99.9「いとこんち」のメニュー
ほとんどテレビを観るということが無い。観たとしてもアニメがほとんどでドラマは続きが気になるので避けるようにしている。最近はオンデマンドのネット配信や動画専門サイトも充実し、観ることになる運命的な番組がある。いくつかその運命的な番組があるのだがそのひとつが「99.9-刑事専門弁護士-」だ。
ファンである俳優が出演しているわけでも、監督が好きなわけでも、緻密に組まれたストーリーに魅せられているわけでもない。まして、登場人物らが吐く駄洒落が妙に好きだというのでもない。
映像に映る「いとこんち」という名の小料理屋のメニューに、僕は興味津々なのである。シーズンⅠからずっと注目している。多分、僕と同じように「99.9-刑事専門弁護士-」はメニューが素晴らしいと記憶している人も多いのではないだろうか。
例えば、シーズンⅡに映った7周年記念メニューには次のようなものがあった。「よしむね享保の改角煮丼」「笑類憐れみの冷麺」「近藤のいさみ揚げ」「未塾ミカンのゼリー来航」など21種。
シーズンⅡ最終回では、注目メニューとして「いし田あんみつ成」「い伊直粥」「どく占禁止フォー」「あん政の大ゴクゴク牛乳」「いし田三ついなり」など。
「い伊直粥」はシーズンⅠでは「井伊直粥」と書いてあったことを覚えているが、彦根出身ということもあり、これが最も秀逸だと思っている。「弼」と「粥」、漢字が良い。「いし田三ついなり」「いし田あんみつ成」と三成に注目しているところも嬉しいのである。
僕の周りの世間はNHK大河ドラマ「西郷どん」で盛り上がっている。佐野史郎さんが井伊直弼役で登場しているからだ。僕にとってはFar East Researchのチーフである。その佐野さんが99.9に出演された時のメニューに「うに・いくらのさいごう丼」があった。気遣いも行き届いている。
99.9のメニューには意味がある。未来を予見しているのではないかと、大袈裟に考えている。ならば、数多くのメニューの中から注目メニューに載った、石田三成に何かがおこるのではないだろうか。
僕は、テレビは殆ど観ないが観てしまったら真剣なのである。
【編集部】