ワッカに想いを込めて

多賀のドーナツ専門店 wakkaya

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 多賀町 2012年12月28日更新

 ここのドーナツは作り手によく似ている。見た目はほんわかかわいらしいのに、中身はしっかりしている。「素朴なものほど素材の味が出ます。だからちゃんとしたもので作りたいんです」。そう話すのはドーナツ専門店wakkaya(ワッカヤ)の店主高木裕子さん。
 彦根出身の裕子さんが多賀にこの店をオープンしたのは今年の秋。実はつい最近まで鎌倉と逗子のパン屋で天然酵母のパン作りを学んでいた。いつか自分の店を持ちたいという夢は、ある日突然動きはじめたという。夏頃、知人の紹介で多賀にある「藝やcafe」のオーナーと出会い、カフェの向かいにある建物を貸りることができるようになった。それは建築家であるオーナーが昔ながらのタバコ屋を改築したものだった。早速9月に彦根へ戻ってきて、10月には営業開始。気さくで笑顔が印象的な裕子さんだが、これと決めたら即行動派である。お店は近江鉄道多賀大社前駅からすぐ、多賀大社へ通じる絵馬通りの入り口にある。タバコ屋ならではのガラスケースや木箱に入ったドーナツたちが並ぶ、小さくてかわいらしいお店である。

 さて、ドーナツの生地にはケーキ系とパン系があるらしい。私たちがよく口にするのは薄力粉や重曹の入ったケーキ系のもの。そしてwakkayaのドーナツはパン系なのだ。食べてみると食感が全く違うことに驚く。じっくりと発酵させた生地なのでモチモチと食べごたえがあり、噛むごとに小麦のうまみが広がる。
 そしてwakkayaの魅力は、国産小麦や有機穀物から作ったイースト、国産なたね油といった素材選びに妥協のないところだ。砂糖もきび砂糖やてんさい糖を使っているので甘さ控えめ。「パンチのある味に慣れているお子さんでも喜んで食べてくれるんです」と裕子さんも嬉しそう。老若男女誰もが手軽に食べるドーナツだからこそ、手を抜かずに作る……。

 現在は「きなこ」や「あんドーナツ」などがメインだが、期間限定メニューもあり、今後はお総菜系のドーナツも考案予定だという。12月22日〜24日の三連休は、クリスマス限定スペシャルドーナツ「ベリーナッツ」(450円)が登場する。ドイツのクリスマスでは定番の菓子パン「シュトーレン」をイメージして作ったとのことで通常の2倍ほどの大きさ。生地にオーガニックのドライフルーツや自家製の金柑ピールが入っていて、ひとくち食べると口の中はナッツの香ばしさと甘さでいっぱいになる。ギフトボックスに入れてもらえるので、ドーナツというよりは大人のケーキという感じである。
 裕子さんのこれからの夢は、滋賀で天然酵母のパンを食べてもらえるお店を出すこと。「手間暇をかけないと美味しいものはできないと思います。その手作りの温もりが伝わるような空間でパンカフェをしたいです」。裕子さんのことだから手間暇かけて夢も実現していかれるのだろうなと思った。

wakkaya

滋賀県犬上郡多賀町多賀1199-2
営業日  土・日曜日、祝日
*年末年始12月29、30日は休み、1月2、3日は営業
営業時間  午前11時~午後4時頃(売り切れ次第終了)駐車場なし

シナモンシュガー、cocoハニー(全品200円~)、ドーナツラスク1袋300円。テイクアウトのみ。営業日に「藝やcafe」でドーナツを注文すればイートインできる。

店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。

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