「彦根」を含む記事一覧

  • 2019年12月25日
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    新しい習慣 まち・文化

     また、1年があと数日で終わる。ものすごい速度で毎日が過ぎていき、あっ!という間だった。ほとんど印象にない。  ただ、トマトジュースと牛乳を1対1で割ったものを大量に飲むようになった。色はいただけないが、案外上手い。健康のためというより、新しい習慣を得たことが面白い。  習慣というのは、「学習により後天的に獲得され、繰...  続きを読む

  • 2019年12月17日

    湖東・湖北 ふることふみ 63
    織田信長と浅井長政の同盟 まち・文化

    織田信長と浅井長政の対面の地・高宮城跡  浅井賢政が元服したとき、六角家重臣平井定武の娘を妻として迎え、六角義賢の一文字を与えられて「賢政」と名乗るようになったが、これは平井家と同じ身分であると国内外に知らしめることでもあった。賢政はこの屈辱に耐えることができずすぐに離縁して反六角の旗を鮮明にしたと言われてい...  続きを読む

  • 2019年11月28日

    易経と彦根大仏 まち・文化

     「2020年を有意義に過ごすための準備を……」と書かれた案内をいただいた。済福寺さんからである。以前、取材でお世話になった彦根のお寺だ。井伊家の祈願寺で宗派は黄檗宗(おおばくしゅう)、京都府宇治市の黄檗山萬福寺(まんぷくじ)が大本山だ。御本尊は日本最大級の木造地蔵尊で「彦根大仏」の名で親しまれている。「大仏」と...  続きを読む

  • 2019年11月19日

    湖東・湖北 ふることふみ 62
    永禄の佐和山城の戦い まち・文化

    六角氏の本陣、荒神山城址(荒神山古墳)  永禄2年(1559)、肥田城水攻め  翌永禄3年、野良田の戦い  2年に及ぶ六角軍の出兵を防いで浅井賢政が勝利を収めたことは近江戦国史における重要事項となった。また足利将軍家にも影響を及ぼしていた六角氏の敗北によって、通説では浅井氏の北近江支配の安定化と六角氏の弱体...  続きを読む

  • 2019年11月1日
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    ゑびす講のこと まち・文化

     もうすぐ11月である。最近はインターネットの進化とSNSを利用する人々によって、地域だけでなく世界中で何が起こっているのかを知ることが可能になった。  昔は……、と話し始めると本当に年寄りになったような気分になるので嫌になってくるが、昔は……、と言ってもここ30年くらい前のことだ。11月の地方都市の最大のイベントとい...  続きを読む

  • 2019年10月29日

    戦国武将とSDGs まち・文化

     最近「SDGs」という文字列を目にする機会が増えた。「Sustainable Development Goals」の頭文字で「持続可能な開発目標」という日本語訳が与えられている。2015年9月の国連サミットで採択され、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために17のゴール(目標)を掲げ...  続きを読む

  • 2019年10月16日
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    湖東・湖北 ふることふみ 61
    野良田の戦い(後編) まち・文化

    宇曽川堤から肥田城址を望む  前回は『浅井三代記』の野良田の戦いを紹介した。今回は『江濃記』を見てみたい。  宇曽川を挟んで対峙した六角・浅井両軍だったが、午前10時頃から浅井軍の百々内蔵助が宇曽川を渡って、六角方の蒲生定秀の手勢と衝突。戦いの決着はすぐには着かなかったが、六角軍の田中冶部大夫・楢崎壱岐守が百...  続きを読む

  • 2019年10月8日

    山の湯と中島宗達 まち・文化

    「山の湯」の煙突  気になっていたのは「元御殿医」だった。  彦根市中央町の「山の湯」という銭湯が廃業した。前を通る度に、久し振りに入ってみたいと思うことすら叶わなくなった。  『新修 彦根市史 民俗編』の「生活誌」276頁にY湯として載っている。 「創業は明治十二年(一八七九)。」、「創業者である三谷岩...  続きを読む

  • 2019年9月10日

    湖東・湖北 ふることふみ 60
    野良田の戦い(中編) まち・文化

    宇曽川南岸より撮影。奥の山が荒神山  前回は、宇曽川を挟み北に浅井賢政率いる1万弱、南に六角義賢率いる2万5千(それぞれ兵力は諸説有)が布陣したところまで書いた。この先を伝えるものは軍記ばかりであり一級資料ではないためこの先は物語として読んでいただきたいが、その軍記でも『浅井三代記』と『江濃記』では同じ戦いを...  続きを読む

  • 2019年9月3日

    とんかつ専門店 MIDORIYAに行こう! お店

     僕は肉料理が苦手である。白いところがダメで、上等な霜降りなどは縁がないことを喜んでいる。僕とすき焼きを食べると得した気分になることを約束できる。絶対に肉を食べないかというとそうではない。仲間が「肉を食べに行こう」という空気を読むくらいの余裕はある。そんなときは、赤いところを選択する。人生の半分以上、そんなふうに...  続きを読む

  • 2019年8月29日

    眺遠的? まち・文化
    第3回 彦根城眺遠的大会

    2017年彦根城眺遠的大会(彦根市弓道連盟提供)  2024年の国民スポーツ大会において弓道競技が主会場の彦根市で開催されるため、彦根の魅力を内外に発信する目的で2017年に始まったのが「彦根城眺遠的大会」である。今年は9月1日に開催され、21都府県から293名が参加する大会となる。  弓道に縁のない者...  続きを読む

  • 2019年8月26日
    No Image

    ヘレン・ケラーの松のこと まち・文化

     随分と時間が経ってしまったものでも、忘れていなければ叶うこともある。気の長い話であることは確かだ。  2016年「ヘレン・ケラーが訪れた場所」という記事を書いた。『彦根市立図書館がある場所に滋賀県立盲学校があった。ヘレン・ケラーが訪れ記念植樹をした場所である……。僕は、「働く人のために、よき蔭を與へよ」とヘレン・ケラ...  続きを読む

  • 2019年8月16日

    湖東・湖北 ふることふみ 59
    野良田の戦い(前編) まち・文化

     前回まで肥田城水攻めを紹介し、肥田城主高野瀬秀隆が城に籠って六角義賢の攻撃から城を守りきったと紹介した。  しかし、この一度きりの戦いで六角氏の勢力が損なわれたわけではなく、翌永禄3年(1560)に義賢は再び総力を結集して北上を始めた。水攻め時に雨による堤防決壊での撤退を反省したのか梅雨が終わり、台風が襲ってく...  続きを読む

  • 2019年7月17日

    半月舎だより 31 まち・文化

    近所のイベントに三輪自転車で赴き、出店 野外映画上映会「びわ湖の渚映画館」での出店 古本屋台  ワイン屋とけんかをした。  ワイン屋とは古本とワインを半月の晩に楽しむ「半月ワインバー」を一緒に続けてきたが、それも小休止することとした。けんかといっても絶交するようなけんかではなく、言いたいことを言っ...  続きを読む

  • 2019年7月11日

    湖東・湖北 ふることふみ 58
    肥田城水攻め(後編) まち・文化

    江戸期の肥田の堤防  高い堤防に囲まれて、水が容赦なく襲いやがて建物の中にいても床下の水に悩まされるようになり櫓などの高い所に人々が集まって外を見ながら怨嗟の声を上げる……。多くの方は水攻めに対しこのようなイメージを持っているのではないだろうか?  関東で唯一であり日本最後の水攻めとなった忍城水攻めを描いた映...  続きを読む