" />

マンスリー三成会開催

石田三成に、『逢える』ブックカフェ

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 米原市 2019年10月4日更新

9月14日  マンスリー三成会

 米原市朝日の観音寺では、今年も「石田三成に『逢える』ブックカフェ」がオープンしました。ブックカフェのある本坊には真新しい青もみじと紅葉がデザインされた暖簾(のれん)が掛けられ、カフェのメニューにも伊吹の牛乳で作られたアイスクリームが新しく加えられました。8月3日、カフェ開きの日には、地元伊吹高校書道部のライブパフォーマンス『残紅葉(三成が詠んだと伝わる和歌~散残る紅葉は殊にいとおしき秋の名残はこればかりそと)』、続いて、書家・前田鎌利師による、三成の旗印『大一大万大吉』が畳2帖分の大きな画箋紙に揮毫されました。8月のオープンからひと月が経ち、ようやく秋風が頬をかすめるようになった9月14日、ブックカフェではひとつの新しいことを試みました。『マンスリー三成会』、訪れたミツナリストたちの交流の場としてのブックカフェ。三成にまつわるテーマを投げかけ、自由に語りあう。9月のテーマは『三成の三つの歌』。三成が詠んだと伝わる三つの和歌を深読みしていくことで、読み手それぞれの三成像が浮かび上がってきて、私たちは知らなかった三成とまた出逢うことができるのです。ブックカフェだからこそできるひとつの挑戦、新たな三成との出逢い。10月のマンスリー三成会は第2土曜日の12日を予定しています。テーマは未定(ミツナリストのテーマ持ち込み歓迎)。11月のマンスリー三成会は、オンライン三成会・中井俊一郎会長を招き、『三成研究最前線』というお題で2日にお話をしていただきます。昨年よりも増えた三成関連書籍。たとえば観音寺様から提供していただいた『観音寺文書全5巻』(三成の父・正継の書状など掲載)、『稿本石田三成』(渡辺世佑著、初版明治40年)、三成の記載のある自治体史『山東町史』『伊吹町史』、そして、三成の次男・重成(関ヶ原合戦後、津軽に落ち延びて杉山源吾と改名)のご子孫・白川哲也氏から寄贈いただいた、ご尊父・亨氏のご著書『石田三成と一族』。ブックカフェの本棚に並べられたすべての三成本は、私たちに真実の三成と出逢う機会を与えてくれます。昨年よりも大きく開かれた縁側に腰かけ、ひとり三成を想う。カフェの奥座敷で車座になって、みんなで三成を語らう。どちらも正しいここでの過ごし方。ここは、秀吉と三成の出逢いの地、ようこそ、三成に『逢える』ブックカフェへ。

田附清子

編集部

スポンサーリンク
関連キーワード