豊郷をタマネギの町に

農家のドレッシングが人気

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 豊郷町 2012年10月5日更新

農家の視点やものづくりの本質を忘れないような、商品づくりをしている市川健治さん。冬の収穫を目指し、ハウスではイチゴがすくすくと育っている。

 豊郷でとれたタマネギを使ったドレッシング「近江豊郷の農家が育てた たまねぎのドレッシング(300ミリリットル。税込630円)」が人気を集めている。豊郷でイチゴ農家を経営する、市川農場の市川健治さんが考案したもの。地元の農家が自家用に栽培したタマネギを原料として使い、2011年8月、1000本限定で試験的に販売をはじめた。「そんなに売れないだろう」との予想をくつがえし、わずか1カ月足らずで完売。「もっと買いたい」「次の販売はいつ?」などの声が相次ぎ、今年は増産したが、やはり品薄気味だという。
 豊郷の兼業農家に生まれた市川さん。学校を卒業してからは愛知県の結婚式場や地元の食品メーカーなどで働いた。食品メーカー時代に出会ったのが、彦根市の農業法人の社長。「農家は儲からない」と思っていた市川さんは、農業をビジネスとして成功させている社長に憧れ、自身も就農を決意。社長の元で1年間研修を積み、2011年3月に独立を果たした。実家の畑にハウスを建て、イチゴを作り始めた。

「うちのタマネギをこんなにおいしくしてくれて、ありがとう」と、生産者にも喜ばれているドレッシング

 地元で農家を始めた市川さんの目に映ったのは、近所の家々の軒先にぶら下がるタマネギだった。病害虫に強いタマネギは、保存がきくこともあり、多くの農家が自家用に栽培していた。食べきれず廃棄されることもあったという「このタマネギを商品化できないか」と考えた市川さん。食品メーカーやウエディングプランナーとしての勤務経験で得たノウハウ、人脈を活かし、しょうゆベースのドレッシングを開発した。ドレッシングは、荒くすりおろして、シャキシャキの食感を残したタマネギをじっくりいためて甘みを出し、本醸造しょうゆの旨みとコクを加えたまろやかな味わい。サラダや冷奴などにかけておいしいのはもちろん、「パスタやハンバーグ、空揚げにも合う」との声も多いという。
 初年度に用意したタマネギは100キログラム。すぐに材料が底をつき、長く欠品することになった。今年は800キログラムを用意したが、すでに原料が足りなくなっているという。「10軒ほどの農家に作ってもらいましたが、まだまだ足りません。タマネギは1年に1回しか栽培できませんので、次の収穫時期を目指して、もっとたくさんの方に栽培をお願いしようと思っています」と市川さん。地域を上げてタマネギを作り、品切れのないようにドレッシングを供給したい考えだ。

 ドレッシングだけでなく、タマネギ自体を取り扱いたいとの要望が寄せられるなど、豊郷のタマネギそして農家にも注目が集まっている。「もっと品質のいいタマネギを作ろう」との機運が農家に広まるなど、相乗効果も生まれている。今後は  豊郷産タマネギ  をブランド化し、町民参加型の地域ビジネスとして成長させるのが希望だ。新商品の開発にも着手しており、今秋にも新商品が発表される予定。市川さんを中心に盛り上がる豊郷産タマネギ。地域を巻き込みながら、今後も活発な動きを見せそうだ。

「近江豊郷の農家が育てた たまねぎのドレッシング」取扱い店

ビバシティ彦根 / アル・プラザ彦根 / アル・プラザ八日市 / フレンドマート能登川店 / 平和堂愛知川店 / ひこね食賓館四番町ダイニング / セブンイレブン秦荘安孫子店 / 道の駅びわ湖大橋米プラザ / 浜大津アーカス湖の駅など

ネットショップ「近江の国から 木村商店」
http://www.rakuten.ne.jp/gold/kimsho/

店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。

みなみ

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