" />

淡海妖怪学波の記事一覧

  • 2021年8月15日
    No Image

    夏は妖怪の季節 まち・文化

     夏は妖怪や幽霊の季節である。彼(彼女)らは年中僕らの側で様子をうかがっているにもかかわらず、涼を求めて怪談やらホラー映画、肝試しなど、何処かでお決まりのイベントが行われている。  日本のお盆は、あの世から帰ってくる霊魂をお迎えし、そして送り出す風習だ。ご先祖様や家族、親しい友人をお迎えするだけならいいのだが、帰ってき... 続きを読む

  • 2021年6月10日
    No Image

    ハリー・ポッターと妖怪 まち・文化

     僕が『ハリー・ポッター』のファンなのは、魔法好きというだけではない。物語のなかに魔法生物として日本の妖怪が登場するからだ。そして、ハーマイオニーの「伝説には根拠がある」というフレーズは「淡海の妖怪」の神髄だと思うからである。  BBC製作のドキュメンタリー「ハリー・ポッターと魔法の歴史」を観ていたら、人魚のミイラらし... 続きを読む

  • 2018年5月7日

    狐穴 まち・文化

    彦根市池州町の花山院稲荷社。社の台座の石組みにも「狐穴」。  前回、「狐穴」について書いた。稲荷の社の裏に狐が出入りできる穴があいているという話だ。彦根市本町の宗安寺の「旧上魚屋町稲荷」と高宮町「豊勝稲荷」にはちゃんと狐穴があった。以来、1ヶ月、僕は、他の稲荷社にもあるに違いない……と、お参りしては社の裏に回... 続きを読む

  • 2018年2月26日

    狐穴と寒施行 まち・文化

    寒施行のお供え  「彦根ゴーストツアー」が、2月17日・18日にあった。このツアーは「見えないモノ」を「ゴースト」と位置づけ、現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)の狭間、未評価の文化資源を巡る。今回は「妖怪探訪の章」だった。僕も参加したが最も刺激的であり感動したのが豊勝稲荷の「狐穴」と「寒施行」だった。  豊勝... 続きを読む

  • 2018年1月31日
    No Image

    彦根ゴーストツアー まち・文化

     「目に見えないモノを見ることができるかもしれない旅をしませんか? 現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)の狭間、湖東・湖北の伝承を追いかけ文化遺産を巡るTour に出かけませんか?『空(くう)の旅人舎』がご案内いたします」と、「妖怪探訪の章」(2月17日・18日)、「井伊直弼の章 其の二」(3月3日・4日)が行われる予定... 続きを読む

  • 2011年12月21日

    淡海の妖怪 年末編 まち・文化

     12月3日・4日、彦根ゴーストツアー「黒い烏の章」が行われた。見えないモノを『ゴースト』と位置づけ、現世と幽世の狭間を巡る旅である。キャッチコピーは、『Don’t think .....Just FEEL IT!』彦根市後三条町の長久寺「お菊の皿」、犬上郡多賀町の真如寺「地獄絵図(十王掛図)」、多賀大社の「お... 続きを読む

  • 2010年7月8日

    平将門の首 まち・文化

    愛荘町石橋の看板  湿気を含んだ空気がじとーと澱む頃になると、人は怪談話を思い出すらしい。淡海妖怪学波にも「妖怪を知りませんか」と問い合わせが入る。恐い話をと期待されるのだが、妖怪の時代というものがあったとするならば、その時代と畏怖の種類が現代とは違うのだから仕方がない。濃い闇が夜を支配し山々の影が一層密度と... 続きを読む