西村雅彦さんが、ひこね市文化プラザに来館

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 彦根市 2013年5月17日更新

 西村雅彦さんといえば、コミカルな役からシリアスな役までこなす渋みある演技派俳優として知られているが、絵を描いたり、写真を撮ったりするアーティストとしての一面は、よほどのファンでなければご存じないかもしれない。
 ひこね市文化プラザでは、5月14日~19日にかけて、「俳優 西村雅彦の絵画・写真展『しあわせなマリー、しらないパキスタン』」が開催された。オイルパステルでのびのびと描かれた鮮やかな色の絵、パキスタンの大きな自然やひとびとの暮らしの写真。見ていて明るい気分になるような作品が並んだ。
 この作品展は、6月15日に開催される、オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)との公演「ベートーヴェンと三人の女たち」の関連企画である。5月18日には西村雅彦さんご本人が会場に訪れた。作品展に訪れるお客さんと話をし、写真撮影では肩に手をかけてくれる。サインにもひとつずつ絵を添えて、お客さんとの話が弾む。西村さんの親しげな雰囲気に、会場には嬉しそうな笑顔が広がった。
 西村さんは、作品展の際には必ず一度は会場を訪れ、お客さんとお話する機会をもつという。しかし作品展を行うようになったのは昨年から、絵を描き始めたのは一昨年からと、意外に最近からなのだそうだ。
 西村さんが絵を描くようになったきっかけは、2011年の震災の後、被災地を慰問したことだったという。「慰問で現地を訪れても、俳優は、一人では皆さんを喜ばせるような何かができるわけではないということに気がついたんです。詩の朗読やジャンケン大会などをした後、希望される方にサインをしていたんですが、サインをするだけでなく絵を添えると、皆さんに笑顔が生まれるようになったんです。こうしたことで喜んでもらえるんだということに気づいてうれしかった」と西村さんは語る。
 その後、二人芝居の役づくりで行き詰まってしまったことがあったという。そのころ、西村さんの気分転換となったのが、絵だった。「描いているうちに不思議と晴れやかな気持ちになれた」という西村さん。それからは、地方へ撮影に行く際なども、画材を持ち歩くようになったそうだ。
 写真は、以前から趣味で撮影することはあったという。今年の2月に公開された映画「草原の椅子」のロケ地として3週間滞在したパキスタンで、2400枚ほどの写真を撮った。今回展示されたのはそのなかの27点。よりすぐりの写真のなかには、子どもたちの写真が多い。「西村さんがいいな、と思われたものを撮影されたんですか?」という質問に、西村さんは慎重に答えた。「『いいな』と思うと、『いいな』という景色は逃げてしまう。だから、目につくものはすべて撮りました。ただ、子どもの目がキラキラしているのが印象的だった」
 コミカルな役のイメージが強い西村さんだが、今回ご本人にお会いして、親しみやすさと思慮深さを感じる人柄に、印象が変わった方は多いのではないだろうか。
 次に西村さんが彦根へ来るのは、6月15日。ひこね市文化プラザで開催される「俳優 西村雅彦 with オーケストラ・アンサンブル金沢弦楽四重奏『ベートーヴェンと三人の女たち』」に登場する。前半は、西村さんの語りでベートーヴェンの人生を辿りながら、OEKによるベートーヴェンの名曲を聴く、物語仕立てのコンサート。後半は、演奏者と西村さんのフリートークをまじえながらのプログラム。クラシックをもっと身近にという、OEK初の試みだ。クラシックの新しい魅力を発見することができるのではないだろうか。
 コンサートでもきっと、あの親しみのこもった笑顔を客席に向けてくれる。また西村さんに会えるのが楽しみだ。

 

OEK♪ひこねCool Japan Concert episode.9
俳優 西村雅彦withオーケストラ・アンサンブル金沢弦楽四重奏

ベートーヴェンと三人の女たち

2013年6月15日(土)15:30開場 16:00開演
ひこね市文化プラザ エコーホール(全席指定)
一般 3,500円 / OEKサポーターズクラブメンバー 2,900円 / SP会員(登録制学生会員) 2,000円
※残席わずか

お問合わせ・プレイガイド

ひこね市文化プラザチケットセンター
TEL: 0749-27-5200 http://bunpla.jp/(インターネットでの予約も可能です)

店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。

編集部

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