湖岸、並ぶペットボトル風車

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 長浜市 2010年4月7日更新

勢いよくまわるペットボトル風車

 琵琶湖を左に見ながら湖岸道路を走っていると、旧びわ町にさしかかった南浜海水浴場の手前、ずらりとペットボトルの風車が並んでいる。かなりの数である。風車は道路の土手とほぼ並行に並んでいて、グラウンドのところどころにもある。畑で作物の被害を防ぐために設置されているあの風車と同じ類のものだ。グラウンドゴルフのコートをモグラから守るためなのだろう。このペットボトルの風車がある風景は、湖北独特のものかもしれない。そう思いながらいつも通り過ぎていた或る日、グラウンドゴルフの練習に遭遇した。「びわグラウンドゴルフ愛好会」の皆さんだった。
 予想通り、ペットボトルの風車はモグラよけのためだという。このあたりは湖岸のせいかモグラが非常に多く、グラウンドの土を掘り起こしてしまい困っておられたそうだ。そういえばグラウンドをよく見ると、穴を埋めたあとが点々としている。
 モグラよけとしてのペットボトル風車の仕組みはこうだ。風を受けて風車が回ることで、風車の振動が棒を通じて地中に伝わる。地中のモグラは振動を嫌がりその場所には近寄らなくなる。
 しかし……、風車を設置しても効果が出なかったそうだ。土手の方から来るモグラが減らない。愛好会とモグラの根比べである。設置数をどんどん増やしていったところようやく被害が少なくなった。「一番多いときで100くらいは置いたんと違うかなあ〜」と愛好会のおひとりが教えてくださった。今も完全にモグラの被害がなくなった訳ではないが、練習には支障のない程度には収まっている様子だ。
 しかし何故、モグラは畑ならともかく、グラウンドに現れるのか?何かしら理由があると思うのだが……。その辺を知りたい、春まだ浅い今日近頃である。

 

いと

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