カロム王子現る!!

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 彦根市 2011年1月27日更新

カロム王子

作者の山本ゆう子さん

カロム王子の漫画

 昨秋から時々見かけるようになったこのキャラクター…「カロム王子」という。(社)彦根青年会議所がカロムのイメージキャラクターを公募し、子どもの部160点、大人の部367点の応募の中から選ばれたのが、「カロム王子」だ。彦根市稲部町の山本ゆう子さん(38)の作品である。
 「カロム」は湖東湖北、特に彦根を中心とした地域で100年近く遊び継がれている盤上ゲームだ。赤と緑の玉を四隅のポケットに落としていく、おはじきとビリヤードを合わせたようなゲームだと説明されている。日本伝来の経緯がはっきりとせず、一度は全国的に普及したらしいが、廃れずに湖東湖北で遊び継がれた理由も定かではない謎のゲームだ。
 山本さんに「カロム王子」の原画と漫画(未公開)、チラシを見せていただいた。”ゆるキャラ まつりin彦根〜キグるミさみっと2010〜“で配られたというチラシのタイトルは「カロム王子のひみつ大公開」。こんなことが書かれていた。
 「ぼくは彦根のカロムを世界にひろめるため、カロム王国からやってきた王子だよ!」「カロムを楽しんでいる子供たちのゲーム板を通ってどこへでも移動できるよ!」「ゲーム中にジャックやパックを失くしたら、冠の駒をはずしてくれる。冠の駒はいくら取ってもまた出てくるよ!」「カロムを世界中にひろめて、将来立派なカロム大王になるのが夢!!」「彦根のお菓子が大好物!!」「カロム王国には、他にも楽しい仲間がいっぱいすんでるよ。みんながカロムを好きになってくれたら仲間たちもどんどん彦根にやってこれるかも?!」
 なるほど……と思った。そこには謎はなく、カロム王国という世界があり、王子がいて大王がいて仲間たちもいる。そして、カロム盤が移動ツールとなっているわけだ。カロム盤があるところ、ゲームを楽しんでいるところには現れる可能性がある……。
 山本さんの側らにはいつもアイデアノートがあって思いついたことを書き留めている。王子の活躍の物語を期待したい。

カロム探検隊隊長

編集部

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