マクロビで、ニコニコになる

ナチュラルカフェ にこにこ

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 長浜市 2011年9月28日更新

店主の大平真紀さん

 旧浅井町に6月「ナチュラルカフェ にこにこ」がオープンした。マクロビオティック食のカフェレストランである。マクロビとも略される食事法の一種だ。
 「日本人本来の食生活である玄米菜食を軸にした食事法です。マクロビオティックは『自然に即した命のあり方』との意味をもちます。自分も自然の一部であり、食べること、そして生きることについてまじめに考えるものです」と店主の大平真紀さんが教えてくださった。
 大平さんはお店を始める前は、出身地の大阪で管理栄養士をしていた。マクロビを実践し始めたのは5年ほど前のことだ。「夏風邪で1週間、お味噌汁とご飯しか食べられなかったのですが、動物性たんぱく質をとらなくても体が弱るということがなかったんです。それをきっかけにマクロビの勉強を真剣に始めると、それまでどれだけ食事制限をしていても痩せなかった体重が半年で15㎏減りました。専門としていた栄養学が覆されてしまったんですね」。

砂糖もバターも卵も使わないガトーショコラと豆腐のチーズケーキ

ランチ……玄米ごはん・ブラウンライスコロッケ・かぼちゃのサラダ・ごぼうの梅煮・お味噌汁(えのき茸、玉ねぎ、にんじん、薄揚げ)・3年番茶

 マクロビは、東洋思想のベースである易の陰陽の考え方を取り入れてもいる。食べ物を陰と陽に分けて、どちらにも傾きすぎないようにする。例えば、体を冷やす陰の食材・茄子を使う場合でも陽の卵などを使うことでバランスをとるという具合に。
 大平さんに「お肉好きでしょう!」と言い当てられた。以前にお店に伺ったとき、お水に氷を入れてくださいとお願いしたことがあった。にこにこさんではお水は常温なのだ。「極度に冷たいものをとることで、お肉とのバランスをとっているんです。お酒もお好きではありませんか? バランスの振り幅をなるべく抑えるようにするのがマクロビです。感情の起伏も穏やかになりますよ」。
 確かに大平さんはゆったりやさしい口ぶりで物腰も柔らかい。マクロビを始めてからは、あまり怒らなくなったそうだ。さらに乳製品をやめて、長年患っていた花粉症も解消したという……。
 「調味料も含め有機無農薬のものをなるべく使います。時間をかけて大切に作られた食材を使い、料理をすることで、自分のことも大切にできるように思います」。
 食べることは生きること。生きることは食べること。食べることが生き方を変えることもある。ここに来てくださった方がニコニコ笑顔になってほしい。屋号にはそんな思いが込められている。一軒家の靴を脱いであがる店内は、自宅のダイニングのようだ。大きな窓からは田園風景が広がっている。

 

ナチュラルカフェ にこにこ

滋賀県長浜市内保町2739-16 / TEL: 0749-56-0487
営業 11:30〜 閉店時間は日によって異なります / 不定休

日替わりのランチ900円(14:00頃まで)+200円で飲み物、+400円でスイーツがセットになる。ガトーショコラなどマクロビスイーツ400円、タンポポコーヒー450円、本日のハーブティー400円、100%ストレートジュース380円など

店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。

椰子

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