第75回 イタリア的日常ごはん 〜アペリティーヴォ編〜

「ちょっとAperitivo(アペリティーヴォ)していく?」 イタリアでは夕方6時頃から夕食が始まる頃(一般に8時頃)までの間、仕事帰りの人々がバールでビールやカクテル片手にワイワイおしゃべりする姿を見かけます。アペリティーヴォは、食事前に食欲増進目的で頂く「食前酒」のことですが、ノンアルコールドリンクでもよいし、馴染みのバリスタや友人とのコミュニケーションも、何よりアペリティーヴォなのかもしれません。
そしてアペリティーヴォに欠かせないおつまみは、ナッツやチーズから、熱々の一口ピザやオリーブの肉詰めまで様々です。
最近では7時以降ワンドリンク+おつまみ食べ放題という、それだけで夕食になりそうなアペリティーヴォシステムがミラノなどで流行っているそうです。
そんなのんびりしたひと時、日本のライフスタイルではなかなか真似できそうにありませんが、たまにはアペリティーヴォでほっと一息いかがでしょうか。
オリーブの肉詰めフライ
材料(4人分)
- オリーブの実(塩水漬け) 約40粒
- あいびき肉 100g
- 玉ねぎ 1/4玉
- 小麦粉・卵・パン粉・油 各適量
- A(卵 1/4個、粉チーズ 大さじ1、レモン汁 小さじ1/2、きざみパセリ 小さじ 1/2、こしょう・ナツメグ 各少々)
作り方
- みじん切りにした玉ねぎをしんなりするまで炒めて冷まし、ひき肉、Aを加えて混ぜる。
- 1を小さい団子状にまとめ、種を除いて半分に切ったオリーブで挟む。
- 2に小麦粉、卵、パン粉の順に衣をつけて揚げる。
あきこ Profile
1977年生まれ。兵庫県明石市出身。京都の大学に在学中、旅行をきっかけにイタリアに魅了される。その加熱ぶりは卒業論文のテーマを「バルサミコ酢」にしてしまったほど。卒業まもなく管理栄養士の資格を取得。半年後、憧れのイタリアへ料理の勉強に旅立つ。2004年4月より彦根市内に勤務し、現在は湖国ライフを満喫中。