鍾馗さんの新発見を目指す

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 2013年11月4日更新

 1年ほど前、「まち遺産ネットひこね」のメンバーと共に『鍾馗さんMAP』を作った鈴木達也さんにお話をうかがった。
 鈴木さんは、「鍾馗は中国からやってきた道教の神様です。私たちは親しみを込めて鍾馗さんと呼んでいます。京都をはじめ近畿・東海地方では瓦でできた小さな鍾馗さんの人形を屋根の上にのせる風習があります。鍾馗さんは魔除けの力があるとされているので、家の守り神として大切にされてきたのでしょう」と話す。
 鍾馗さんは、町屋の屋根や、お寺の鬼瓦の向かい側にも多くあるというのだ……。
 先日、「千松山松原寺」の前で本当に鍾馗さんを発見した。感動を覚えた。そして、「宝探し気分を味わってもらえたらと思っています。また、何故か、米原の旧近江町以北では発見されていないのです。もしも長浜市で鍾馗さんが発見されたら第一号です」と鈴木さんが言われたのを思い出した。
 旧近江町以北……、世界初である。第一号を目指す気持ちが固まってきた。勿論、波うさぎも忘れずに。

 

鍾馗(しょうき)さんとは

鍾馗とは、中国唐代に実在した人物である。鍾馗は、科挙に落第し、傷心癒えず自殺したが、玄宗皇帝(在位712〜756年)が憐れんで科挙合格者とし丁重に葬った。そして、皇帝が瘧(おこり)にかかった時、夢に現れ、「虚耗(きょぼう)」と名乗る悪鬼を撃退した。鍾馗は、丁重に葬ってくれた礼だといった。玄宗の病は治癒し、以来、この伝説から鍾馗が邪気や悪鬼を祓(はら)うと信じられるようになった。

店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。

編集部

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