お店

  • 2009年6月14日

    たこたま明石風……?
    お食事処・居酒屋 兼広

    兼広の「たこたま明石風」  たこ焼きは、そのルーツを辿ると明石焼きに辿り着くらしい。なんでも、江戸時代後期、タコを卵の黄身でくるんで焼いた料理が明石地方で考案され、昭和になってから、それを元に大阪で生み出されたのがたこ焼きだそうだ。  個人的な話だが、この辺りで明石焼きといわれて真っ先に思いつくのが、彦根市立病... 続きを読む

  • 2009年6月14日

    いいあんばい(塩梅)のたこ焼き
    たこ焼き 伸ちゃん

    中がふんわりを追求した伸ちゃんのたこ焼き  たこ焼きのポイントは何か、ということをときどき考える。というのも私は大のたこ焼き好きだからである。その基準のひとつに、生地の堅さ加減というのがあると思う。モチモチかトローリか、のどちらかの食感に大別されるのではないだろうか。  「たこ焼 伸ちゃん」のご主人坂井伸行さん... 続きを読む

  • 2009年5月24日

    奥深いみたらし団子
    しんちゃんのみたらしだんごやさん

    8号線沿いの「だんご」の看板  随分と久しぶりにみたらし団子を食べた気がした。 あの醤油の焦げた匂いに「これだよな〜」とほくそ笑みながら食するのが、みたらし団子の醍醐味なのである。 店主の中澤真治さん  国道8号線沿いで、串団子のシルエットに大きくだんごとだけ描かれた看板を見つけた。駐車場の一角に小さ... 続きを読む

  • 2009年5月10日

    蕎麦を食べる30分
    献上伊吹そば つる亀庵

    「よろい重そば」が五段ずつ運ばれる。  彦根城の堀端に伊吹蕎麦を食べさせてくれる「つる亀庵」という蕎麦処がある。  伊吹は日本の蕎麦発祥の地であると伝えられ、江戸時代には井伊家から将軍徳川家への献上品の記録に「伊吹蕎麦」と記されていたりする。つる亀庵では、打ちたての伊吹産の蕎麦を食べることができる。ゆがきたての... 続きを読む

  • 2009年5月10日

    揚げたてコロッケに秘められた、コホクノダイズの可能性
    コホクノダイズ

    移動販売車で湖北地域の道の駅を巡回する。  くいしんぼうな私は、食べることにはいろいろな希望や期待がある。できたてを食べたいというのもひとつの願望である。  揚げ物は、数ある食べ物のなかでも、できたて、が重視されると思っている。そんなことを思うのは、ずいぶん久しぶりに揚げたてのコロッケを食べたからだ。油をきった... 続きを読む

  • 2009年4月26日

    仕込みに100時間!! ASIANのカレー
    カレーダイニング ASIAN

    カレーダイニング ASIANの店内  愛荘町秦荘庁舎のすぐ近くに、仕込みを始めてから完成まで、100時間かけて熟成させたカレーが人気の専門店「ASIAN(アジアン)」がある。元々、5年前から東近江市で営業していたのだが、昨年11月に店舗を移してリニューアルした。  オーナーの辻康治さん(53)にお話を伺った。... 続きを読む

  • 2009年4月12日

    箱を開ける瞬間
    手づくりケーキ RCHE HATTA

    ショーケースには色とりどりの春のケーキが並んでいる。  秦荘庁舎のすぐ近くに「RCHE HATTA(ルシェ・ハッタ)」がある。昨年12月のオープンで、注文があってからクリームを詰める、名物のシュークリームを買った。売り切れになることも多く、自分のラッキーを確かめた次第である。先日、久しぶりに店の前を通りかかった... 続きを読む

  • 2009年3月22日

    金居原で見つけた小さな駅
    小さな駅りっちゃん

    国道303号線沿いの小さな駅 りっちゃん  去年の秋の終わり、岐阜方面に向かって国道303号を走っていたときのことだ。木之本町杉野を過ぎて民家が途絶え、山と川ばかりの景色のなかに、ぽつんと建物があった。「小さな駅 りっちゃん」と看板が掲げられたその軒先で、年配の女性ふたりがカップとソーサを手に椅子に腰掛けおしゃ... 続きを読む

  • 2009年3月22日

    カレーと地場産野菜が魅力
    THE 21

     そのカレー屋さんには、まず靴を脱いで入る。スリッパに履き替え、入口の前に立つ。それだけで、特別な場所に来たような感覚を覚える。靴紐から開放された足元が軽い。明るい店内には先客が数組いる。鼻をくすぐる微かな香りを頼りに、今日は何カレーを選ぼうか、僕はいつも少しだけ迷う。  豊郷町にあるカレー専門店「THE 21」の話で... 続きを読む

