カボチャのリゾット
イタリアと出会って早15年…それ以来毎年のように訪れています。そこまで惹かれる理由はもちろん料理にあるのですが、イタリア料理の中で何が一番好き?と聞かれると、正直一つにはしぼれません。お肉たっぷりミートソース、魚介の旨味とトマトの酸味が絶妙なリゾット、もちもち感がたまらないナポリピザ…でも結局一番心に残っているのは、イタリアのマンマ(お母さん)達の作る素朴な料理かもしれません。味はもちろんですが、それ以上に作り手の愛情がぐっと伝わってくる気がして、そしてそんな料理を私も作りたいな、と思うから今でもイタリアに通い続けているのだと思います。この季節イタリアの家庭では、あり合わせの野菜をたっぷり入れたスープやリゾットが食卓にあがりますが、日本ではちょうど冬至、カボチャのリゾットなどいかがでしょうか。心も体も、ほっと温まりますよ。
材料 2人分
カボチャ 1/10玉、玉ねぎ 1/4玉、米 120g、バター 10g、オリーブ油 大さじ1、酒 大さじ2、塩 小さじ1/2、水 3カップ、パルメザンチーズ(粉) 大さじ3
- カボチャは皮をむき、1cm角に切る。玉ねぎはみじん切りにする。
- 鍋にバター、オリーブ油、1を加えて火にかける。玉ねぎがしんなりしてきたら、米を洗わずに入れて一緒に炒める。酒を加えてアルコールを飛ばす。
- 水1カップと塩を加えて中火にかける。水分が減ったらその都度水を足し、木べらでカボチャをつぶしながら混ぜる。
- 約20分煮て、米に火が通ったらパルメザンチーズを加えて混ぜ、火を止める。
あきこ プロフィール
明石出身。管理栄養士。イタリアで3年間の料理留学。滋賀県内の大学で非常勤講師として勤務。おいしく食べること、について幅広く研究中。
ポポポ食堂は、Polpo(ポルポ:たこ)、Porco(ポルコ:ぶた)、Pomodoro(ポモドーロ:トマト)の頭文字3つをとってポポポです。