ひと

  • 2012年3月12日

    時を遡り、旅するように……
    フルート奏者 井伊亮子さん

    井伊亮子さん  私にとって笛は小学校時代のリコーダーである。だから井伊亮子さんが手にしているフルートを間近に見たときは、70センチはあるだろうその長さに驚いた。「端のキィまで手が届かないために、小さな子どもはフルートに触れ合う機会がなかったんです。今はU字管のフルートも登場し、手の長さを気にせず練習することも... 続きを読む

  • 2012年1月24日

    花嫁は、みんな妹みたい
    アトリエ ZARA 池田久美子さん

    池田久美子さん  「アトリエZARA」は、オーダーメイドのウェディングドレスを手がける小さなアトリエである。子どもの頃から洋裁が大好きだったという池田久美子さん(36)が5年前に開いた。大学時代、友人にウェディングドレスを制作したことが、ドレスづくりのきっかけだった。社会人になってからも依頼は続き... 続きを読む

  • 2011年12月14日

    木の生き方に背かない
    工房「木の家具 智」平尾智子さん

    平尾智子さん  約束したその日、平尾智子さん(41)は近江八幡の山から帰ってきたばかりだった。木を伐る専門の人による、伐採現場に同行してきたのだ。ごろごろと楠が軽トラックの荷台に転がっていた。  平尾さんは椅子やテーブル、棚など「木の命を繋ぐ」家具を作る人である。動物などをモチーフに木工彫刻をも手がけている。... 続きを読む

  • 2011年9月16日

    飾って楽しい、使ってうれしい Söpöのしあわせっけん

    石けん作家の近藤由紀子さん  りんご、動物のシルエット、水玉、空、波、パステルの淡い色にモチーフが浮かぶ。スタンプや消しゴムのようにも、おいしそうなお菓子にも見えたり……、実は、みな石けんなのだ。  長浜市に住む近藤由紀子さん(34)は、石けん作家である。「Söpö」というウェブサイトで手づくり石けんを公開、... 続きを読む

  • 2011年7月1日

    麗しく潤おしい……Japanを伝える
    塗師 渡邊嘉久さん

    塗師 渡邊嘉久さん  七職という言葉がある。仏壇製造に必要な7種の職、総木地師、塗師、金箔押師、宮殿師、彫刻師、蒔絵師、錺金具師のことだ。浜仏壇の製造で知られる旧長浜市内にも、七職が点在する。  塗師の渡邊嘉久さん(47)も、その一人である。漆塗りを専門にする渡邊仏壇店の3代目だ。20年前に塗りの世界に入り、... 続きを読む

  • 2011年6月14日

    石の側らに……
    磯部瑛仁さん

    アメリカ先住民居住区でペリドットを採集(2歳)  小さな男の子がハンマーを手に岩場にいる写真を見せていただいた。磯部瑛仁(いそべあきひと)さん1歳。父に連れられて採集に訪れた場所での記念写真である。瑛仁さんは、現在近江兄弟社高校3年生、17歳になる。12歳のとき多賀の鍾乳洞・佐目の風穴で、古代人の歯を発見した... 続きを読む

  • 2011年5月8日

    和室の小宇宙
    齋藤友佳子さん

    床の間の書と生け花  床の間に、書が掛けられ花が生けてあった。庭に視線を転じると濃い桃色の花の残像が重なった……。  齋藤友佳子さんは、「どの道も上達しなければという気負いをもたずにいたことが、続けてこられた理由のひとつです。書道をしてちょっと疲れたなと思ったらお茶を点て一服して、一息ついたらピアノを弾いて…... 続きを読む

  • 2011年4月22日

    ダンサーになりたい!
    杉原禎さん

    ダンサーのTADASHI(杉原禎)さん  ダンスの世界に生きる人がいる。杉原禎さん(26)。  ダンサーとしてのお名前は「TADASHI」である。東京にお住まいで、安室奈美恵さんら歌手のコンサートツアーの専属ダンサーを務めたり、講師としてレッスンを行っている。去年から出身の彦根をはじめ、滋賀県内でヒップホップ... 続きを読む

  • 2011年4月18日

    琵琶湖に注ぐふたつの川……、彫刻の林
    長谷川喜男さん

    突然現れた彫刻の林  不思議な風景に出会った。姉川と高時川が交わり、堤防がずっと続いている。竹やぶやら畑やら……、集落の小さな公園や墓地が視界に現れては消えていく。車を走らせ後ろへ流れる景色は、この辺りの静かで長閑な日常だ。  集落の屋根が重なり連なるなかに石の彫刻が並んでいる。突然現れた小さな彫刻の林のよう... 続きを読む

