高宮の心を東北へ……
2011年(平成23年)3月11日、金曜日。東北地方太平洋沖地震と津波、その後の余震による大規模地震災害。
文章にすると、約50字。その50字の出来事が世界の人々の心に様々なカタチで記憶され、言葉にならない思いで繋がっている。
『高宮の心を東北へ』は、彦根市高宮町の加藤親生さん・馬庭将行さんが立ち上げた実行委員会だ。文字通り高宮の心を東北へ届ける活動をしている。
6月初旬、馬庭さんが編集部事務所に来られ「18、19日と福島県いわき市へ、ボランティアに行きませんか」と誘われた。瓦礫撤去などのボランティアに来られる方々に焼きそばを振る舞うのだという。実行委員会は3月にも義援金や文房具を贈る活動をしており、『高宮の心を東北へ』の第二弾である。馬庭さん曰く「1泊4日の弾丸炊きだしボランティア」だ。
僕は高宮で暮らしているわけではないが、きっとこれには何か天啓のような理由(役割)があるのだろうと思った。メンバーは加藤さんが隊長、馬庭さんが事務局、その他、八木嘉之さん、日夏剛史さん、馬場元治さん、石川滋紀さん、和田正一さん、宮元純一さん。彦根から福島県いわき市のボランティアセンターまで、トラックとワゴン車で往復。土曜日、日曜日の2日間で焼きそば800食、フランクフルト300本を焼き、作業を終えて帰ってこられたボランティアの方々に手渡した。
最終日、「皆さんもボランティアなのに、ボランティアの方々に焼きそばを振る舞っていただき、ありがとうございました。一生忘れません」と声をかけていただいた。
その言葉は感動的で声のトーンまで今も覚えている。『高宮の心を東北へ』に参加させていただき心から良かったと思えた…。『高宮の心を東北へ』、次回も誘ってもらえるだろうか。何か天啓のような理由(役割)が解るまでボランティアを続けるつもりだ。
【小太郎】