「愛荘」を含む記事一覧

  • 2021年7月28日

    カミロボ再び! まち・文化
    400体の作品が集結

     懐かしい人からメールが届いた。「8月に故郷の滋賀で初めての作品展をすることになったので、お知らせのメールをさせていただきました。場所は愛荘町の愛知川びんてまりの館です」。「カミロボ」の安居智博さんだった。子どもの頃から紙と針金による紙工作「カミロボ」を作り続け、その数は600体以上。現在は作品発表と共に、 フ...  続きを読む

  • 2020年7月16日

    玩具伝説 おもちゃの60年史 まち・文化

     愛荘町立歴史文化博物館で、7月23日(木)から始まる夏季特別展「玩具伝説」には200点以上のおもちゃが展示される。パンフレットには、〝戦後初のおもちゃ「小菅のジープ」や、野球盤やカロムといった長く愛されている玩具から、世界初の家庭用ゲーム機である「オデッセイ」や、大人気となった「ファミリーコンピュータ」などのビ...  続きを読む

  • 2017年8月28日

    彦根繍を知る まち・文化

    「松に孔雀図」(1220×790mm)個人蔵 写真提供:愛荘町立歴史文化博物館 「日光陽明門と神橋図」(1610 ×950mm)個人蔵 写真提供:愛荘町立歴史文化博物館  「彦根繍(ひこねぬい)」は色鮮やかな絹糸で一針ひと針根気よく図柄を刺していく日本刺繍で、彦根市京町の青木刺繍ただ1社が名乗っている...  続きを読む

  • 2017年5月16日

    まちの風景は現代アート まち・文化

     まちの風景は面白い。面白さは個人的なもので、万人が認めるものではないし、時には同じ景色であっても、悲しいと感じる人もいるに違いない。また、僕自身の気持ちの動き方で、+にも−にもなる。  中山道を車で走って歌詰橋を越えた辺りで現代アートのような景色に出会った。歌詰橋は、平将門の首を京に運ぶ途中、首が目を開き、襲い...  続きを読む

  • 2016年3月14日

    ののすておりがみ! まち・文化

    関りんさん  不思議なもようの折り紙が添えられて、編集部に手紙が届いた。様々なもようを一枚のなかに集めた折り紙だった。しかし折り紙と思ったそれは、裏面に「ののすておりがみ発売記念イベント」のお知らせが記されたチラシだった。  「ののすて」とは、2002年まで愛荘町南野々目で操業していた近江上布の織屋「野々捨商...  続きを読む

  • 2016年1月12日

    冬枯れと輪郭 まち・文化
    1964年 金剛輪寺「大悲閣」

    国宝・金剛輪寺本堂「大悲閣」  今年の冬は随分と暖かいので、このまま春になるかもしれない……と思う。少し寂しく感じる冬枯れの景色を旅するように眺めている。外に出やすいせいか、いつもより余裕があるのか発見も多い。最大の発見は、冬は生い茂った木々の葉が落ち山々の輪郭がよく見えるということである。冬は、普段では見え...  続きを読む

  • 2013年12月12日

    天狗残滓 最終回 まち・文化

     かつて、鬼と河童と共に日本三大妖怪と讃えられ、一世を風靡した天狗は、今、何処にいるのか。12月14日・15日に行われる彦根ゴーストツアーが契機となり、その残滓を探す「天狗残滓」の4回目はとりあえず最終回。今回は伝説や昔話に天狗の痕跡を探してみることにした。  長浜市木之本町田部の観音堂に「天狗杉」と呼ばれる木が...  続きを読む

  • 2012年8月2日

    探究心が生んだ珠玉のラーメン お店
    麺屋 半蔵

    屋台をイメージした店内  国道8号線、愛荘町長野北の交差点にある「麺屋 半蔵」は、昨年の5月にオープンしたラーメン店だ。先日の第2回彦根ラーメングランプリでは、「たたき背脂らあめん」で見事準優勝に輝いた。  店主の望月崇司さん(36)は探究心の塊のような人だ。チェーン系飲食店の店長を経てラーメン店を開くことを...  続きを読む

  • 2012年6月11日

    オトズレ ひと
    画家 杉尾信子さん

     『移ろいゆく自然、身の周りの日常……感じた風景が織り成す音に寄り添い、画面に切り取りました。』杉尾信子さんからエキジビションのご案内をいただいた。杉尾さんは1977年、大阪市で生まれた。滋賀県立大学卒業後、京都造形芸術大学に入学。現在、彦根市在住。大阪や名古屋で個展を開き、2011年には東近江市のファブリカ村で...  続きを読む

  • 2012年4月16日

    神蛙 まち・文化

     愛荘町軽野辺り……、雨が降ると春が近くなるのだからと、暖かくなればそれだけで全てが変わるはずだと、効果的な努力をすることもないまま道に迷った。年度末の工事で、迂回路の指示を無視して方角だけを頼りに走った結果である。「急がば回れ」、「終わり良ければ全て良し」、僕は「神蛙」に出会うことになった。ほ場整備の完了を示す...  続きを読む

  • 2012年4月11日

    Hakmokrenで過ごす時間 お店
    cafe & gallery Hakmokren

     旧五個荘町に昨年オープンしたカフェギャラリー「Hakmokren」。オーナーの有岡保行さん(62)が、築後200年の商家を、その趣を極力残して改装した。かまどや井戸が残る台所には、有岡さんがコレクションしてきた古い和食器を展示。ギャラリースペースの部屋には、各地からセレクトした陶器、ガラス、木工の作品が並んでい...  続きを読む

  • 2011年8月1日

    強く、深く願う…… お店
    串だいにんぐ 華楽

    華楽の店内  串だいにんぐ「華楽」(からく)には、オーナーの杉野実希子さんの深い思いや願いが込められている。オープン間もない店内は、その思いや願いを知る人々からのお祝いの花で溢れ、杉野さんの生き方を祝福しているようだった。  「いつかは串揚げと創作料理のお店をしたいと思ったのは、20年ほど前です。大学生の頃の...  続きを読む

  • 2010年9月21日

    あいしょうアグリって何? まち・文化

    「あいしょうアグリ」のメンバーのみなさん 苗植えの農業体験  「あいしょうアグリ」は、愛荘町内の就農家が、愛荘町のバックアップを受け、地産地消の推進と、地元特産品の開発に取り組んでいる農業グループだ。立ちあげのメンバーは、代表の西川義樹さん(ハウス野菜、イチゴ、ブルーベリーなど)、久保田九さん(米麦大...  続きを読む

  • 2010年7月20日
    No Image

    平将門の首の続き まち・文化

     前回、『将門の首』の記事を書いた。『関東八州を制圧し、新皇を名乗った将門は東国の英雄であり、斬首されるという非業の死は伝説を生み、怨霊・怨念の系譜へと繋がっていく。伝説は関東を中心に全国に広がり、淡海にも大津市、彦根市、愛荘町に残っているという。彦根市は「平流山(荒神山)」、愛荘町は「のまず(野間津・不飲)の池」「山...  続きを読む

  • 2010年7月8日

    平将門の首 まち・文化

    愛荘町石橋の看板  湿気を含んだ空気がじとーと澱む頃になると、人は怪談話を思い出すらしい。淡海妖怪学波にも「妖怪を知りませんか」と問い合わせが入る。恐い話をと期待されるのだが、妖怪の時代というものがあったとするならば、その時代と畏怖の種類が現代とは違うのだから仕方がない。濃い闇が夜を支配し山々の影が一層密度と...  続きを読む