英語で空手をマスターする!

「ブラックベルト・イングリッシュ」ロバート・ノットさん

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 2010年9月3日更新

空手の指導をするロバートさん

 彦根の旭森小学校近くに空手道場がある。「ブラックベルト・イングリッシュ」はアメリカ人のロバート・ノットさんと智恵さん夫妻が去年から開校している。日本語に訳すと「黒帯英語」道場となるのだろうか。ロバートさんは幼い頃からアジア文化に興味をもち、空手を学んできた。今は空手道七段(教士)である。胴着姿の大人や子どもが稽古をしている様子は、空手道場のごく普通の光景だが、ここでは稽古が英語で進められている。
 「英語によるコミュニケーションで空手を習得する」が教室のコンセプトだ。稽古中、ロバートさんはすべて英語で指導する。生徒は、ロバートさんの言葉に従い、練習を続ける。練習を見学させてもらったのだが、英語にはまったく自信のない私でも短い言葉や部分的な単語は拾えて、ロバートさんの身振りもあるので、なんとなくわかるという感じだ。

ロバート・ノットさんと智恵さん

 「ネイティブが話していることを理解する力=英語コミュニケーション能力の向上を目指しています。ロバートの話す内容が全部わからなくてもいいんです。型や礼儀の見本を見て、繰り返し反復練習することで、理解につながっていってほしいと思っています。それが英語に接することへの自信につながるはずです」。ロバートさんの言葉を智恵さんが通訳してくださった。
 子どもの頃、空手を日本人から学んだロバートさんには、ずっと日本人について日本語で教えてもらっていれば日本語と自信をもって付き合えたのではないか、という思いがあった。一方で智恵さんは英語を習得しようとアメリカへ語学留学したが、思うように上達しない。そこで英語を使わざるを得ない状況、現地の美容学校へ入学したのだという。

ロバートさんの教える「自然流武道」

 「英語を実践で身につけようと考えたのが結果的に成功でした。この教室も同じです。空手、英語、最初に興味をもつのがどちらでもいいんです。それぞれを楽しく学んでもらうことが一番です」。
 稽古中にロバートさんが、技のかけ方や心得を説明することがある。長めのときは、あとで智恵さんが通訳してくれるので、言葉がわからない不安感はほとんどない。
 ロバートさんの教える「自然流武道」はテコンドーやヨーロッパの運動力学などの要素を取り入れており、体の負担を極力抑えているので、子どもはもとより高齢になっても続けられるのが特徴なのだという。私が興味があるのはこちらの方だったりする。ベスト ・キッドとはいかないけど。

ブラックベルト・イングリッシュ

滋賀県彦根市東沼波町296 / TEL: 0749-29-1338
電話受付時間 11:00〜20:00(土曜休)

子ども向け〜一般向けなど各種コースがあるので時間などについては要問合せ。見学・体験もできる。会話力を重視した英会話のみのコースもある。
http://www.blackbeltenglish.jp/

店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。

椰子

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