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彦根市の記事一覧

  • 2012年12月15日

    日本唯一 諸芸上達を願う「扇おみくじ」 まち・文化

    扇おみくじと布施博章宮司  彦根で一番古い神社として知られる千代神社。この社は、古くから芸能をはじめとする諸芸の神として信仰を集めており、歌舞伎や落語をはじめとする古典芸能にたずさわる人々のみならず、多くの芸能・芸術関係者が足を運ぶ。  創立年代は定かではないが、社伝によれば孝元天皇の皇女・倭迹迹姫命の降誕に... 続きを読む

  • 2012年12月12日

    コンクリートの卓球台と絵葉書、そして愛の鐘 まち・文化

     コンクリートの卓球台はかつて2009年2月8日発行のDADAジャーナルに掲載したことがある。DADAがまだ一色刷りだった頃だ。「セメント製の卓球台と藤棚は僕の外部記憶装置/結構、お気に入りの場所/今もこうして在ることの奇跡/卓球台から、何処まで行くことができる?」と言葉が添えてある。2012年師走、... 続きを読む

  • 2012年12月10日

    大人のデザート お店
    Le Vacabon

    ヨーロッパの街角に迷い込んだかのような外観  最初に告白しておくと、僕は甘いものがあまり得意ではない。どちらかというと、塩辛いもののほうが好きな典型的な酒飲みのタイプである。最近では、めっきり甘いものを食べなくなって、先日、それを覆す素敵なお店に出合った。お店の名前はLe Vacabon(ル・ヴァカボン)。ヴ... 続きを読む

  • 2012年11月26日

    屋根の上の鍾馗さん まち・文化

    鈴木達也さん  そもそも、鍾馗(しょうき)さんとは誰なのか……。  中国唐代高祖皇帝(在位618~626年)の時に実在した人物である。鍾馗は、科挙に落第し、傷心癒えず自殺したが、高祖が憐れんで科挙合格者とし丁重に葬った。そして、第六代の玄宗皇帝(在位712〜756年)の夢に現れ伝説となった。    ... 続きを読む

  • 2012年11月14日

    映画『家』、醒井ロケに200名が参加 まち・文化

     2012年10月26日から28日までの3日間、豊郷、米原、彦根の3地域で、秋原北胤監督の次回作品『家』の滋賀ロケが行われた。秋原監督の映画撮影は、東京から最低限のスタッフと共に現地入りし、地元有志の協力を得て実施するのが特徴。ボランティアスタッフがロケ地の選定から小道具の準備、エキストラの募集、当日の交通整理ま... 続きを読む

  • 2012年11月12日

    狼少年映画ポスター展 2 まち・文化

     狼少年は、映画と映画のポスターが大好きな僕の友人である。映画評論家蓮實重彦(はすみしげひこ)の「世界で年間300の映画が公開されている。300本観ないということは映画が君から遠のいていく」という言葉を信じ、300本観なくてはと思ったという。高知で映画と共に学生時代を生きた人である。映写技師のアルバイト、土曜日は... 続きを読む

  • 2012年11月2日

    狼少年の映画ポスター展 1 まち・文化
    彦根・花しょうぶ通り 逓信舍

     戦国をテーマに盛り上がる花しょうぶ通り商店街の、旧川原町郵便局舎(高﨑家住宅主屋)が、新しく「逓信舍」という名前で11月3日にオープンする。「寺子屋力石」「戦國丸」を運営する「LLP(有限責任事業組合)ひこね街の駅」が、「情報」をテーマとした第3の街の駅として、新たな賑わいを創出する取り組みを進めている。  旧... 続きを読む

  • 2012年10月17日

    12分の1の世界 「craftたま屋」の作品展 まち・文化

     「スケールの小さなお披露目会」と題した作品展の案内を手にした。ずいぶんと控えめなタイトルだと思ったけれど、縮尺12分の1で作り上げたミニチュアだから「スケールの小さな」と表現するのがふさわしいのかもしれないと思い当たった。作品展を開くのは大越玉代さん。初めてお会いしたとき、精密に彫り上げた消しゴムはんこの作品... 続きを読む