  • 2009年3月8日

    記憶のなかのカレーうどんを求めて
    カレーうどん専門店 忠助 —CHUSUKE—

    「石焼チーズカレーうどん」を注文した。カツオとサバなどから出汁をとった特選スープとうどん。とろける チーズの相性が絶妙な一品。  今や二大国民食としてラーメンと双璧をなすカレー。その専門店は巷に多い。そして、うどん屋は和食の中でも最もポピュラーな専門店である。  長浜市にある風の街CAN’S CIT... 続きを読む

  • 2009年3月8日

    機械メーカーがこだわった、とろろ昆布
    厚さ0.02ミリの「大老昆布」

     最近、幕末を舞台にした映画や小説を意識してみるようにしている。NHK大河ドラマ第一作目となった『花の生涯』、司馬遼太郎の短編小説『幕末』、三船敏郎が主演した映画『侍』……いろんな角度から井伊直弼が描写されているのが面白い。どれが正しい解釈ということはなく、様々な大老像から見えてくるもの... 続きを読む

  • 2009年3月8日

    人工衛星いぶき、人工衛星だった寶乃露
    元祖 堅ボーロ本舗

     1月、種子島宇宙センターから人工衛星が打ち上げられた。地球全体の二酸化炭素やメタンなどの濃度分布を宇宙から観測する世界で初めての温室効果ガス観測技術衛星だ。地球温暖化現象の問題への貢献を目的としている。衛星の愛称は「いぶき」。地球の息づかい(息吹)である二酸化炭素を観測する衛星である。そして「いぶき」は、春の... 続きを読む

  • 2009年2月22日

    絵に描いたような風景を愛でるお湯
    彦根・かんぽの宿

    一面ガラス張りで、琵琶湖と対岸の山々を見渡すことができる大浴場  祖父母の家のお風呂は、まきで沸かして、浴槽の底に板をひいて入る五右衛門風呂だった。うまくバランスがとれないとひっくり返ってしまったことをよく覚えている。浴室の壁に山の絵が描かれていたことも印象的だった。昔の銭湯でよく見かけた絵である。お風呂にはど... 続きを読む

  • 2009年2月22日

    進化する櫻餅 絶妙なる解式
    いと重菓舗のさくら餅

     今年でちょうど創業200年となる彦根城下のいと重菓舗に、桜餅の方程式が残っていると聞いた。保存されている古いチラシに書かれているというので、訪ねてみた。 その解式はこうである。 『匂ふ+武士+團子−高楊枝×櫻哉=櫻餅!』  チラシは、明治壬子彌生三月に刷られたと書いてある。明治から大正に元号が変わる年で、西... 続きを読む

  • 2009年2月8日

    鮮やかな食材と近江牛の炭火焼き
    炭火焼 沙斗羅

    極上の近江牛を炭火焼で……  「彦根冬の食」の季節である。 三大和牛ブランドのなかではもっとも歴史の長い「近江牛」や、江戸時代には将軍家へ献上された「鴨」、滋味豊かな食感が特徴の「近江シャモ」をはじめ、彦根(近江)名物の食材を使った特別メニューや冬に相応しいオリジナル料理を味わっていただこうと生まれた食のイベン... 続きを読む

  • 2009年2月8日

    イノシシチャーシューを食べてみた
    奥びわ湖水の駅 佃水産の「イノシシチャーシュー」

    焦げ目がつくまでグリルして煮込まれた「イノシシチャーシュー」  最近、私はチャーシューと縁があるようだ。前回の長浜「べっこうや」さんのチャーシューに続いて、奥びわ湖水の駅入口で「イノシシチャーシュー」を見つけた。猪肉のチャーシューを見たのは初めてだった。  加工・販売しているのは西浅井町で「佃水産」を営む佃さん... 続きを読む

  • 2009年2月8日

    源泉かけ流しの湯を堪能する
    須賀谷温泉

    須賀谷温泉の魅力はなんといっても「源流かけ流し」だ  志賀直哉の「城崎にて」の世界をうらやましく思っていたことがある。閑寂な温泉地での療養に、文豪はいいなあと思っていた。しかし、志賀直哉の療養は、電車にはねられ大怪我をしたためであった。健康な私であるけれども、この季節は温泉が恋しい。近くて日帰りのできる温泉に向か... 続きを読む