まち・文化

  • 2009年9月20日

    「いかつぶ」と「宇宙」
    上田三佳展

     上田三佳さんは美大を卒業し仕事をもつ傍ら、絵を描いたり糸や綿布など身近な素材で、移りゆく季節やその時々の自分自身の気持ちを映すように作品を作ってきた人だ。近々、久しぶりに個展を開催するという。  「いかつぶ展」…… これが個展のタイトルだ。「いかつぶ」の「いか」は、海に棲むあのイカであり、イカが今回の... 続きを読む

  • 2009年9月16日

    水の生まれる場所へ
    中央分水嶺・余呉トレイル

    行市山分水嶺ルートを確保し、頂上に至る。小谷山、伊吹山など湖北の山々が見渡せる  山歩きがブームである。今風に言えばトレッキングがブームであるとなる。植物観察や廃村巡りなど、山頂を目指すだけではない山歩きがトレッキングだ。そして、そのコースをトレイルと呼んだりする。廃村トレイル、自然観察トレイルなど、目的次第... 続きを読む

  • 2009年9月14日

    花の名前
    多賀・野鳥の森植物観察会

    多賀「里の駅」一圓屋敷  眩しい夏が終わる頃、多賀町一円の野鳥の森を歩いた。芹川ダム(一円ダム)の周囲を小一時間、ミンミン蝉と法師蝉が鳴いていた。太陽の角度のせいだろうか……、木々の葉を通り抜け落ちてくる光は橙色のスクリーンを通ってきたみたいだった。  植物観察の指導員は中川信子さん。「多賀の花の観察会」や「... 続きを読む

  • 2009年8月28日

    最北、淀川の源

    「淀川の源」と記された石碑  琵琶湖から流れ出る唯一の河川として知られる瀬田川は、宇治川、淀川と名前を変え、京都、大阪を潤し瀬戸内海に注いでいる。実はこの川の源が余呉にある。  余呉町を縦断するように走る国道365号をひたすら北上すると、余呉高原スキー場が見えてくる。このあたりは栃ノ木峠と呼ばれ、峠の向こうは福... 続きを読む

  • 2009年8月23日

    杉野時間、千年を生きる
    大亀山 南卦寺の秘仏、十一面千手観音菩薩

     それは偶然だったが、二人の方から別々にご案内をいただいた。「杉野の南卦寺(なんけいじ)で秘仏のご開帳があります。33年に一度です。『秘』というのがお好きでしょうから、ご案内いたします。」僕は、「秘」がよほど好きに見えるらしいが、これもご縁と、8月15日早朝、車を走らせた。  杉野は岐阜県境近く... 続きを読む

  • 2009年8月13日

    クールな頭で 湖底遺跡の謎を解く!?

    湖底に沈んだ土器  大正13年、北琵琶湖の半島、葛籠尾崎(つづらおざき)の東側で、湖北町尾上の漁師が仕掛けた網から、土器を引き上げた。その後も壷や皿などの土器が網にかかった。土器は縄文から平安時代にかけてのもので、葛籠尾崎の湖底に遺跡があることがわかった。  調査以外で土器を引き上げたのは、ほとんど尾上の漁師だ... 続きを読む

  • 2009年8月9日

    お朔日(ついたち)参りの効能
    多賀大社

    多賀大社の本殿。「お朔日まいりの方々へ」の看板が立てられていた。  7月1日、天皇陛下の渡航安全祈願が多賀大社で行われると聞いて、朝早く出かけた。参拝の人が多いので不思議に思っていたら「お朔日参りに来られたのですか」と尋ねられた。 「朔日」は、太陰暦の月の第1日をいう。多賀大社では、太陽暦となった今も、毎月1... 続きを読む

  • 2009年7月26日

    高月の観音さまを巡る一日

    西野・正妙寺の千手千足観音像 雨森・観音寺の千手観音像  気がつくと、世の中は仏像ブームだったりする。阿修羅展が全国の博物館を巡回し、阿修羅のフィギュアは完売、雑誌は仏像入門を特集している。さまざまなアプローチがあり、仏像が身近な存在になっているんだなあ、と感じている。  高月町は、そんなブームのずっと... 続きを読む

