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メダカ

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 彦根市 2011年6月20日更新

 5年ほど前から、事務所でメダカを飼っている。猫も興味が無いらしくトラブルは無い。今年、初めて卵が孵化した。毎年、生まれていたのだろうが気づかなかっただけだろう……。半月くらいになるが、コップの中で、透明なからだを振るわせながら水の中を移動している様子はなかなか可愛く、観ていると時間を忘れるくらいである。生まれたのは7匹。ちゃんと育ってくれると嬉しい。
 コップの水は200ミリリットルくらい。中に水生植物を入れてある。残念ながらカタカナの長い名前は忘れた。葉に気泡が付いていることがある。コップの中で、自分の身体と同じくらい大きな気泡をメダカはどんなふうに見ているのか、まして時々、コップの水をかきまわす、僕の指は迷惑の何者でもない。小さな世界には小さなルールがあって、時々かきまわすのも、僕とメダカの関係におけるルールなんだが……。かきまわすとは、僕の側からすると世話をすることと同義である。
 猫は、メダカの世話をしている僕も無視している。それが事務所で暮らす猫と僕の、知らない間にできたルールだ。ワサワサと時々追いかけるのは、愛情からだが僕のルール違反。しかし、ワラワラと逃げるのはルールである。
 僕の目の届く世界は、両手で守れる程度のものである。

小太郎

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