長浜市の記事一覧
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2018年3月5日
山内さんの愛おしいもの・コト・昔語り まち・文化
山内喜平さんと和子さん 先月、長浜市木之本町古橋にお住まいの山内喜平さん(90)が、伊吹大根復活に尽力されたお話を書いた。蒔いた種の80パーセント近くが基本形の伊吹大根に育つようになるまで20年近い歳月を要したが、この間、畑には毎年200本近い規格外の大根が育っていたことになる。 奥さまの和子さん(90)... 続きを読む
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2018年2月6日
ヒップホップ&作業療法士 ひと
慎 the spilit・MINIYON昨年秋、ラッパー 慎 the spilitとDJ MINIYONのライブを見に行くため向かったのは、長浜市立北中学校の体育館。生徒を対象としたPTA主催の「講演ライブ」だった。 慎 the spilitこと佐々木慎さん、MINIYONこと田中孝史さんは、それぞれ作業療法士として働きながら、音楽活動をしている。... 続きを読む
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2018年2月2日
山内さんと伊吹大根 ひと
山内喜平さん山内喜平さん 昨年末、友人が「とっても物知りで、色々なお話を聞かせてくれる人」と引き合わせてくれたのが、長浜市木之本町古橋にお住いの山内喜平(90)さんだ。「何の話がよろしいか?」と山内さんは記憶の引出しのどこを開けるかを私たちに委ねたほどで、引出しがどれほどあるのか、全くわからない。その日、印象深かったの... 続きを読む
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2017年9月29日
古橋のオオサンショウウオを守る会 まち・文化
9月10日、長浜市木之本町古橋で「今年もオオサンショウウオに会いたいなぁ! 第4回古橋の大谷川の生き物調べ」と言う長いタイトルのイベントが行われた。会場となった同市立高時小学校には、魚をすくう網やバケツを手にした親子や長浜バイオ大の学生など約100人が集まり、まずオオサンショウウオの生態や活動経過に... 続きを読む
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2017年9月11日
湖東・湖北 ふることふみ36
三献茶の謎 まち・文化『近古史談』三献茶の部分 司馬遼太郎原作の『関ケ原』が映画化されたことは大きな話題になっている。戦国時代の終わりを決定付けた合戦を石田三成から描いた作品でもあり近年高まりつつある三成人気もますます拍車がかかり検証もされてゆくことを期待する。 今稿では『関ケ原』に便乗して石田三成伝承の一つを考えてみたい。 ... 続きを読む
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2017年8月8日
湖北の大豆の豆乳アイス お店
Moon Food Japan「湖北産の大豆をつかって、『MOONアイス』という豆乳アイスをつくっている夫婦がいる」と聞いたのは春のこと。夏になり、今、私のまわりでは「MOONアイス、食べた?」と、すっかりうわさになっている。その濃厚で上等な味わいに、実はやや豆乳が苦手な私でさえ、「おいしい!」と声をあげてしまった。 『MOONアイス』こ... 続きを読む
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2017年6月13日
自家製ソーセージのホットドッグ お店
SMOKE & DELICA Don Dogホットドッグといえば赤いケチャップと黄色いマスタード、というイメージに反して、Don Dogの「ベーシックドッグ」は、パンにはさんだソーセージの上にフライドオニオンがまぶされた、シンプルな姿で登場する。鉄板でこんがり焼かれた自家製ソーセージは、ボリューミーで、パンから大きくはみ出ている。 ケチャップもマスター... 続きを読む
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2017年1月12日
2017年は「鳥居」に凝る!! まち・文化
来年は酉年だからというわけではないが、ひとつ新しいテーマに取り組んでみたいと思っている。「鳥居」である。 10年ほど前、滋賀大学の公開講座というものを一度だけ受けたことがある。谷田博幸教授の「鳥居学講座」。2014年に谷田教授の著書『鳥居』(河出書房新社)が出版されている。 鳥居には以前から興味があり、あの... 続きを読む
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2016年11月10日
オトチの岩窟へ まち・文化
