかなと思うこともないし、単調にも... 続きを読む

  • 2015年2月2日

    素敵な贈り物 お店
    Pâtisserie Aux Bons Cadeaux

    村方純さん  「Aux Bons Cadeaux(オ・ボン・カドー)」というフランス菓子のお店が、11月、長浜市祇園町に開店した。  店名の由来を尋ねると、シェフ・パティシエの村方純さんは、「『ボン・カドー』はフランス語で『素敵な贈り物』の意味」と教えてくれた。誰かへの贈り物にしてほしいという思い、お店そのも... 続きを読む

  • 2014年12月25日

    霊苑考 まち・文化

     加田山延命院興善寺は長浜市加田町のほぼ中央部に位置し、遊行上人一遍を開祖とする時宗の寺院である。正応3年(1290)に創立した古刹で、今も残る一丁歩余りの境内はその昔二重の堀に囲まれ、周囲には加田七殿の居館が連なっていたと伝えられている。境内の中から出土し集められた五輪塔や墓石は、今浜城主上坂治部丞家信公の墳墓... 続きを読む

  • 2014年12月2日

    余呉に暮らすジャズボーカリスト ひと
    木原鮎子さん

     ジャズが好きだ。いや、もしかしたら「ジャズを聴いている自分」が好きなだけかもしれないけれど、ともあれジャズが好きだ。特にジャズボーカルを好んで聴いている。  最近、余呉に暮らすジャズボーカリスト木原鮎子さんのことを知った。透明感のある伸びやかな声で、ファーストアルバムの「SEASONS」を聴いて一瞬で虜になって... 続きを読む

  • 2014年11月12日

    「そういえば」という記憶 まち・文化

     「そういえば」という記憶が街にはたくさん張り付いている。長浜の大手門通り商店街を歩いていた時、かどやさんの時計があった。パン職人とバスケットに焼きたてのパンを入れて抱える少女のフィギュアは西洋の風貌である。そういえばここはパン屋さんだったな…。あとはズルズルと記憶がもどってくる。実は、街と時計の話がしたい。  ... 続きを読む

  • 2014年10月22日

    波うさぎ(竹生島文様) まち・文化

    長浜市小谷丁野町 / 岡本神社境内観音堂  波間を跳ぶうさぎの文様の名は「竹生島文様」という。「波うさぎ」「波にうさぎ」「波のりうさぎ」などと呼ばれることもある。  謡曲『竹生島』に「緑樹影沈んで魚木に登る気色あり 月海上に浮かんでは兎も波を奔(はし)るか 面白の島の景色や」と謡われ、神秘的で美しい情景が浮か... 続きを読む

  • 2014年10月20日

    湖東・湖北 ふることふみ2
    水口と大和郡山を俯瞰した近江人 まち・文化

     平城京の頃には羅城門を有し、以降大和国の経済の中心にあったこの地は、豊臣秀吉の弟秀長や江戸時代の有力な譜代大名が治めた拠点だった。  豊臣秀長は郡山に百万石の城を築城する。しかし詳細な資料は現在に伝わっていない。  そんな郡山城の天守台発掘調査が行われ、豊臣政権における貴重な天守遺構が姿を見せた。  小高い丘に... 続きを読む

  • 2014年10月15日

    角大師の護符 まち・文化

     久し振りに、玉泉寺(長浜市三川町)に立ち寄った。角大師の護符が欲しかったからだ。以前に訪れた時は虎姫町だったから随分と昔のことになる。  玉泉寺は、比叡山中興の祖と仰がれる慈恵大師良源の生誕地に建立された寺である。良源は元三大師(がんざんだいし)の名で知られ、おみくじの原型をつくった人だが、一般にはほとんど知ら... 続きを読む

  • 2014年10月13日

    ドラマがあった まち・文化
    読売旗小学生野球

     10月4日・5日、台風の気配を感じながら全試合が終わるまでは雨が降ることのないように祈りながら、浅井町野球場で少年野球を観戦していた。少年たちのユニフォーム姿に、グランドのニオイがよみがえる。ユニフォーム姿がしっくり馴染んでいる奴が巧く、そして強い気持ちを持つプレーヤーだ。僕はずっとそう思っている。... 続きを読む

