期待が確信に変わる鉄板焼き

鉄板焼きダイニング&スイーツ&グリルバー MASAO

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 長浜市 2010年2月2日更新

鉄板ダイニング「MASAO」のステーキランチ

 長浜にある鉄板ダイニング「MASAO」は鉄板焼きとスイーツのお店だ。パティシエであり、ホテルでステーキなどの鉄板焼きのシェフ経験をもつ吉川正生さんが厨房に立ち、妻の佳代さんがホールを担当している。
 お店に伺ったのは昨年末。甘いものもお酒も好きだという正生さんに「オペラのケーキとビールの組み合わせ」を教えてもらった私は、その美味しさに感動し記事にした(DADA 480「鉄板焼かスイーツか迷った末に」)。今回は、鉄板焼きについてである。
 私が初めて鉄板焼きのステーキを食べたのは小学生の時……、普段の外食とは違って高級感があり緊張していたのを覚えている。以来、鉄板焼きのかしこまった印象は未だに抜けない。案外、そういう人は多いのではないだろうか。
 「鉄板焼きのメニューは僕の好きなもの、食べたいものばかりなんです」と正生さんは笑う。「鉄板焼きを気軽にまちなかで食べたい」という吉川さんご夫妻の希望が形になったのが「MASAO」である。
 メニューには近江牛やイベリコ豚、魚貝などが並び、厚さ2㎝の鉄板で調理する。この厚みがあることで、じっくりと火が通り、素材の旨味を引き立てることができるのだという。揚げる、茹でるなど以外の料理はすべてこの鉄板からできあがる。メニューにはオムレツだってある。実は鉄板で作る方が上手く焼けるそうだ。

「おいしそう」という期待は「おいしいに違いない」という確信に変わっていく。

 鉄板は厨房に備えつけられていて、鉄板焼きのお店によくある「調理過程を見せる」スタイルではない。正生さんいわく「照れてしまうので……」というのがその理由なのだが、ついカウンターから身を乗り出してのぞきこんでしまう(正生さんには申し訳ないのぞき方だったに違いない)。
 ガーリックオイルをひき、火加減を確かめながら食材を並べていく正生さんの手つきはとても丁寧で優雅だ。慈しむように肉や野菜を焼いていく正生さんを見ていると「おいしそう」という期待は「おいしいに違いない」という確信に変わっていく。私はステーキランチをいただく前から大いに満足していた。「甘いものもお酒も好き、シェフの好きなもの、食べたいもの」で満たされる「MASAO」に身を委ねる時間は、いいものなのである。
 2月14日はバレンタイン限定・ガトーショコラ&チョコレートビールが登場する。果たして、誘惑に打ち勝つことができるだろうか……。

鉄板焼きダイニング&スイーツ&グリルバー MASAO

滋賀県長浜市大宮町10-8 / TEL: 0749-62-7873
営業時間 11:00〜22:00(17:00までランチ、以降ディナー)
水曜日定休(2010年2月からは月曜に変更)

ランチ: ステーキランチ2,500円、パスタセット1,000円など / ディナー: イベリコ豚の鉄板焼き1,500円、和牛ロース or ヒレステーキ2,500円〜など。アラカルトメニュー(500円〜)のみでの食事も可。

店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。

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