  • 2009年7月26日

    サムスィング ハプン
    ひこねフィジカル・アート 2009

     8月。ひこね市文化プラザで上質な芸術文化を体感できるフェスティバル「ひこねフィジカル・アート 2009」が開催される。演劇や舞踏、音楽、ライブペイント、書などジャンルの異なったアーティストの身体表現を間近で楽しむことができる企画だ。  ところで、文化や芸術という言葉を耳にしたとき、舞台上で繰り広げられる世界を... 続きを読む

  • 2009年7月12日

    レキジョのための基礎知識 3
    石田三成「像」を巡る旅

     戦国時代、近江を制する者は天下を制すといわれていた。特に、信長や秀吉をはじめ、多くの武将たちが手を伸ばした湖北地域だが、やっぱり石田三成の存在感が大きい。敗軍の将でありながら、後世に語り継がれるだけの何かを持った人物だったのだろう。  現在でもそのカリスマ性は強く、像が建てられている場所は思いつくだけで4箇所あり、一... 続きを読む

  • 2009年7月12日

    湖上という非日常
    湖上タクシー

    尾上港から出発した湖上タクシー  曇天と湿度の高い日が続いている。顔をしかめていた私にリフレッシュできるよ、とすすめられたのが「北びわこ湖上タクシー研究会」の湖上タクシーだった。  湖北町の尾上港から出発する。港に停泊している漁船がタクシーである。甲板にはベンチが設置されていた。行き先も乗船時間も自由にリクエス... 続きを読む

  • 2009年7月12日

    コルトレーン ナイト

    高橋知己(sax) 竹内 直(sax)  7月18日、陶芸家の村長泰如さんがプロデュースするJAZZライブ第2弾が、2月に行われた渡辺貞夫さんのライブに続き、岡村本家の酒蔵を改装したホール「蔵しっく館」で行われる。ご自身もJAZZプレーヤーであった村長さんが「本物が伝える感動を、より多くの人に知ってもら... 続きを読む

  • 2009年7月12日

    宗安寺の幽霊の絵 公開

    六条御息所をモチーフとした通称「幽霊の絵」  人間の側が活気づいてくると、どうやらあちらの世界も賑やかになってくるようで、夏は怪談の季節でもある。彦根市の夢京橋キャッスルロードにある宗安寺で、一晩だけ「幽霊の絵」が公開される予定だと聞き、訪ねてみた。  宗安寺は、江戸時代の初め、彦根城下町が作られたときに現在の... 続きを読む

  • 2009年6月28日

    エジプト館と梅雨の高月

    北近江リゾート エジプト館  エジプト館は、4年前に開催された「愛・地球博」のパビリオンを移設したもので、当時の展示品をそのまま見ることができる。ツタンカーメンの黄金マスクや大英博物館の入り口にあるロゼッタストーン、人々の生活を描いたパピルス……誰でも一度は耳にしたことがあるだろう。どれもレプリカとはいえ、目の... 続きを読む

  • 2009年6月28日

    受け継がれる尼子のカロム

    尼子カロム大会の様子  彦根市を中心に、湖東湖北地域で100年以上親しまれ続けているカロム。実は、大きく別けて二種類のスタイルがある。  一つは、カロム日本選手権大会(日本カロム協会主催)の公式戦スタイル。そこには、一介の盤上遊戯から競技として洗練される過程で定められた、細かいルールが存在する。そして、もう一方... 続きを読む

  • 2009年6月28日

    大通寺山門に登る

    夏中の期間、露店がずらりと並ぶ。  子どもの頃、夏の楽しみといえば「げちゅうさん」だった。露店がずらりと並び、人ごみをかきわけてあちこちのお店をきょろきょろして、何を買ってもらおうかとわくわくした……。綿菓子はなぜか買ってもらえなかったので、大人になった今は気兼ねなく食べることができるのが嬉しい(別な気兼ねはあ... 続きを読む

  • 2009年6月14日

    ウサギとカメ・階段・小学校
    豊郷町立図書館

    豊郷小学校旧校舎 5月末……、豊郷小学校旧校舎の一部が町立図書館としてオープンした。教室のいくつかの壁を取り払い、書架が設置してある。かつての学び舎の雰囲気はできるだけそのままに残され、教室ごとにおいてあった掃除用具入れは、塗り替えられ物入れになっていたりする。 長く、広い廊下を歩いていると、ここで学んだことは... 続きを読む