  • 2012年9月28日

    湖の辺の道 ルール まち・文化

    湖の辺の道  『近江湖の辺の道』は、志賀町近江舞子集団施設地区と近江八幡集団施設地区を北まわりに結ぶ約140キロの環びわ湖周遊自然歩道のひとつである。琵琶湖の優れた景勝地や沿岸の観光地、文化財など、恵まれた自然環境や価値ある文化遺産と触れあうことができる自然歩道だ。この道沿いに、昨年4月にオープンした認知症高... 続きを読む

  • 2012年9月19日

    犬上川のメイとサツキとハク まち・文化

     彦根市立病院を望む犬上川の堤防道路沿い、ひつじのメイとサツキとハクが、モコモコの身体で土手の草を食む。その姿は愛らしく、近所の子どもたちや来院する人たちの人気を集めている。  犬上川の北岸に沿って続く堤防道路は、車1台分ほどの幅で、大きな木が生い茂り、散歩にはもってこいのコースだが、狭い道をスピードを緩めず走る... 続きを読む

  • 2012年9月12日

    摺針峠 まち・文化

    神明宮からの眺望。かつて、弘法大師が植えた杉は残っていないが、その場所に石碑がある。  峠を越える、峠を引き返す。いずれにしても断固たる決意が必要な時代があった。  摺針峠は、中山道、番場宿(米原市)と鳥居本宿(彦根市鳥居本町)の間にある峠だ。  修行中の弘法大師(空海)がこの峠にさしかかった時、白髪の老婆が... 続きを読む

  • 2012年9月5日

    ありそうで、どこにもない味 お店
    めん屋 樹

    白と黒をモチーフにした店内  「めん屋 樹」の鯰江智一さんと出会ったのは今年の3月、東日本大震災の追悼イベントでのことだ。ちょっと怖そうな出で立ちとは裏腹に、物腰の柔らかさが印象的だった。「彦根ラーメングランプリ」の仕掛け人の一人であり、僕がこうしてラーメンに夢中になったきっかけをつくった人といっても過言では... 続きを読む

  • 2012年8月29日

    受け継ぐということ——湯葉 お店

    湯葉を竹筒に巻き付けた「飛志貴湯葉 」  豆乳にニガリ等の凝固剤を入れて固めてできたものが豆腐で、豆乳を加熱し表面に張った皮膜が湯葉である。精進料理の食材として発達し、優れた栄養価を誇る食品だ。  彦根市芹橋一丁目にある「湯葉製造司 大半」の創業は、今から120年ほど遡り明治という時代である。ご主人の梶田正喜... 続きを読む

  • 2012年8月28日

    夏の終わり…… まち・文化

     昔、地蔵盆が始まると、夏休みが終わる気配に気持ちが寂しくなった。最近は、鳥人間コンテストで夏が始まり、24時間テレビ「愛は地球を救う」で夏が終わる。  8月18日土曜日、彦根ビバシティ・センタープラザで、24時間テレビ協賛「草の根チャリティー in 彦根」というイベントが、読売新聞湖北ブロックの主催で行われた。... 続きを読む

  • 2012年8月20日

    幽霊画を巡る 幽霊の話を聞く まち・文化

     『目に見えないモノを見ることができるかもしれない旅をしませんか?現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)の狭間、湖東・湖北の伝承を追いかけ文化遺産を巡るツアーに出かけませんか?』というゴーストツアーの5回目は「ゆーれーの章」らしい。沖島、彦根、柏原の幽霊画を巡り、幽霊の話を聞く文字通り「ゴーストツアー」となる。 沖... 続きを読む

  • 2012年8月17日

    彦根にて映画撮影はじまる まち・文化

     2012年6月、彦根ビバシティシネマにて上映された『一遍上人』。この作品を撮った秋原北胤監督が次回作を準備している。タイトルは『家』、島崎藤村の同名小説を映像化する予定だ。  一本の映画を撮るにあたり、複数のロケ地で撮影を行うのが秋原監督の流儀だ。スタッフは極力少なく、地元の人々に全面的に協力を依頼し、みんなで... 続きを読む

  • 2012年7月25日

    柿渋ワークショップ まち・文化

     日本の伝統塗料の一つに“柿渋”がある。歴史は古く、布や和紙、竹、木などあらゆるものに用いられていたが、化学染料や化学塗料などにとって変わられ、姿を消して行った。「あー、知っている」と記憶をよみがえらせて頂けるとしたら、番傘だろうか? 和紙や竹製の柄、骨に柿渋を塗ると、紙は防水性や強度が高まり、防腐や防虫、抗菌効... 続きを読む