戦国無双の刀剣展
彦根の夢京橋あかり館で「戦国無双の刀剣展」が行われている。戦国アクションゲームの最高峰といわれる「戦国無双」(株式会社 コーエーテクモゲームス)に登場する武将キャラクターが使う武器を、現代の刀匠たちが受け継いだ伝統の技で現実の世界に再現した9作品を展示している。石田三成(鉄扇)・大谷吉継(采配)・真田幸村 (十文字槍)・前田慶次 (単鉤型鉾)・森蘭丸 (大太刀)・加藤清正 (片鎌十文字槍)・本多忠勝 (蜻蛉切)・真田信之 刀(直刀)・綾御前 (大薙刀)。
現実の世界から人が想像力を逞しくし、バーチャルな世界にリアルなビジュアルを構築している。武器もその一つだが、現実にはあり得ないその武器を、もう一度、現実の世界に再現する。しかも伝統を守っているといのが面白いのである。
実際、真田幸村の使う十文字槍は、接合部分の鍛え方は伝承が途絶えていた。過去を振り返り研究し、再現されたものだ。更に、刀剣を観て驚くのは漆塗り、蒔絵、錺金具なども施された美術品であるということだ。ゲームのファン・刀剣ファンでなくとも観ておく価値はある。
2月11日に発売される「戦国無双4 Ⅱ」には、遂に徳川の次世代を担う若きヒーローとして井伊直政が登場する。直政は初代彦根藩主だ。武器は尖槍。いずれ、再現されることを期待したい。
彦根といえば地場産業の仏壇。武具甲冑の制作から仏壇へとその技術が受け継がれたとも聞く。その技を遡りゲームの中の武具甲冑を再現してみるのも面白いかもしれない。
戦国無双の刀剣展
期間: 2014年12月6日〜2015年3月8日
会場: 夢京橋あかり館(TEL: 0749-27-5501)
http://mitsunari11.com/sword/
店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。
【編集部】