つくって、食べよう

第83回 イタリアの毎日のごはん〜地中海式食事1〜

このエントリーをはてなブックマークに追加 2011年10月21日更新
イタリアの毎日のごはん〜地中海式食事1〜

 小麦などの穀物を主食とし、野菜、オリーブ油など植物性食品が中心の地中海式食事は、ギリシャや南イタリアの伝統食とされ、日本食と並ぶダイエット食として世界から注目を浴びています。しかし!当のギリシャやイタリアは、欧州でワースト3の小児肥満率など、ライフスタイルの変化による食の簡便化、肉や高脂質食品の摂取増加などが問題になっているようです。それらも適量を考えて食事に取り入れ、正しい地中海式食事を子どもの頃から経験しておくことが、肥満率削減にも食生活を見直す上でも大切なのですが、20年も前からその考えを取り入れ、学校給食に力を注いできたのが、エミリアロマーニャ州のチェゼーナという町です。チェゼーナ県の学校給食の詳細は次回にお話しするとして、今回はその給食献立から、米と豆を煮込んだ、食べるスープをご紹介しますね。少し肌寒くなってきた今の季節にピッタリの一品ですよ。

ひよこ豆と米のスープ仕立て

材料(4人分)
ひよこ豆(乾)100g、たまねぎ 1/2玉、にんじん1/2本、セロリ 1/2本、ごはん400g、ローリエ 1枚、ローズマリー(あれば) 1枝、塩・こしょう・オリーブ油 各適量

作り方

  1. ひよこ豆をボウルに入れ、たっぷりの水で一晩戻す。
  2. 1cm角に切った野菜類と1、ローリエ、水4カップを圧力鍋に入れる。強火にかけ、高圧で15分煮る。
  3. 圧が下がったらふたを開けて塩こしょうで味をととのえ、ごはんを入れてさらに5分煮る。器に盛り、オリーブ油をひとまわしする。

 

あきこ Profile

1977年生まれ。兵庫県明石市出身。京都の大学に在学中、旅行をきっかけにイタリアに魅了される。その加熱ぶりは卒業論文のテーマを「バルサミコ酢」にしてしまったほど。卒業まもなく管理栄養士の資格を取得。半年後、憧れのイタリアへ料理の勉強に旅立つ。2004年4月より彦根市内に勤務し、現在は湖国ライフを満喫中。

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