  • 2014年10月3日

    官兵衛の影武者たち まち・文化

     秋の始まりの気持ちよい風に吹かれながら、木ノ本駅前から地蔵坂商店街の方へと歩く。バスガイドさんが掲げる旗について、団体客がぞろぞろと坂を登っていく。旗の先がさす空は高く澄み渡っている。行楽日和だなあと思う。  商店街から少し北に位置する木之本町黒田は、黒田氏発祥の地と言われている。今年は「ながはまの官兵衛 大河... 続きを読む

  • 2014年8月25日

    町家の新しい暮らし方 まち・文化
    シェアハウス「絹市」

     ここ数年で「シェアハウス」という言葉をよく耳にするようになった。数人で一軒家を借りてシェアするという居住スタイルは、僕たちが学生のころから普通にあったことだが、「シェアハウス」という言葉が広まってから一気に市民権を得たように思う。  全国で急増するシェアハウス。先日、長浜でも町家を改装したシェアハウスがオープン... 続きを読む

  • 2014年8月20日

    とある古民家で過ごす夕暮れ お店

     暮れそうで暮れない夏の夕暮れ、駅を降りて北国街道を南へと歩く。軒の低い古民家のシルエットが連なるまちは、車が時折通るものの少しずつ夜をまとい音が少なくなっていく。一軒、そこだけぽつんと灯りがともるように、古民家を改装したフレンチレストラン「filles de la ferme」(フィーユ・ドゥ・ラ・フェルム)は... 続きを読む

  • 2014年8月4日

    こずえアート まち・文化
    「暮らしの山」をもっと身近に

     三連休の初日、木之本町藤ヶ崎で行われた「こずえアートってなに?」というワークショップに家族で参加してきた。小枝を使った鉛筆づくりや、山の木で画用木炭をつくって絵を描いたりといった体験ができるワークショップだ。  この催しは、藤ヶ崎の雑木林をフィールドに、整備や資源利用、森林空間利用の推進などの活動をしている伊香... 続きを読む

  • 2014年8月1日

    マンゴーとふるさととかき氷 お店
    kirakira Mango

     頭上は曇り空で覆われ、蒸し暑い空気の中、居るだけでじっとりしてくる。不快指数、ということばが頭をよぎる。  個人的なことだが、彦根に来て10年になる。しかし気候には未だに慣れない。夏は蒸し暑すぎるし、冬は暗すぎると感じる。だからといって故郷に戻ることは考えられないが、10年経っても馴染めないことはある。もちろん... 続きを読む

  • 2014年7月18日

    湖の辺の道を駆け抜ける! まち・文化
    山本山〜賤ヶ岳トレイルランニング

    賎ケ岳山頂から走ってきた山本山からの稜線を望む。  「トレイルランニング」という言葉がある。トレイルとは登山道など舗装されていない自然歩道のことだ。このトレイルを走るのがトレイルランニング。欧米では昔から盛んで、日本でも以前は「山岳マラソン」、「ランニング登山」などと呼ばれていたが、ここ10年ほどのマラソンブ... 続きを読む

  • 2014年6月27日

    夜の余呉湖畔を歩く まち・文化
    余呉湖をめぐるナイトハイキング

     このところ、意識的に運動をするように心がけている。若い頃はスポーツをしていたけれど、ここ10年運動らしい運動をほとんどしてこなかった。30も半ばを過ぎて、いろんなところに影響が出てくるのをじわじわと実感していたので、先月から少しずつウォーキングやランニングをはじめたのだ。  そんな中、「余呉湖をめぐるナイトハイ... 続きを読む

  • 2014年5月28日

    コレクションのその先に お店
    INSTINCTOY

    INSTINCTOYの店内  ものを集めるのが好きだ。僕の場合は、カメラとレンズ。でも、コレクターという領域には達していない。まあ、金銭的な理由というのが大いにあったりするのだが。  先日、「長浜に素敵なフィギュアショップがある」と読者の方から情報をいただいた。オーナーは大のおもちゃコレクターだという。お店の... 続きを読む