Monologue

  • 2010年8月22日

    Monologue No.497

    夏が終わりに近くなると、日曜日の週刊新潮のCMを思い出す人がいる。 猫もうす目のまま眠っている 僕も動かない メルティーな夏も終わらない 昔の週刊新潮のコマーシャルってどんなん? カカシの気持ち 続きを読む

  • 2010年8月8日

    Monologue No.496

    今年の夏は、笑っているしかないように思っている。 暑いですねの挨拶にも 笑っている 朝の水やりにも 笑っている 影のない午後にも 笑っている 車のクーラーが効かなくて 笑っている こんな時にも 笑えるのだと また笑っている 続きを読む

  • 2010年7月25日

    Monologue No.495

    迷った時、大切なことを誰に聞けばいいのか、考える。 梅雨があけました 庭の紫陽花は、まだキレイなまま咲いています 水泳帽に三本線を入れて水中眼鏡とヤスを持ち 少し前まで、迷う事無く飛び込む時代がありました その頃、大志などありはしませんでした 続きを読む

  • 2010年7月11日

    Monologue No.494

    もう7月だというのに、まだ6月のような気がしている。 体内時計は6月 緑は深く夏の装い 空はもう秋の様子で 御神籤は末吉が続いている 過不足はない 続きを読む

  • 2010年6月28日

    Monologue No.493

    水玉のひとつひとつに、少し歪んだ世界が映っている。 水滴は凸レンズになっている 涙は凸レンズになっている 少し歪んだ世界は 周辺部がにじんでいる 続きを読む

  • 2010年6月13日

    Monologue No.492

    日本では6月の雨は何故か特別らしい・・・・・・。 根拠の無いプライド 根拠の無い決意 根拠の無い自信 6月の雨にはかなわない 続きを読む

  • 2010年5月23日

    Monologue No.491

    眼鏡をかけ始めたとき、世界が変わった。僕が見てきたものは何だったのかと思った。 そこには鮮やかな輪郭と 美しいコントラストがあった 見えないふりをすることを覚えたのは そのずっと後のことだ 続きを読む

  • 2010年5月9日

    Monologue No.490

    なんて小さな花だろう・・・・・・。しっかりと水色の花弁があった。 多分……世界は 花が咲かないと所在が判らない程度に 愚かなのだろう 財力にものをいわせて、大吉が出るまで 御神籤をひき続けるがごとく 続きを読む

  • 2010年4月25日

    Monologue No.489

    判らないことを判らないままに、ムフムフと楽しむ季節である。 シャガの学名は、Iris japonica 日本アヤメ 別名は胡蝶花……胡の国の蝶 胡弓、胡椒、胡麻、胡桃 胡にサンズイを付けると湖になる 続きを読む

  • 2010年4月12日

    Monologue No.488

    でも、しかし、だけど…、ぽかぽかの陽気だけで頑張ることができる。 陽気も手伝って、眠い…… 桜の午睡 いつも日だまりの猫 瞼の景色は今年も 退屈でキレイだ 続きを読む

  • 2010年3月28日

    Monologue No.487

    春はたいてい……懐かしい思い出と共にやってくるものだと信じていた。 やっぱり違っているような 何処かで迷ったような 春は、そういうものだった やっぱり……、山の桜のところへ 続きを読む

  • 2010年3月17日

    Monologue No.486

    僕はまだ何もしていないのに、春の兆しはあちこちにあって・・・・・・。 ひと雨ごとに春が近くなるなら 今年はもう随分と春のはず 春の兆しは兆しのままで ずっと同じところに留まるのだろう 続きを読む

  • 2010年2月28日

    Monologue No.485

    あの変化する色は二度と手に入らない。いつまでもみていたい夕日がある。 今頃の夕暮れどきは 夏の頃とは違ってあかい 空気が冷たいせいだろう いつまでもじっとみていたい 夕日があるのをようやく知った 続きを読む

  • 2010年2月14日

    Monologue No.484

    僕は、キャンデーを最後までなめていることができない人間だ。 キャンデーをガリガリと噛み砕く 破片は多い方がいい 一瞬に、一気にクライマックスを望んでいる 凍りついた春も…… 同じかもしれない 続きを読む

  • 2010年1月24日

    Monologue No.483

    言葉を失いそうな時がある。そんな時には空をボケラーと眺めよう。 星も、月も、お日さまも あるはずのところにあるはず…… 僕らはボケラーとしていても 大丈夫なのだ 続きを読む

  • 2010年1月10日

    Monologue No.482

    2010年 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 新しい年が始まったようだ 何をしたい…… 誰としたい…… 豪華な水玉の夢を見つづけよう 続きを読む

  • 2009年12月27日

    Monologue No.481

    1年という単位が終わる。そう言えば20世紀にタイムカプセルという代物があったらしい。 タイムカプセルは タイムマシンではない 現在の情報を未来に送り届けるための容器だ 氷の世界 やっぱり時間が止まるはずだ 続きを読む