ラーメンの食べ歩きから生まれた坦々オムライス
OMUHICO
オムライスと書かれた大きな黄色い旗が、長浜の駅前通りに登場したのは昨年7月のことだ。
お店の名前は「OMUHICO」、オムライス専門店であることは間違いない……。
「オムライスがメインですが、目指すのはまちの洋食屋さんです。サイドメニューだけでのご注文でも、カフェとしても利用していただけます」とオーナーの高山保さんは言われる。お話のとおりOMUHICOで密かに人気なのが若鶏の唐揚げだ。
注文した人はたいていその大きさに驚くという唐揚げは、赤ちゃんの握りこぶしぐらいはありそうだ。
高山さんはラーメンの食べ歩きが趣味で、「ラーメン屋さんにはけっこう個性的な唐揚げがありますよね。その味や大きさを独自に研究しているうちに、今の大きさになってしまいました…」という。
こだわりは、大人から子どもまで食べやすくて、冷めてもおいしい唐揚げ。モモ肉を使いジューシーだけれど、味つけはあっさり。だからOMUHICOの唐揚げはその大きさと共に美味しいと人気なのだ。
OMUHICOのオムライスにも、ラーメンの食べ歩きで発想を得たメニューがある。「坦々オムライス」だ。
高山さん曰く、「坦々麺を食べているうちにこれはオムライスでもいける」とピンと来たそうだ。坦々麺の具とあんかけスープ状のソースがオムライスにかかっている。
坦々オムライスの妙はライスの味つけにもある。オムライスというとチキンライスが定番だが、高山さんは「オムライスにかけるソースとライスの味つけのを楽しんでほしい」と考えている。坦々オムライスの場合はしょうゆ味をつけ炒めたライスで、スープ状のソースをからめて食べると実に美味しい。
変わったところでは岩のりを炒め合わせたライスというのもある。このオムライスにかかっているのは、すりおろした長芋だ。
「オムライスのポイントは卵。卵の食感や風味を大切にしながら、まさに瞬間芸ですね。卵の味わいを重視するならケチャップソースの定番オムライスをおすすめしますし、OMUHICOならではということでしたら、坦々や長芋ソースですね」。
注文に散々迷った私が注文したのは坦々オムライスと鶏の唐揚げ……。洋食屋さんで中華テイストにまとめてみた。
目玉焼き同様、オムライスを何処から食べ始めるのか……、話題になった時代があった(誰でも一度は、悩むらしい)。私は、真ん中からググッとスプーンを入れて食べる。坦々オムライスの場合は、スープを最後までライスと共に食べることができるので、真ん中からがおすすめである。
オムライスを食べる時の基本は、常に、ソース、卵、ライスのバランスを均一にするよう心がけることにあるのだ。
OMUHICO
滋賀県長浜市元浜町7-31 中村ビル1階
TEL: 0749-65-0250
営業時間 11:00〜21:00 水曜休
若鶏の唐揚げ480円、チキンオムライス650円、坦々オムライス800円、長芋の和風オムライス850円など。オムライスはすべて無料でLサイズ(ライス300g)にできる。
平日のランチ(本日のオムライス・スープ・サラダ)800円
店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。
【椰子】