ひと

  • 2012年6月25日

    正直である。そして、謙虚である。
    ダンサー tadashiさん

     杉原禎さん(27)。ダンサーとして「tadashi」の名前で有名である。実は小学校6年生頃の彼を知っていて、僕は、少しだけその人生の時間を共有したことがある。今、その彼が誇らしく、眩しい存在として目の前にいる。  「tadashi」さんは、高校に入学し、間もなく退学(多分一ヶ月未満)。京都のダンススクールに通い... 続きを読む

  • 2012年6月11日

    オトズレ
    画家 杉尾信子さん

     『移ろいゆく自然、身の周りの日常……感じた風景が織り成す音に寄り添い、画面に切り取りました。』杉尾信子さんからエキジビションのご案内をいただいた。杉尾さんは1977年、大阪市で生まれた。滋賀県立大学卒業後、京都造形芸術大学に入学。現在、彦根市在住。大阪や名古屋で個展を開き、2011年には東近江市のファブリカ村で... 続きを読む

  • 2012年3月28日

    私が出会った宇宙
    眞野丘秋さん

     昔……、高い熱が出て浅い眠りしかできない日には、なぜか同じ夢を見た。私の場合、小さい人と模様だった。小さい人はいつも3人で、甲高い声で何かを話し続けており、不規則な形の模様は浮かんでは消えていく。その形や質感や色彩を人に説明するのは難しい。ただ、強烈な印象だけを残し、今でも忘れることはできない。眞野丘秋(まのたか... 続きを読む

  • 2012年3月12日

    時を遡り、旅するように……
    フルート奏者 井伊亮子さん

    井伊亮子さん  私にとって笛は小学校時代のリコーダーである。だから井伊亮子さんが手にしているフルートを間近に見たときは、70センチはあるだろうその長さに驚いた。「端のキィまで手が届かないために、小さな子どもはフルートに触れ合う機会がなかったんです。今はU字管のフルートも登場し、手の長さを気にせず練習することも... 続きを読む

  • 2012年1月24日

    花嫁は、みんな妹みたい
    アトリエ ZARA 池田久美子さん

    池田久美子さん  「アトリエZARA」は、オーダーメイドのウェディングドレスを手がける小さなアトリエである。子どもの頃から洋裁が大好きだったという池田久美子さん(36)が5年前に開いた。大学時代、友人にウェディングドレスを制作したことが、ドレスづくりのきっかけだった。社会人になってからも依頼は続き... 続きを読む

  • 2011年12月14日

    木の生き方に背かない
    工房「木の家具 智」平尾智子さん

    平尾智子さん  約束したその日、平尾智子さん(41)は近江八幡の山から帰ってきたばかりだった。木を伐る専門の人による、伐採現場に同行してきたのだ。ごろごろと楠が軽トラックの荷台に転がっていた。  平尾さんは椅子やテーブル、棚など「木の命を繋ぐ」家具を作る人である。動物などをモチーフに木工彫刻をも手がけている。... 続きを読む

  • 2011年9月16日

    飾って楽しい、使ってうれしい Söpöのしあわせっけん

    石けん作家の近藤由紀子さん  りんご、動物のシルエット、水玉、空、波、パステルの淡い色にモチーフが浮かぶ。スタンプや消しゴムのようにも、おいしそうなお菓子にも見えたり……、実は、みな石けんなのだ。  長浜市に住む近藤由紀子さん(34)は、石けん作家である。「Söpö」というウェブサイトで手づくり石けんを公開、... 続きを読む

  • 2011年7月1日

    麗しく潤おしい……Japanを伝える
    塗師 渡邊嘉久さん

    塗師 渡邊嘉久さん  七職という言葉がある。仏壇製造に必要な7種の職、総木地師、塗師、金箔押師、宮殿師、彫刻師、蒔絵師、錺金具師のことだ。浜仏壇の製造で知られる旧長浜市内にも、七職が点在する。  塗師の渡邊嘉久さん(47)も、その一人である。漆塗りを専門にする渡邊仏壇店の3代目だ。20年前に塗りの世界に入り、... 続きを読む

  • 2011年6月14日

    石の側らに……
    磯部瑛仁さん

    アメリカ先住民居住区でペリドットを採集(2歳)  小さな男の子がハンマーを手に岩場にいる写真を見せていただいた。磯部瑛仁(いそべあきひと)さん1歳。父に連れられて採集に訪れた場所での記念写真である。瑛仁さんは、現在近江兄弟社高校3年生、17歳になる。12歳のとき多賀の鍾乳洞・佐目の風穴で、古代人の歯を発見した... 続きを読む

