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雲行の記事一覧

  • 2015年2月23日

    戦国無双の刀剣展 「銘切り」イベント開催 まち・文化

     「銘切り」、聞いたことがあるようなあるような無いような言葉だ。  調べてみると、刀匠が自分の鍛えた作品に鏨(たがね)で名前(銘)を刻む作業を銘切りというらしい。日本刀の柄に被われる刀身部分を茎(なかご)と呼ぶが、ここに銘が切ってある。彫るのではなく「切る」のである。  鏨を槌で叩き、鉄の表面に切り込みを入れ、窪みを作... 続きを読む

  • 2014年11月25日

    エンブレムの付いたユニフォーム まち・文化

     11月9日、冷たい雨が降るなかで、「読売さわやか野球教室」(主催:読売新聞大阪本社・滋賀県読売会湖北ブロック)が、甲良町総合公園で開かれた。巨人軍の投手だった角盈男(すみみつお)さん、前田幸長さん、野手だった原俊介さんの3人が、10チーム約130人に投球や守備、バッティングなどを指導した(参加チーム:甲良東スポ... 続きを読む

  • 2014年8月15日
    No Image

    水色の炎 まち・文化
    近江高校野球部の甲子園出場に期待す

     何かを忘れないでおこうとするとき、人の一生より何倍も長持ちする石や金属に文字や記号を刻む。そして大抵は、何年かすると、そこに何が記されているのか知ろうとする者にだけ、過去を、大切なものを語ってくれる。  2001年8月、甲子園球場は水色のユニホームに注目していた。私立近江高等学校(彦根市松原町)野球部が滋賀県初の決勝... 続きを読む

  • 2013年12月31日

    初詣・仙人を探せ! 2 まち・文化

     社寺には様々な彫刻がある。霊獣は美しく迫力があり、みとれてしまうことも多い。時々、仙人だろうなと思う彫刻に出会っても、名前やどんなシーンなのかも判らない。多分、少し前までは大抵の人々が知っていて、親から子へ語り継がれていたのだろうが、全く途切れしまった。  今年、近江八幡の日牟禮八幡宮の山門に仙人が何人も彫られている... 続きを読む

  • 2013年8月14日

    漂白 宗祇法師 まち・文化

    林中央公園の交差点「宗祇騎馬像」  知らないことばかりである。部屋の中でパソコンに向かっているとインターネットから情報が無制限に飛び込んでくる。街に出て足をとめれば自分自身の新発見と改めて知り直すことになるだろう世界にわくわくするのだ。  数年前から、能登川の林中央公園の交差点に馬に乗った老人の石像が建ったこ... 続きを読む

  • 2013年6月14日

    永源寺 晋山式 まち・文化

     山の美しい緑に包まれた永源寺(東近江市永源寺高野町)で6月2日晋山式が行われた。晋山式とは、寺に新たな住職が就任する際の儀式である。寺には山号があり、その山に晋(すす)むという意味があるそうだ。この日は、道前慈明(どうまえじみょう)老大師(71)が、臨済宗永源寺派大本山・永源寺第144世(住職)に就... 続きを読む

  • 2013年5月3日

    手紙と絵本のカフェ まち・文化

     逓信舍は2011年、国の登録有形文化財となった旧川原町郵便局舎の建物で、木造2階建ての伝統的な町家である。昭和9年(1934)に郵便局舎への転用にともない、建物の前面が洋風外観に改造され、2階にも天井高の高い居室が増築された。この郵便局舎部分を利用したカフェが1階にある。「T-shin café」という。  4... 続きを読む

  • 2012年5月14日

    古事記 まち・文化
    ふることぶみ

     2012年は、古事記編纂1300年という記念年である。とは言っても恥ずかしながら「古事記」について全く知識が無い。あるとすれば「いなばのしろうさぎ」「やまたのおろち」と手塚治虫の漫画で得た知識くらいだ。だから、『古事記』は「コジキ」と読むのではなく「フルコトブミ」なのだと知ったのも、つい先日のことで、江戸時代の... 続きを読む

