「路上観察」を含む記事一覧

  • 2015年6月22日

    路上観察・始めました 6
    高所ドアのある建物 まち・文化

    彦根市元町  「トマソンとはどんなものか」という話をするとき、「建物の一部や構築物で、本来の役割をもはや果たしていないけれども残っている『無用の長物』」という定義とともにご紹介したいのがこの物件だ。  トマソンという概念を知らなかった頃から、私はこの建物が大好きだった。年月を感じるやさしい肌色の壁、あたたかみ...  続きを読む

  • 2015年4月20日

    路上観察・始めました 5
    不可能な落書き まち・文化

     長浜市大宮町、大通寺に向かう通りにある駐車場に隣接するブロック塀の向こう側に白壁の蔵のような建物があった。中心市街地にぽっかりと明るい空き地があり、有刺鉄線も懐かしい。白壁に落書きがしてあった。  「落書き」は、語源を辿れば政治・社会や権力者などに対し、批判や社会風刺を述べた匿名の文書の「落書(らくしょ)」にあ...  続きを読む

  • 2015年3月31日

    路上観察・始めました 4
    ただ路地をゆく まち・文化

    「御城下惣絵図」でまち歩きを楽しむMAP「彦根城外堀マップ 前編」より  弥生三月、四月のようにうららかな光を、窓の外に見ている。ああ、こんな日はまちへ出たい。  「まち」といっても、乗り物に乗ってゆく遠くではない。すぐそこの路地に出たい。すぐそこの路地にはいろんなものがある。それを確かめにまちへ出る。  手...  続きを読む

  • 2014年12月5日

    路上観察、はじめます まち・文化

    彦根市・銀座町交差点附近(2009年)  街のなかにひっそりと存在している、佇まい好ましい「無用の長物」。それはあたかも現代アートのようだけれど、アーティストとしての作者がいるわけではなく、なかば偶然的に存在しているもの。それらを芸術を超えた芸術「超芸術トマソン」として見出し、とにかくよく観察し、名まえをつけ...  続きを読む