竹生島紋様

このエントリーをはてなブックマークに追加 地域: 東近江市 2015年10月5日更新

 東近江市平林町にある「和田神社」を訪れた。石塔寺へ行くはずだったがちょっとした道草である。僕には、カーナビで目的地を設定しても役に立たない。実に魅力的な神社で、結局、石塔寺はまた次の機会となった。
 まず、鳥居から本殿に続く石の階段がいい。途中に勧請縄が吊られ、振り返ると溜池の遙か向こう側に秋の夕日が空を染めようとしていた。石の階段の右側に「文政八年酉二月願主斎藤武平」と刻まれていた。文政八年は1825年、今から190年前のことで、江戸幕府が「異国船打払令」を出した年である。左側には「明治四十三年日韓併合記念改修」と刻んである。105年前の出来事である。幕府の祖法が崩れはじめる時にでき、日本の海外雄飛を記念し改修された石段だということだ。平和安全法制が成立した9月に僕がこの階段を登っていた。そこには何の意味も無いが、190年前、105年前を遠望できる石段であるところが素晴らしいのだ。
 和田神社の御祭神は「大己貴命」(おほなむちのみこと)。大国主である。
 僕は、波うさぎの紋様(竹生島紋様)の在処をずっと探しているから、神社を訪ねたときには、瓦や社殿の彫り物が気になる。波を奔るうさぎの姿はイナバの白兎(素兎)を連想させ大国主の記号だとも思っている。御祭神が「大己貴命」だと知り、改めて社殿を探すと果たして波の上を跳ねるうさぎの瓦が本殿中央の破風の真ん中にあった。自説では、うさぎは必ず対で存在する。前を見るうさぎと振り向くそれ、或いは、波の上に描かれたうさぎと波の中に描かれたそれ。まず、見つけた波うさぎは、波の上を振り向いている姿だ。必ず前を向いている瓦があるはずだが、見つけることはできなかった。本殿の背後を見ることができなかったが、多分、そこにあるはずだと思っている。機会があれば見てみたいものである。
 その他、本殿の彫り物や狛犬も見応えがある。これから幾度となく訪れる場所になりそうな予感がしている。

小太郎

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