弁財天と宇賀野

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 彦根市 2010年6月17日更新

琵琶を持つ2臂の弁財天

 先日、彦根の大洞弁財天へ行く機会があった。随分と久しぶりだった。歴史的には元禄8年(1695)彦根藩4代藩主井伊直興公の創建である。弁財天は、8本の手に弓、矢、矛などを持つ8臂像で、頭上に宇賀神を戴いている。宇賀神は人頭蛇身で蓮に乗るカタチだというが、実際に確かめたことはなく、この時、いつまでたっても終わらない中途半端なコレクター魂が目覚めた。
 竹生島宝厳寺の浅井久政公が永禄8年(1565)に奉納した弁財天も8臂像でやはり宇賀神を載せている。宇賀神がどんな神様で、弁財天といかなる関係があるのかは調べればすぐに判るのだが、図らずも米原市の「宇賀野」という地名を思い出した……。日本三大弁財天を祭る竹生島と宇賀野とは関係があるのだろうか?妄想の翼が広がっていくのである。
 ところで、大洞の奥の院の岩肌をくり抜き彫像が奉納されていた。琵琶を持つ2臂の弁財天だろう。ただ、西洋趣味で琵琶には見えないのだが、この場所に存在する意味があるに違いない。
 穴の大きさと像の大きさのアンバランスは何故だろう……。休日も眠れないわけである。

小太郎

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