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彦根市の記事一覧

  • 2017年3月29日

    吉田初三郎に憧れる まち・文化

     滋賀大学総合研究棟〈士魂商才館〉「しがだい資料展示コーナー」において、企画展「鳥のように  鳥瞰図から1世紀前のアジアへ」が開催されている。経済学部の母体となった彦根高等商業学校(1923~1944)では、研究や教育に活用するために、同時代のさまざまな文献、報告書、地図などを収集していた。 そのなかに... 続きを読む

  • 2017年3月10日
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    半月舎だより 6 まち・文化

    雪国をのがれて古本の旅  1月、彦根の冬の厳しさに辟易し、古本で行商しながら温暖な地方へと逃れる空想をしていた。そんな冗談半分の思いつきをツイッターに書きとめたら、ふたりのひとから応答があった。ひとりはわたしと同じく今年の厳しい冬に疲れた同業のNさんで、なんと同行を希望するという。もうひとりは2度ほどお会いしたことの... 続きを読む

  • 2017年3月7日

    今年の花見は観梅 まち・文化
    彦根城大手門梅林ライトアップ

     もうすぐ春である。僕の春は毎年キャンディーズの「微笑がえし」で始まる。♪春一番が、掃除したてのサッシの窓に♪と、心の中で唱えながら……(僕は決して声に出して唄わない)……運び出された荷物のあとは畳の色がそこだけ若いわ♪。そういうときの僕は機嫌が良い。そして、僕は華やかな花見はあまり好きではない。どうも億劫なのだ... 続きを読む

  • 2017年3月3日

    湖東・湖北 ふることふみ30
    井伊家千年の歴史(16) まち・文化

    妙雲寺(浜松市北区引佐町) 昨年妙雲寺で発見された直虎の位牌  許嫁が行方不明だったあしかけ11年という時間はあまりにも長かった。少年だった亀之丞は20歳の青年となり直虎の前に現れた、井伊直盛は娘が還俗して亀之丞と結婚し夫婦で次代の井伊家を継いでくれるように願ったが、直虎は拒否した。その理由は分かっ... 続きを読む

  • 2017年2月28日

    近江と出雲を巡る妄想 まち・文化
    小泉八雲と彦根城

     3月4日、清凉寺で開催される「小泉八雲・朗読の夕べ in 彦根」に俳優佐野史郎さん、世界的なギタリスト山本恭司さんがやってくる。3月18日から開催される「国宝・彦根城築城410年祭」のプレイベントである。  佐野史郎さんはいま、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で太原雪斎(たいげんせっさい)を演じている。今川... 続きを読む

  • 2017年2月17日

    湖東・湖北ふることふみ29
    井伊家千年の歴史(15) まち・文化

    井伊直親の墓(中央)と直虎の墓(右から2番目)  前稿まで、井伊家が誕生してから井伊直政が徳川家康に仕えるまでの565年の歴史を紹介した。今稿からは井伊直虎とその周辺の人物に焦点を当てて紹介したい、その過程で前稿までと重複する話が多用されることをお断りする。  まずは井伊直虎。  井伊谷龍潭寺が作成した年表... 続きを読む

  • 2017年2月14日

    CAROM NEW TABLE DEBUT まち・文化

     十分に年をとったつもりなので、大抵のことには驚かないし、近頃ではわくわくしていたとしても気取られない自信はあった。「卒業研究制作で新しいカロム盤(New table)を製作した」とFacebookでメッセージが届いた。滋賀県立大学生活デザイン学科の高橋利斉さんからだった。  カロムは、彦根を中心に湖東湖北で10... 続きを読む

  • 2017年2月8日

    湖畔にひらかれたVOID お店
    VOID A PART

    ハコミドリ 周防苑子さん  滋賀に旅に来たらこんな場所に車を停めたいな、と思うような琵琶湖畔にたたずむ、「VOID A PART」。代表の周防苑子さんが廃ガラスと植物を組み合わせてつくる作品「ハコミドリ」を制作する“アトリエ”があり、こだわりのご飯や喫茶が楽しめる“キッチン”があり、さ... 続きを読む

