町屋・古民家の有効活用を目指して

小江戸ひこね町屋情報バンク

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 2013年9月17日更新

写真:小江戸ひこね町屋活用コンソーシアム提供

 いま、町屋・古民家が静かなブームだ。風情のある町屋・古民家を住居や店舗として活用する例も多く、そのままの佇まいで町並みを残していきたいという地元や家主のニーズも高まってきている。
 一方で、一説には彦根の中心市街地だけでも500軒以上の空き町屋・空き古民家があるとされている。これらの物件は、そのほとんどが不動産情報として世に出ることなく、駐車場や空き地になる例も少なくないという。
 そんな中、彦根で町屋・古民家の所有者と活用希望者との間に立ってマッチングを行い町屋・古民家の有効活用を支援する「小江戸ひこね町屋情報バンク」 が昨年6月に設立された。
 「小江戸ひこね町屋情報バンク」は、彦根商工会議所の彦根異業種交流研究会町屋活用委員会を中心に、彦根市、滋賀大学、滋賀県立大学、NPO法人五環生活、湖東地域定住支援ネットワーク、芹橋二丁目連合自治会まちづくり懇話会の7団体で構成する「小江戸ひこね町屋活用コンソーシアム」の目玉事業のひとつで、彦根市内の昭和20年以前に建てられた町屋・古民家を対象に、不動産売買・賃貸の支援を行っている。ただ単に不動産物件の仲介をするだけではなく、活用希望者と地元と間の架け橋となり地域活性化につながる活動を目指しているそうだ。これまでに、5物件の契約が成立していて、その中にはすで店舗として活用されている事例もある。
 事務局の迫間勇人さんは、自らも古い町屋を改装し住居として活用している町屋ファンの一人。「町屋・古民家を通じて、人が集まってくるような仕組みをつくっていきたい。そして、彦根の活性化につなげていければ」と話す。
 新しいものを追い求めて走り続けてきた時代から、古き良きものの価値を再発見する時代へ。町屋・古民家活用が一過性のブームではなく時代の流れなのだとしたら、僕らの未来も少し明るい気がする。

小江戸ひこね町屋情報バンク事務局

小江戸ひこね町屋活用コンソーシアム事務局内
滋賀県彦根市河原二丁目2-38
TEL: 0749-23-2123

 

店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。

編集部

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