仙琳寺と石田三成

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 彦根市 2010年7月2日更新

 佐和山の麓に仙琳寺というお寺がある。彦根藩4代藩主井伊直興公の庶子本空(幼名千代之介)を開基とする天台宗の古刹である。この寺の恵明権現は、首から上の病にご利益があるといわれている。目が不自由な人が快復したとか、耳が聞こえるようになったとか、逸話には事欠かない。不眠の悩みにも効き目があるそうだ。不思議なのは、仙琳寺の恵明権現には、豆腐を一丁お供えし願をかける。以前、DADAでも紹介したことがある。その時は気づかなかったが、『三成伝説 現代に残る石田三成の足跡』(オンライン三成会編/サンライズ出版)に仙琳寺の石田地蔵の写真が載っていた。石田地蔵というのは、関ヶ原の合戦後、三成の徳を慕う領民が命を賭けて密かに佐和山に入り、石田三成一族や家臣の霊を弔うために祀った地蔵のことだ。
 近頃、粘りが無く、モノゴトへの執着心が薄れたと自覚し始めたのだが、へこたれてはいられないと思った次第である。知らないことは多く、興味の持ち方次第で、面白いことはまだまだいっぱいありそうだ。

風翁

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