  • 2011年3月17日

    湖の畔、淡海の時空が育む古典笛
    古典笛師 尾本玄翠さん

    古典笛師の尾本玄翠さん  笛を作る人と出会った。尾本貢一さん(59)。「古典笛師」の肩書きで雅号は「玄翠(げんすい)」。古典笛とは篳篥(ひちりき)や竜笛、能管などを指し、雅楽や能、歌舞伎に用いられる。メディアでもよく見かける東儀秀樹さんは篳篥の演奏者である。 「もともと音楽好きでトランペットやピアノなどを演奏... 続きを読む

  • 2011年3月7日

    春はもうすぐ……、その理由!
    気象予報士 石居大さん

    気象予報士の石居大さん  子どもの頃から空を眺めるのが好きだったという。雲の動き、天気の移り変わりに興味をもつようになり、天気に関わる仕事がしたいと思うようになった。長浜にお住まいの石居大(まさる)さん(41)。長年の夢を、気象予報士になることで叶えた人だ。  気象予報士と聞くと、ニュースで天気予報を伝える人... 続きを読む

  • 2011年1月2日

    包丁研ぎます
    小菅一宏さん

    小菅一宏さん  「包丁研ギマス ¥500〜」。  彦根・花しょうぶ通り商店街、「村川商店」の店先で見つけたのぼりだ。村川商店はタバコや有機栽培食品を扱っている。尋ねてみると、「包丁を研いでくれる方への取り次ぎをしている」のだという。どんな人がどんな風に研ぐのだろう……取り次いでもらい、小菅一宏さん(72)にお... 続きを読む

  • 2010年12月20日

    おかもちと特許「防雨ルーバー」
    吉井知幸さん

    吉井知幸さん  自らの発明で特許をとった人がいる。吉井知幸さん(64)。先日取材した「茂美志屋支店」でお会いした。お店の出前を担当されている。おかもちを積んだバイクが吉井さんのトレードマークだ。  発明といえばエジソンにドクター中松、特許といえば早口言葉くらいしか思いつかない私にとって、未知の世界に住む人だった... 続きを読む

  • 2010年9月3日

    英語で空手をマスターする!
    「ブラックベルト・イングリッシュ」ロバート・ノットさん

    空手の指導をするロバートさん  彦根の旭森小学校近くに空手道場がある。「ブラックベルト・イングリッシュ」はアメリカ人のロバート・ノットさんと智恵さん夫妻が去年から開校している。日本語に訳すと「黒帯英語」道場となるのだろうか。ロバートさんは幼い頃からアジア文化に興味をもち、空手を学んできた。今は空手道七段(教士... 続きを読む

  • 2010年8月11日

    農業をデザインする
    Ryu-s米原 立澤竜也さん

    Ryu-s 米原の立澤竜也さん  始まりは茄子だった。友人が「うちの店でとれた野菜」といって分けてくれたのだ。「うちの店」というのは、友人が勤める服屋さんだ。服屋さんと、野菜……???  服屋さん「Ryu-s」は、岡山県のデニムブランド「KAPITAL」をメインに、オリジナルデザインのウェアが揃う店である。R... 続きを読む

  • 2010年5月31日

    グラスの中の湖岸の風景をいつか見たいと思った
    冨居邦子さん

    グラスに砂の粒を注ぐ冨居さん  ハーブや果樹、緑に囲まれた庭のなかに冨居邦子さんの工房はある。さまざまなガラス容器が並んでいる。「グラスサンドアート」と呼ばれる冨居さんの作品である。グラスサンドアートは、サンドと呼ばれる砂状の粒で描いた模様や風景をガラス容器のなかで表現するアートだ。サンドにサボテンや観葉植... 続きを読む

  • 2010年5月25日

    理容ナカジマ、待合ソファにて
    中嶋守治さん

    理容ナカジマのソファにて  古代、琵琶湖のほぼ最北に北陸と都を結ぶ湖上交通の重要な拠点、塩津港があった……。『源氏物語』作者の紫式部が長徳2年(996)9月、父藤原為時とともに越前へ下向した際、大津から塩津までを舟で渡り、塩津街道を通ったことも知られている。  西浅井町塩津浜に住む中嶋守治さんは、「塩津浜歴史... 続きを読む