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彦根ゴーストツアー

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 彦根市 2018年1月31日更新

 「目に見えないモノを見ることができるかもしれない旅をしませんか? 現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)の狭間、湖東・湖北の伝承を追いかけ文化遺産を巡るTour に出かけませんか?『空(くう)の旅人舎』がご案内いたします」と、「妖怪探訪の章」(2月17日・18日)、「井伊直弼の章 其の二」(3月3日・4日)が行われる予定だ。現在参加者を募集している。
 このツアーは、2011年秋、滋賀大学経済学部で行われた小泉凡氏(島根県立大学短期大学部教授・小泉八雲記念館顧問)の講演「城下町で文化資源を生かす!:松江ゴーストツアーと造形美術展の取組から」がきっかけで始まった。小泉氏は土地の文化のもつ可能性を掘り起こし、今を生きる人の視点で、着地型観光を核に地域振興、まちづくりに取り組んで来られた。曾祖父はラフカディオ・ハーン(小泉八雲)である。
 「彦根ゴーストツアー」は、地域文化、特に未評価の文化を観光・地域振興に位置づける「文化資源」という小泉氏の視座で、「見えないモノ」を「ゴースト」と位置づけ、現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)の狭間、未評価の文化を紡ぐ。
 特に今回の「妖怪探訪の章」は、かつて出没したとされる妖怪をテーマに彦根市・多賀町・甲良町・豊郷町・愛荘町の未評価の文化資源で構成されている。
 老狐・白い馬の首・つるべ落とし・一つ目小僧・河太郎・ショウケラ・大入道・蓑火・ケセランパサラン(お玉さん)・先喰烏・小白丸・ハクゾウス・平将門の首などの出没地を巡ると共に、小泉凡氏による講演「一つ目小僧と製鉄の神をめぐって」、旭堂南海師による「庚申信仰」の講談が組み込まれている。勿論、淡海妖怪学波の代表も参加する。
 日常の珍しくもない風景に魅力を感じるのは未評価の文化資源だからだろう。「彦根ゴーストツアー」のお申込みは、ウェブサイトで受け付けている。今ならまだ間に合うはずだ。

淡海妖怪学波

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