新しい楽しさに出会える場に

goodbouldering

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 彦根市 2013年11月8日更新

ボルダリング

 南彦根駅から東へ徒歩3分のところに今年8月、ボルダリングやスラックラインを楽しめるジムが誕生した。ここには小学生から70代という幅広い世代、そして身体にリスクを抱える人も通い、また、カフェスペースやアンティーク家具ショップも併設しているという、勝手に想像していたジムのイメージとはひと味違った空間だった。
 さて、ボルダリングとは岸壁を登るロッククライミングの中でも、ロープなどを使わず最も少ない道具で登る種目だ。ここには3種の平面壁と全長16m、高さ4mという大きな3D壁面がある。これらの壁面は本物の岩場をイメージして作られた人工壁で、ホールドと呼ばれる手で掴む部分の配置を定期的に変更し、初級者から上級者までが常にレベルアップ出来る環境を作っている。

スラックライン

 またあまり耳馴染みのないスラックラインという種目が楽しめるのもここの特徴。スラックラインとは幅2・5㎝~5㎝のベルトの上で、トランポリンのごとくジャンプや宙返りを行う。神経系が鍛えられるこの種目を備えたジムは全国的にも珍しく、全国大会の招致も視野に入れている。
 そしてジムで何より印象的だったのは、アウトドアを楽しめる身体にするところから始められるということ。病院のリハビリにも使われているという体幹トレーニング設備で身体の機能別に負荷をかけ、見た目の筋肉ではなく、それぞれの目的に合わせた使える筋肉を作ることもできるのだ。道具の貸し出しやスタッフからの丁寧なアドバイスも受けられるので、今までジムとは縁遠いと感じていた人にも一度足を運んでもらいたい。
 またカフェスペースやアンティーク家具のスペースも魅力的な空間になっている。ボルダリングなどの為に何度も海外に滞在したことのある店長。雨で岩に登れない日、イタリアの田舎のカフェで現地の人と話す時間も旅の楽しみのひとつだった。地域の人の憩いの場としてあるカフェの雰囲気をそのまま再現したいと、カフェスペースを開設した。味にも徹底的にこだわり、豆はナポリから空輸、水もイタリアの水の硬さと同じになるように調整したそうだ。現在ドリンクメニューが20種ほどあるが、今後はフードメニューも徐々に充実させる予定とのこと。現在は土日のみ軽食が楽しめるが、来春以降は自分たちが畑で育てた野菜を使った、身体に安心な食べ物を提供したいと考えている。

 アンティーク家具と食器は60年代のヨーロッパのものを中心に販売。アウトドアグッズもボルダリングのものを中心に取りそろえている。
 店長はこれまでにもいくつかのジムのプロデュースを手がけてきた。この空間もまた、店長や仲間たちが思い描くことをひとつひとつ実現させる場として生まれた。ここのロゴマークはなぜか飛行機なのだが、その理由は、いつか各国その国ならではのアウトドアを楽しんでもらう海外ツアーを開きたいからとのこと。聞けばこれからこの場でやりたいことのリストが今現在2000程あるそうだ。常に進化を続ける場である。
「知ることで人生は変わると思います。ここの場が文化や人の出会いの場になればと思っています」と店長は語る。アウトドア、美しい家具や食器、ヨーロッパの文化、ここに集う人……、ここに来ればきっと自分の知らない何かに出会えるのではないかと思う。

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滋賀県彦根市小泉町34-8 / TEL: 0749-29-0405
営業時間  火〜金曜 16:00〜23:00、土・日・祝日 11:00〜23:00 / 定休日 月曜日

ジム利用料(平日)大人1,890円、大学生1,470円、中高生1,260円、小学生1,050円、(土日祝)大人2,100円、大学生1,890円、中高生1,470円、小学生1,260円
2時間までの利用の場合は300円割引、初回利用登録料1,000円

店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。

れん

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