箱を開ける瞬間

手づくりケーキ RCHE HATTA

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 愛荘町 2009年4月12日更新

ショーケースには色とりどりの春のケーキが並んでいる。

 秦荘庁舎のすぐ近くに「RCHE HATTA(ルシェ・ハッタ)」がある。昨年12月のオープンで、注文があってからクリームを詰める、名物のシュークリームを買った。売り切れになることも多く、自分のラッキーを確かめた次第である。先日、久しぶりに店の前を通りかかったら、店の看板がリニューアルされていた。
 『Cake of spring』
春のケーキ……。絶妙のタイミングだ。キャッチコピーに誘われて、再び店の扉を開けた。今日もラッキーだ。
 ショーケースには色とりどりのケーキが並んでいる。そのほとんどにイチゴが乗せられ、一層鮮やかだ。子どもの頃、ケーキの王様といえば、絶対にイチゴのケーキだった。


箱を開くと、色鮮やかなケーキが姿を現した。

 「気候が良くなってきましたから、明るいイチゴのラインナップを取り揃えてみました。どれも春とケーキ本来の甘さを五感で味わっていただける自信作です」。
 オーナーシェフの八田篤さん(37)が教えてくださった。大津の実家も洋菓子店をしているという八田さんは、豊かな自然に囲まれた環境でケーキを作りたいと独立し、愛荘町で店を始めたそうだ。気持ちのホッとするケーキというのが、店のコンセプトである。
 「お客さんに楽しんでもらいたくて、面白いと思ったことはどんどん取り入れています。店名はフランス語の、ルシェルシェ(探求する)からとりました。これからも季節に合わせて品揃えを一新していく予定です」。
 八田さんによると、イチゴのケーキには香りの強くない飲み物が合うのだそうだ。紅茶ならダージリンやセイロンなどである。
 ショーケースの中から、鮮やかなケーキを選び、箱に入れてもらった。ケーキの入った箱には不思議なマジックがある。箱を開く瞬間が好きだ。贈ったときも、贈られたときも、思わず「わぁ……」と感嘆の声を漏らしてしまうような、幸せの瞬間。
 編集部に買って帰ったとき、箱を開けてどんな反応があったのか……。ご想像にお任せする。箱を開くと、無事に持ち帰ることができて、ホッとするケーキがそこにある。食べる前に撮影をしなくてはならないのだ。僕のラッキーもここまでか……。

手づくりケーキ  RCHE HATTA

愛荘町安孫子836-23 / TEL&FAX: 0749-37-4007
営業時間 10:00〜19:00 / 不定休

*基本的に水曜日定休。祝日の場合は翌日休業。詳しくはお問い合せください。

シュークリーム130円、苺ケーキ320円、春のプリン・ア・ラ・モード420円などなど

店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。

金凪

スポンサーリンク
関連キーワード