銀座 MONOCHROME

闇から生まれる相対的感情

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 彦根市 2011年1月10日更新

ドイツの靴の店 おうみ 2階の展示スペース

窓からは銀座商店街のネオンが見える

今回出展する川村憲太さん、貴詠さん、ヒライシンさん

 『人の中にある、相反する感情。愛を知れば憎しみを知るように、痛みを知れば平穏を知るように、「闇」を知ればあなたは何を知るのでしょうか……』
 2010年が終わる少し前に案内が届いた。彦根銀座街のビルの2階を4人のアーティストが「映像・音・写真・建築」で演出し、「闇」をテーマにオーディエンスの視点により完成するエキシビションをやろうというのだ。
 彦根銀座街は昭和36年〜48年、全国に先駆けて都市計画街路整備と合わせた防災建築街区造成事業を実施し、近代化されたビル群へと生まれ変わった。昭和38年には、鉄筋5階建ての平和堂が完成。滋賀県初のエスカレーターがついた。
 50年ほど昔のことである。第二次世界大戦後、20世紀真っ直中、限られた時間の特定の場所は、ある周波数を持つ人々の共感を呼ぶようだ。

 照明器具を極力使わず、窓から差し込む銀座商店街のネオンと月明かりで空間を演出。アートの力が場所とヒトを動かすスターターになることができればという。4人のアーティストは、川村憲太(写真)、北川武史(写真)、貴詠(映像)、ヒライシン(空間)……。
 『宇宙は相反する存在の数々によってバランスを成り立たせていると思われますが、その中にあって例外ではない相対的な感情によって構成される「自分自身」という存在のすべてを受け入れることにより、闇(黒)に目覚めた意識の流れは光(白)へと繋がり、ポジティヴな感情へと進化します。4人の作品はこの流れを得ることをコンセプトとして共有し、この場に小宇宙を築こうとしています』
 50年という単位が、どれほどのものなのか、長いのか短いのか、太いのか、素晴らしいのか、解らないが、50年前には存在しえない場所が生まれることになるのだろう。
 『窓から差し込む銀座商店街のネオンと月明かり』というのが気になっている。映画の始まりのような……。 

MONOCHROME—闇から生まれる相対的感情—

場所:ドイツの靴の店 おうみ 2階(彦根市銀座町6-8)

EXHIBITION 第1部/with CAFE
2011年1月11日(火)〜1月22日(土)17:00〜21:00

前売り1,000円 当日1,200円(ワンドリンク付き)
ヒライシン(平居晋)/ 貴詠(倉本貴詠)/ KENTA(川村憲太)/ TAKESHI(北川武史)

EXHIBITION 第2部/COLLABORATION LIVE
2011年1月23日(日)13:30開場 14:00開演〜17:00

前売り2,500円 当日3,000円(ワンドリンク付き)
出演アーティスト: びろうどねこ / NASA / 坂本 直
17:30〜20:30 クロージングパーティー開催(作品展ご来場者全員参加費無料)
1部2部共参加予定の方には、スペシャルセットチケット3,000円が用意されている。

お問い合わせ先
TEL: 090-9057-8061(川村)
FAX: 0749-47-5995(BILLY VERY)
http://billy-very.com/monochrome/

店舗等の情報は取材時のものですので、お訪ねになる前にご確認ください。

編集部

スポンサーリンク
関連キーワード