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長浜市の記事一覧

  • 2012年11月20日

    賤ヶ岳隧道 まち・文化

     賤ヶ岳隧道は、大正13年着工、4年後の昭和2年(1927)7月に完成している。残された工事銘板には村田鶴の名はないが、意匠は横山隧道・佐和山隧道と酷似している(『“道”を拓いた偉人伝』(永冨謙著・イカロス出版株式会社・2011年)。現在のトンネルができるまでは国道のトンネルとして使われていた。本当は「賤... 続きを読む

  • 2012年10月31日

    夢京橋あかり館 手間暇文化考
    屋根を葺く まち・文化

    岩崎長蔵さん  現代の名工・近江の名工、岩崎長蔵さん(62)は、江戸時代から続く「屋根長」(長浜市石田町)の六代目、伝統的建造物の屋根を葺く技術を受け継ぐ職人である。全国社寺等屋根工事技術保存会常務理事も務めている。  檜皮葺(ひわだぶき)について話を聞いた。何故、檜皮葺だったのだろう……。多分、僕が竹釘に異... 続きを読む

  • 2012年10月22日

    笑顔と元気は、「朝ヨガ」から まち・文化
    朝ヨガ in 豊公園

     朝7時の長浜市豊公園。犬の散歩をする人、ウォーキングやジョギングで汗を流す人、早朝といえども広い公園には多くの人が集まり、思い思いに朝時間を過ごしている。そんな豊公園の中の琵琶湖をのぞむ芝生に、色とりどりのマットが広げられていた。10名ほどの女性たちがマットに寝そべったり、起き上がったりしながら身体を動かす風景... 続きを読む

  • 2012年10月2日

    時と人と想いをつなぐセレクトショップ お店
    TuRu Legend

    TuRu Legendの店内  江戸時代より浜ちりめんの町として栄えた長浜。大通寺へ通じる表参道には今も数軒の呉服屋がある。黒壁スクエアから一歩奥に入るこの通りには、昔ながらの雰囲気を残す店が多い。セレクトショップ TuRu Legendは大通寺から徒歩2分、参道沿いにある。  木のやさしさを感じる店内に... 続きを読む

  • 2012年9月17日

    普段着の甲冑を作る ひと
    現代の甲冑師 一助朋月さん

    一助朋月さん  甲冑を所有する歴史愛好家が増えている。甲冑を着用して参加する歴史系のイベントが増えており、自慢のマイ甲冑でイベントからイベントへと渡り歩く者もいるほどだ。彼らがどうやって甲冑を手に入れるかというと、自分で作るか、購入するかになる。手作り甲冑教室も人気で、自作派もかなりの数がいる。しかし難易度が... 続きを読む

  • 2012年8月29日

    受け継ぐということ——太鼓踊り まち・文化

     余呉町下余呉の太鼓踊り(滋賀県選択無形民俗文化財)が8月19日、乎彌神社で奉納された。僕は『緑に包まれた境内で揺れる「シャグマ」を見たい』と文章を書いた。それは実現した。  幼稚園年長組から高校生までの同町の子どもたちが、夏休みに入ってから毎日、大太鼓、小太鼓、鉦、囃子、タンバリンの練習を積み重ね、彼ら、彼女ら... 続きを読む

  • 2012年8月27日

    人生を赤裸々に描く ひと
    松本慶子さん

     「これまでの人生で着込んできたものを一枚ずつ脱ぎ捨てるみたいに赤裸々に描いたら、恥ずかしいけれどホッとしたの。」そう松本慶子さんは笑顔で話された。絵を描き始めてちょうど10年。85歳になる今年、初めての個展を開く。  北海道生まれの長浜育ち。農業のことなど何も知らないまま農家に嫁いだ。慣れないことばかりの辛い日... 続きを読む

  • 2012年8月22日

    常夏の国ハワイが長浜に出現 お店

    ハワイの雰囲気溢れる店内  ギラギラと太陽が照りつける夏! こんな季節に行きたい場所はどこだろうか。涼しい山や高原もいいが、海辺でのんびり夏のリゾート気分を満喫するのも楽しいはず。とくに青い海、白い砂浜、そしてヤシの木……。“常夏の国ハワイ”は夏のレジャーの王様ではないだろうか。  かといって、そう簡単に行け... 続きを読む