  • 2012年4月26日

    中国料理 招禄の白麻婆豆腐 お店
    中国料理 招禄

     癖のようなものかもしれない。ある一定期間が過ぎると無性に食べたくなるものがある。或いは、何かをきっかに、必ず思い出す類のもの……。中国料理招禄の「白麻婆豆腐」がそれだ。 招禄では3年ほど前から夏の一押しの単品メニューになっている。  白麻婆豆腐は、ホワイトという冠が付いているだけあって、麻婆豆腐に比べると確かに... 続きを読む

  • 2012年4月18日

    一遍上人 まち・文化

     「一遍上人」は鎌倉時代中期の僧侶で、現代でもその生き方に憧れる人は多い。  平治の乱、源平の合戦、承久の乱、天変地異や飢饉……、一遍上人は、仏教を人々救済の為に生かそうとした宗教家の一人だ。「捨ててこそ」のキーワードを思い出す人もいるだろう。  すべてを捨て去る為に、一遍上人は留まることなく諸国を歩き続けるわけ... 続きを読む

  • 2012年4月2日

    新たなるコレクション! ダムカード まち・文化

    永源寺ダムとダムカード  毎年、冬になると、気になりだすことがある。「ダムカード」である。国土交通省のホームページに次のような説明がある。『国土交通省と水資源機構の管理するダムでは、ダムのことをより知っていただこうと、「ダムカード」を作成し、平成19年度の「森と湖に親しむ旬間」(7月21日~31日)中より、ダ... 続きを読む

  • 2011年8月24日

    深い緑と惟喬親王祭 まち・文化

     7月18日、僕は深い緑の中にいた。大きな台風6号が接近し、ざわざわと雨がまじっていた。なでしこジャパン優勝の話題で日本中が盛り上がった日だ。  昔、湖東3ダム巡りを友人と志したことがあった。オフロードバイクが健在だった頃だ。永源寺ダム、宇曽川ダム、犬上ダムを同じ道路を通らずに巡るというものだ。何度も試みたが未だ... 続きを読む

  • 2011年7月28日

    河童のはなし その1 まち・文化

    江畑俊一さん  夏になると、妖怪の話で盛り上がる。夏休みの終わり8月23日に、ひこね市文化プラザで「瓶ヶ森の河童(しばてん)」の公演があるせいか、特に今年は水辺の妖怪「河童」が話題になることが多い。シバテンとは四国、特に高知県での河童をそう呼ぶ。実は、河童は標準語で、日本国中に情報が共有される以前は、地方ごと... 続きを読む

  • 2010年12月31日

    元旦はガンガン打ってみる! お店
    彦根バッティングセンター

     広い室内練習場を備えたバッティングセンターが彦根市地蔵町にある。通称を「彦根バッセン」、もう少し短くして「バッセン」という。元旦から営業しているのがいい。初詣の帰りに「打ち初め」をするのもいいなぁと思っている。  速球スピード140キロのマシンに向かいガンガン打つことができれば申し分なく良い年の予感……。しかしで... 続きを読む

  • 2010年12月4日

    日本を変えるために まち・文化

     『YUI♥AZU birthday Party!』を遠目で眺めながら帰る途中、豊郷町石畑『一里塚の郷』石碑の辺りで、純和風……古風な旅姿の人に出会った。  神奈川県厚木市から、仙台、新潟、金沢、そして滋賀県に入り、60日間で京都を目指す。僕が会ったのは57日目だった。「どうすれば日本を変えることができるかを、京都... 続きを読む

  • 2010年10月18日

    RALLY NIPPON 2010 まち・文化

     昨年、10月19日月曜日、午前10時過ぎ、表が騒がしいので出てみるとクラシックカーが何台も目の前を通り過ぎていった。僕らは「流し撮り」の練習をしようとカメラを持ち出し、何度もシャッターを押した。「流し撮り」というのは撮影テクニックの一つで、動くものを追いかけながらシャッターを切る。背景が流れたよう... 続きを読む

  • 2010年8月13日

    万城目氏に注目! 「偉大なる、しゅららぼん」 まち・文化

     万城目学(まきめ・まなぶ)氏に注目である。プロフィールは記さないが、「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし」「プリンセス・トヨトミ」「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」の著者である。 「プリンセス・トヨトミ」は映画化決定(綾瀬はるか主演)。2011年初夏、全国公開予定。現在、湖東・湖北を舞台に「偉大なる、しゅららぼん」... 続きを読む