  • 2017年2月1日

    明治水準点 まち・文化
    世紀の発見に違いない

     1996年4月25日DADAジャーナル153号で僕は「明治地図記号」について書いている。ゴールデンウィークを意識したタイトルは「連休はこのマークを探せ!」。脳天気商会の提供記事だ。脳天気商会とはいっても何をするでもなく当時は、記事署名の代わりにこの名を使っていた。こんな記事だ。  「幻の水準点マークというのがあ... 続きを読む

  • 2017年1月12日

    2017年は「鳥居」に凝る!! まち・文化

     来年は酉年だからというわけではないが、ひとつ新しいテーマに取り組んでみたいと思っている。「鳥居」である。  10年ほど前、滋賀大学の公開講座というものを一度だけ受けたことがある。谷田博幸教授の「鳥居学講座」。2014年に谷田教授の著書『鳥居』(河出書房新社)が出版されている。  鳥居には以前から興味があり、あの... 続きを読む

  • 2017年1月5日

    直虎と彦根 まち・文化

    天寧寺の前身は、直政が母の菩提を弔うため彦根城下に建立した宗徳寺だった。  NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の番組宣伝が始まって、いよいよ直虎という女性を全国の人が知るところとなった。井伊谷や井伊家の歴史については、『井伊家十四代と直虎』(彦根商工会議所編 サンライズ出版)、古楽氏の本誌連載「ふることふみ... 続きを読む

  • 2016年12月30日
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    半月舎だより 5 まち・文化

    かんこ鳥と仲よくやる  12月に入ってすぐ、今月いっぱいで店を閉めると知人から連絡があった。彼は小さな、しかし素敵な洋服屋を営んでいた。店には幾度かお邪魔しているが、買い物をするという贅沢をしたのは、一度か二度だ。しかし、そんな洋服屋が自分の行動範囲にあるということ自体が贅沢だと感じていたし、うれしかった。けれどその... 続きを読む

  • 2016年12月23日

    湖東・湖北ふることふみ 27
    井伊家千年の歴史(13) まち・文化

    井伊谷龍潭寺に残る江戸期の直盛の墓  井伊直満と直義兄弟にどのような罪があったのかは分からない、ましてやそれが九歳の亀之丞まで殺さなければならないようなものであったのか? 定説として重臣の小野和泉守に冤罪を被せられたことになっているが、そんな罪を一族が重ねながらなぜ井伊家にお咎めがないのかも不思議だが、井伊家... 続きを読む

  • 2016年12月19日

    彦根で坐禅体験 まち・文化

    長松院での坐禅体験  先月23日から「彦根プレミアム体験」と題して「袴」「鎧」「坐禅」の3つの体験イベントが始まった。  なかでも注目は坐禅。近頃メディテーションがブームで坐禅というものを一度はやってみたいと思っていたのだが、なかなか敷居が高かった。参禅会も近所のお寺で行われているのだが、突然に行くのもなんだ... 続きを読む

  • 2016年12月5日
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    半月舎だより 4 まち・文化

    どんな本でも引き取っています  「どんな本を引き取っているか」とよく訊かれる。多くの古本屋には専門の領域や得意なジャンルがあり、それに合わせて本を引き取ることが多いのだそうだ。しかし、古本屋で修行経験もなく、古書市場に仕入れにも行っていないわたしには、専門領域も得意ジャンルもない。小さな店舗に、どんなジャンルの本も引... 続きを読む

  • 2016年11月30日

    近代化遺産を巡る旅
    木村重成公 血染めのススキ まち・文化
    彦根・宗安寺

     近代化遺産とは、文化庁によると「幕末から第2次世界大戦期までの間に建設され、我が国の近代化に貢献した産業・交通・土木に係る建造物」であるとしている。近代化にかかわる遺跡、銅像や顕彰碑も含まれ、政治・経済・社会・教育・思想・文化・宗教といったさまざまな領域で推し進められた近代化を今に伝えているものが近代化遺産だ。... 続きを読む

  • 2016年11月4日

    湖東・湖北ふることふみ26
    井伊家千年の歴史(12) まち・文化

    浜松市北区・井殿ノ塚(井伊直満・直義の墓)  三岳城を追われ伊平で逼塞していた井伊直平は今川家の内紛によって再び井伊谷に戻ることとなる。  今川氏親が没した後、息子氏輝が母の寿桂尼の後見で政治を行っていた。これが女戦国大名と呼ばれる人物であり今川家には女性でも政治を行う前例があったために井伊直虎も女地頭として... 続きを読む