随分と時間が経ってしまったものでも、忘れていなければ叶うこともある。気の長い話であることは確かだ。
2016年「ヘレン・ケラーが訪れた場所」という記事を書いた。『彦根市立図書館がある場所に滋賀県立盲学校があった。ヘレン・ケラーが訪れ記念植樹をした場所である……。僕は、「働く人のために、よき蔭を與へよ」とヘレン・ケラーが植え、祈った松があるかどうか調べてみたが、松の記憶は、盲学校移転の時に途絶えて判らなくなっている。』
ヘレン・ケラーの松のことは、この記事の5〜6年前から知っていて、行方が判ればいいな、と思っていた。
8月のお盆を過ぎた頃、松がどうなったのか、判った。いずれ、もう少しはっきりしたら記事にするつもりだ。
どんなに望んでも叶わないことも多いが、僕らのささやかな願いは、ひとつひとつ叶えられていくのかもしれない。忘れなければ、の話だが。
【小太郎】
