佐野史郎さんが再びやってくる!

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 2018年10月29日更新

2017年「小泉八雲 朗読の夕べ in 彦根」(写真 彦根商工会議所提供)

 昨年3月、「失われることのない永遠の魂の故郷 望郷」と題し、「小泉八雲  朗読の夕べ in 彦根」が佐和山の麓、清凉寺で行われた。僕は、記事を書いたのを覚えている。佐野史郎さんが、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で太原雪斎(たいげんせっさい)を演じられた年だった。雪斎は今川義元の教育係を務め、政治と軍事の両面で手腕を発揮して今川家の全盛期を築き上げた人物である。そして、今年の佐野さんはNHK大河ドラマ「西郷どん」で井伊直弼だった。11月3日(土・祝)のひこねの城まつりパレードでも、直弼として佐野さんはパレードに参加されると聞いている。
 極めて個人的で申し訳ないが、昨年僕は、佐野史郎さんについて、映画「偉大なる、しゅららぼん」の日出家の当主・日出淡九郎を演じておられたのが印象深いと書いたが、本当は、僕にとっての佐野さんは『特命リサーチ200X』のチーフ松岡征二なのだ。超常現象について調査する民間調査機関「ファー・イースト・リサーチ」(F.E.R.C.)に憧れ、思えば淡海の妖怪について調べはじめたのも松岡チーフへの憬れがあったからかもしれない。

 今年の「小泉八雲 朗読のしらべ in 彦根」は「転生」。八雲が日本人の死生観に見出した、興味深いテーマのひとつである。
 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)。「雪女」や「耳なし芳一」を取り上げた『怪談』で知られている小説家だが、アメリカではジャーナリストだった。ニューヨークで読んだ英訳『古事記』などの影響で来日を決意し、1890年4月に日本の土を踏み、8月30日、島根県尋常中学校の英語教師として松江に赴任した。明治という時代に、失われる日本の美しさを書き記した人物だ。
 佐野さんと小泉八雲。このうえなく贅沢な朗読の夕べである。

 

佐野史郎&山本恭司「小泉八雲 朗読のしらべ in彦根」

日時 2018年11月2日(金)18:30〜
会場 清凉寺
定員 200名(自由席)
料金 前売5,000円 当日5,500円(中学生以上)

お問い合わせ

彦根商工会議所
滋賀県彦根市中央町3-8 TEL: 0749-22-4551

店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。

編集部

スポンサーリンク
関連キーワード