「半月舎」を含む記事一覧

  • 2019年7月17日

    半月舎だより 31 まち・文化

    近所のイベントに三輪自転車で赴き、出店 野外映画上映会「びわ湖の渚映画館」での出店 古本屋台  ワイン屋とけんかをした。  ワイン屋とは古本とワインを半月の晩に楽しむ「半月ワインバー」を一緒に続けてきたが、それも小休止することとした。けんかといっても絶交するようなけんかではなく、言いたいことを言っ...  続きを読む

  • 2019年5月6日
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    半月舎だより 30 まち・文化

    かえる先生のお引っ越し  帳場に座ったひとだけが見える場所に、一枚の写真が貼ってある。かえる先生こと細馬宏通さんとわたしが写っていて、古本市で絵はがきなどの箱をふたり並んで漁っている。「こんな写真見ながら働いているんですか」と、たいていのひとに苦笑いされる写真だが、わたしとしてはそんなに深い意味はない。パソコンを開い...  続きを読む

  • 2019年3月28日
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    半月舎だより 29 まち・文化

    春からはじまる本づくり  誰にでもあることだと思うが、なんでもないやりとりをふと思い出すことがある。店をはじめて最初に迎えた春のこと。「最近お店はどう?」と訊かれたので、「春になって、しぜんとお客さんが増えてきました」と所感を述べた。「そうかあ」とこたえたそのひとは、少し間をおいて思いがけずわらい、「春になって、とい...  続きを読む

  • 2019年2月25日

    半月舎だより 28 まち・文化

    まちの定点観測者  親族があるわけでもなく、そういう意味では縁もゆかりもない彦根にどうして店を構えているのかと尋ねられることがある。高校卒業後、彦根にある大学に進学して、気に入ったのでそのままこのまちに住みついています。そう答えれば、大方納得してもらえる。そう答えながら思い浮かべているのは、まちの風景よりも、こ...  続きを読む

  • 2019年1月28日
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    半月舎だより 27 まち・文化

    冬眠するお店たち  年が明けた。どうしてか今年は年末年始という感覚がいつもに増してうすく、ぼんやり過ごした。  「一年の目標は100ほど書き出すとよい。誓いをひとつにしてしまうと果たせなかったときに痛手だが、100も挙げればいくつかは果たせる」という知人のことばに感銘を受けた。先日から、目標らしきことを思いつくたびに...  続きを読む

  • 2019年1月4日

    半月舎だより 26 まち・文化

    絵のある日々  秋から冬にかけてのふた月ほど、半月舎の壁に絵のある日々を過ごした。10月なかばから11月初旬にかけてはマメイケダさんの個展「彦根の飲食店」、12月初旬からなかばにかけては後藤美月さんの絵本「おなみだぽいぽい」原画展と、店で立て続けに絵の展覧会をひらいたためだ。出舎し、店のシャッターを...  続きを読む

  • 2018年11月26日

    半月舎だより 25 まち・文化

    3つの本屋の「おなみだぽいぽい」  2016年から、滋賀県立大学教授の細馬宏通さんをお迎えし、「かえるの学校」というシリーズ名で、音楽やマンガなどの講座をさせてもらってきた。年ごとにテーマを決め、半月舎で隔月開講してきたが、今年は絵本をテーマに、近所のカフェ・朴さんで4回開いた。  絵本というと、「名作」とい...  続きを読む

  • 2018年10月31日

    半月舎だより 24 まち・文化

    かたよった彦根案内  7年前、半月舎の開店に先んじてはじめた一箱古本市「ひこねウモレボン市」。今年で8回目を迎えた今回はお天気もよく、たくさんの方がお越しくださった。なにをもって催しを「成功」というのかいまだにわからないが、今回50を超えた出店者さんの多くが、「また来年」と言ってくださったことに、ひとまずほっと...  続きを読む

  • 2018年10月1日

    半月舎だより 23 まち・文化

    本屋らしくなる  8月、前半のお盆休みと中盤の出店期間を経て、後半も店を休んだ。秋で開店七年を迎える店内は、買取したまま棚に入れることができない本で埋め尽くされてにっちもさっちもいかなくなっており、ここらで大掛かりに整理しなくてはならない、とかねがね思っていた。8月後半は、店舗改装のためにお休みをいただいたので...  続きを読む

  • 2018年9月3日
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    半月舎だより 22 まち・文化

    夏の野望  8月16日の朝、前日おそくまでかかって箱詰めした本を車に積んで、京都に向かった。めざすは四条河原町にあるデパート「マルイ」。マルイエントランスで開催された若手古本屋8店舗による4日間の催し「京都マルイ 夏の古本市」に、本を納め、一日店番をするためだった。  開店前のデパートで、「催事用ワゴン」という台に本...  続きを読む

  • 2018年7月31日

    半月舎だより 21 まち・文化

    夏の野望  こんなに暑いのだから、できれば外に出ずに、店のなかで涼しい空気に包まれて過ごしたい。本来なら、店の帳場に陣取って、引き取った本のそうじや値つけ、読書に勤しみたいところだ。しかし夏はイベントも多く、基本的に仕事を断らないという姿勢でお声かけを受け続けていたら、とても忙しくなってきてしまい、驚いている。...  続きを読む

  • 2018年6月25日

    半月舎だより 20 まち・文化

    まだ見ぬ「バンコクナイツ」  小さくとも濃厚なラインナップの映画をかけてくれる映画館がまちにほしい、というのは、ずいぶん前から思っていたことのひとつだ。せめて、地方では鑑賞が難しい映画を、少しずつでも自主上映できないか、ということも、頭の片隅であたためてきたことだった。そんなささやかな思いつきの一端が、今月末3...  続きを読む

  • 2018年4月30日
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    半月舎だより 18 まち・文化

    Kさんの本棚  2月なかばから3月上旬にかけての3週間、半月舎に「インターンシップ生」が来ていた。京都のデザイン系専門学校の一年生で、Kさんという18歳の女の子だった。  インターンシップとは学生の就業体験のことで、本人から申し込みのメールをもらった時は戸惑った。受け入れはもちろん、自分が学生時代にインターンシップを...  続きを読む

  • 2018年4月13日
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    半月舎だより 17 まち・文化

    冬の古本研修旅行 高松編 (高知編からつづく)  二月なかば、「古本研修旅行」と称して同業者のNさんとともに極寒の湖北を脱出、一路四国に向かって三日目。短い旅は折り返し地点を迎え、わたしたちは香川県高松市へ向かった。  高松に到着して最初に目指したのは、昨年夏にオープンした新刊書店「ルヌガンガ」だ。店主のこだわりを映...  続きを読む

  • 2018年3月21日
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    半月舎だより 16 まち・文化

    冬の古本研修旅行 高知編  彦根に暮らすようになって13年、未だにこのまちの冬の寒さ暗さには慣れない。たまらなくなって、昨年から「研修旅行」と称し、真冬の数日間あたたかい地方へ逃避行することにした。なぜか同行を申し出てくれた長浜の同業者Nさんとふたり、ひたすら古本屋を(ときには新刊書店も)目指す旅である。今年は高知と...  続きを読む