  • 2012年8月13日

    今年も シャグマが揺れる まち・文化

     長浜市余呉町下余呉太鼓踊り(滋賀県選択無形民俗文化財)の奉納が、8月19日(日)に行われる。 太鼓踊りは、明治時代、京都の東本願寺再建の際、『能登から原木を髪でなった縄で引っ張ってきた人足の疲れを癒すために、太鼓踊りを踊った』(初出『滋賀県湖北昔話集』)のが由来とされ、乎彌(おみ)神社の夏季祭礼とし... 続きを読む

  • 2012年7月2日

    博覧会はバスに乗って まち・文化

     この季節に山登りをするなら、私は、たどりついた頂上でビールを飲みたいと考えるタイプである。賤ヶ岳や小谷城跡は何度となく登ってきたが、最寄駅からのアクセスが少々不便なので叶わないと思っていた。  ところがである。「戦国大河ふるさと博」の会期にあわせ、各会場を巡回するバスが走っているのだ。「戦国バス」「七本槍バス」... 続きを読む

  • 2012年6月27日

    一杯のラーメンに命を賭ける お店
    ラーメン笑福

    代表の神野圭司さん  化学調味料を使用しないことをラーメン業界では「無化調」と呼ぶらしい。  その無化調に挑み続けているのが、長浜バイオ大学前にあるラーメン笑福だ。先日の第2回彦根ラーメングランプリでは「無添加とんこつラーメン」が実行委員長特別賞を受賞、同業者からも「無化調でここまでの味が引き出せるとは」と、... 続きを読む

  • 2012年6月18日

    足軽として語る戦国 まち・文化

    津田志保さん  『歴女』……。ウィキペディアでは「歴史好きあるいは歴史通の女性を指す造語」とある。さらに歴史の何が好きかで細分化されるらしい。  「大きくは、史跡・武将・甲冑などの武具装束・軍略などに分けられますが、たいていは複数の分野に興味を持っています。私はまず甲冑。自分が着るのも造るのも、着ている人を... 続きを読む

  • 2012年6月6日

    大河ドラマと北近江
    写真で伝える小谷城 まち・文化

     昨年の大河ドラマの主人公・江の出生地と伝わるのが、小谷城である。江の曽祖父・浅井亮政が大永年間(1521~1528)に築城し、父・長政の代の天正元年(1573)に羽柴秀吉ら織田信長軍に攻められ、小谷は落城、長政は自刃した。  開催中の長浜戦国大河ふるさと博では「小谷城址ガイド語り部の会」の79人が、交代制で城跡... 続きを読む

  • 2012年6月4日

    隧道と村田鶴 横山隧道 まち・文化

    横山隧道米原市側 横山隧道長浜市側  トンネルは魅力的である。それを抜けた時に現れる新しい世界にいつもワクワクする。そういえば、子どもの頃も、ジャングルジムでも、土管でも穴を抜ければ向こう側にはいつも別世界が広がっていた。紙を丸めた筒だって同じである。  一ヶ月ほど前、彦根の佐和山の裾野にある仏生山... 続きを読む

  • 2012年6月1日

    長浜の町にさらなる賑わいを運ぶ「このはな珈琲」 お店
    このはな珈琲 長浜表参道店

    代表の水野君仁さん  女性にとって開店時間が長い店は貴重だ。提供されるメニューがオシャレで、さらに落ち着くことができる雰囲気であればなおよし。家や職場の近くにこんなカフェが欲しいと願う人も多いはずだ。男性だっていつでもおいしいものを食べることができ、友人や仕事先の人と語らうことができる店があれば、通いた... 続きを読む

  • 2012年5月23日

    大河ドラマと北近江 まち・文化
    戦国大河ながはま館にて

    館長の箕浦茂光さん  『51作ある大河ドラマの中で、一番多くとりあげられた時代は戦国時代。その数は20作品になります。日本の歴史を動かした三英傑といえば、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康。三人は大河ドラマに何度も登場しますが、中でも徳川家康は最多となる19回も登場。秀吉は16回、信長は14回。また、三... 続きを読む

  • 2012年5月9日

    湖北の切支丹灯籠 まち・文化

     以前のDADAに「湖北のキリシタン灯籠」の記事がある。面白いテーマだと思った。  『織田信長はキリスト教布教に寛大だったが、信長の後を継いだ豊臣秀吉はバテレン追放令を出し、宣教師を国外追放。徳川の世となるとキリシタンへの弾圧と迫害はさらに強まり、幕府は踏み絵を強制するなどキリシタン狩りを行った。しかし熱心な信者... 続きを読む