木之本町古橋出発前の記念写真 慶長5年(1600)の関ヶ原の合戦。敗れた西軍の将・石田三成が、再起を図るため落ち延び身を隠したと伝わるのが、長浜市木之本町古橋の山中にある「オトチの岩窟」だ。数年前から地元の「古橋史跡文化保存会」のメンバーらが岩窟へ続く林道を整備し、「尾根道ルート」と「林道ルート」の2コースでたどること... 続きを読む
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2016年8月31日
野神祭 まち・文化
「ねそ」で松明を作る 湖北にはしめ縄が巻かれた立派な大木や石などを依り代にして、野神さんを祀るところが多い。田畑の神、農作物の神を「野神」と呼ぶ言葉も響きも好ましいと思っていたら、木之本町古橋で「野神祭の準備に松明を作る」と聞き、野神祭とは一体何をするのかと見たくなった。「松明は、山へ行き、ねそをとってきて... 続きを読む
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2016年7月26日
いつか思い出す、まるいパン お店
つるやパン まるい食パン専門店味の記憶そのものは、写真や録音のように閉じ込めることができないから、もしかしたらどこか不確かなものなのかもしれない。けれども、誰と、どこで、どんな季節に、どんなものを食べたか。そんなまるごとの風景の記憶が、食べものの記憶なんだと思う。 今年4月。長浜駅から歩いてすぐ、地元の人に長く親しまれていた「内藤製パン」... 続きを読む
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2016年7月6日
近江長浜 しっぺい太郎 まち・文化
あのことこのこと聞かせんな しっぺい太郎に聞かせんな 近江の国の長浜の しっぺい太郎に聞かせんな すってんすってんすってんてん 日本昔話の『しっぺい太郎』には「近江の国の長浜の」と唄われている。しっぺい太郎は猿神への人身御供から娘を守った名犬である。 よくよく物語を読み直してみると、行念という旅の僧が、「この... 続きを読む
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2016年6月9日
滋賀県第二峰 金糞岳へ登る まち・文化
金糞岳から白倉岳方面を望む 金糞岳は、滋賀県で2番目に高い山だ。民話では、伊吹山の神が金糞岳の神と高さを競い、負けた伊吹山の神が金糞岳の神の首を切り落としてそれが竹生島となり金糞岳は2番目に高い山になったとされている。 金糞岳へ登るには、高山キャンプ場から続く谷の両側の尾根伝いに花房尾根コースと中津尾根コ... 続きを読む
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2016年3月18日
揺りもどされる詩人 ひと
八男「八男」という詩人に会ったのは、長浜の、とある喫茶店だった。八男は、この喫茶店に思い出があるという。八男と喫茶店は、詩をつうじ、引き寄せられるように出会ったのだ…。が、その経緯にまつわるお互いの記憶は、まったく違うものだった。 「僕の記憶、ぜんぜん違いましたね」と八男は苦笑いしたが、どちらが本当でもかまわない... 続きを読む
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2016年3月2日
信号機、アームの意味 まち・文化
故あって、DADAジャーナルの過去の記事を読み返していた。今号で629号、どうしようもない記事や、ぎゃーっと叫びそうになる記事も多いが、中にはなかなか面白い記事もある。筆力の問題ではなく、他の媒体ではあまり掲載されないようなものがあるのが、いいなあと思う(勿論、手前味噌だが)。 例えば、長浜曳山祭りの頃に掲載... 続きを読む
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2016年2月17日
チョコレート専門店 ボンボンショコラ お店
LE BONBON ET CHOCOLAT黒壁スクエアの喧騒から少し離れた大通寺近くの通りに、小さなチョコレート専門店ができた。お店の名まえは「ボンボンショコラ」。口にするだけでこころが弾むようなこの店名は、フランス語で「le bonbon et chocolat」。ひとくちサイズの小さなチョコレートのことなのだそうだ。 ボンボンショコラのショーケー... 続きを読む
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2016年1月18日
伊香のイカすもの まち・文化
IKA'S MONO STORE店長の稲舘俊彦さん 木之本地蔵院の前は、鉄道の方へ向けてなだらかに下る坂道と北国街道がまじわる、T字の交差点になっている。昨夏、その角に、イカのマークがあしらわれたお店ができた。 「IKA’S MONO STORE」。2010年に長浜市と合併するまで伊香郡と呼ばれていた4つの町、木之本町、高月... 続きを読む