  • 2011年5月8日

    和室の小宇宙
    齋藤友佳子さん

    床の間の書と生け花  床の間に、書が掛けられ花が生けてあった。庭に視線を転じると濃い桃色の花の残像が重なった……。  齋藤友佳子さんは、「どの道も上達しなければという気負いをもたずにいたことが、続けてこられた理由のひとつです。書道をしてちょっと疲れたなと思ったらお茶を点て一服して、一息ついたらピアノを弾いて…... 続きを読む

  • 2011年4月22日

    ダンサーになりたい!
    杉原禎さん

    ダンサーのTADASHI(杉原禎)さん  ダンスの世界に生きる人がいる。杉原禎さん(26)。  ダンサーとしてのお名前は「TADASHI」である。東京にお住まいで、安室奈美恵さんら歌手のコンサートツアーの専属ダンサーを務めたり、講師としてレッスンを行っている。去年から出身の彦根をはじめ、滋賀県内でヒップホップ... 続きを読む

  • 2011年4月18日

    琵琶湖に注ぐふたつの川……、彫刻の林
    長谷川喜男さん

    突然現れた彫刻の林  不思議な風景に出会った。姉川と高時川が交わり、堤防がずっと続いている。竹やぶやら畑やら……、集落の小さな公園や墓地が視界に現れては消えていく。車を走らせ後ろへ流れる景色は、この辺りの静かで長閑な日常だ。  集落の屋根が重なり連なるなかに石の彫刻が並んでいる。突然現れた小さな彫刻の林のよう... 続きを読む

  • 2011年3月17日

    湖の畔、淡海の時空が育む古典笛
    古典笛師 尾本玄翠さん

    古典笛師の尾本玄翠さん  笛を作る人と出会った。尾本貢一さん(59)。「古典笛師」の肩書きで雅号は「玄翠(げんすい)」。古典笛とは篳篥(ひちりき)や竜笛、能管などを指し、雅楽や能、歌舞伎に用いられる。メディアでもよく見かける東儀秀樹さんは篳篥の演奏者である。 「もともと音楽好きでトランペットやピアノなどを演奏... 続きを読む

  • 2011年3月7日

    春はもうすぐ……、その理由!
    気象予報士 石居大さん

    気象予報士の石居大さん  子どもの頃から空を眺めるのが好きだったという。雲の動き、天気の移り変わりに興味をもつようになり、天気に関わる仕事がしたいと思うようになった。長浜にお住まいの石居大(まさる)さん(41)。長年の夢を、気象予報士になることで叶えた人だ。  気象予報士と聞くと、ニュースで天気予報を伝える人... 続きを読む

  • 2011年1月2日

    包丁研ぎます
    小菅一宏さん

    小菅一宏さん  「包丁研ギマス ¥500〜」。  彦根・花しょうぶ通り商店街、「村川商店」の店先で見つけたのぼりだ。村川商店はタバコや有機栽培食品を扱っている。尋ねてみると、「包丁を研いでくれる方への取り次ぎをしている」のだという。どんな人がどんな風に研ぐのだろう……取り次いでもらい、小菅一宏さん(72)にお... 続きを読む

  • 2010年12月20日

    おかもちと特許「防雨ルーバー」
    吉井知幸さん

    吉井知幸さん  自らの発明で特許をとった人がいる。吉井知幸さん(64)。先日取材した「茂美志屋支店」でお会いした。お店の出前を担当されている。おかもちを積んだバイクが吉井さんのトレードマークだ。  発明といえばエジソンにドクター中松、特許といえば早口言葉くらいしか思いつかない私にとって、未知の世界に住む人だった... 続きを読む

  • 2010年9月3日

    英語で空手をマスターする!
    「ブラックベルト・イングリッシュ」ロバート・ノットさん

    空手の指導をするロバートさん  彦根の旭森小学校近くに空手道場がある。「ブラックベルト・イングリッシュ」はアメリカ人のロバート・ノットさんと智恵さん夫妻が去年から開校している。日本語に訳すと「黒帯英語」道場となるのだろうか。ロバートさんは幼い頃からアジア文化に興味をもち、空手を学んできた。今は空手道七段(教士... 続きを読む