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まち・文化

  • 2012年11月2日

    狼少年の映画ポスター展 1
    彦根・花しょうぶ通り 逓信舍

     戦国をテーマに盛り上がる花しょうぶ通り商店街の、旧川原町郵便局舎(高﨑家住宅主屋)が、新しく「逓信舍」という名前で11月3日にオープンする。「寺子屋力石」「戦國丸」を運営する「LLP(有限責任事業組合)ひこね街の駅」が、「情報」をテーマとした第3の街の駅として、新たな賑わいを創出する取り組みを進めている。  旧... 続きを読む

  • 2012年10月31日

    夢京橋あかり館 手間暇文化考
    屋根を葺く

    岩崎長蔵さん  現代の名工・近江の名工、岩崎長蔵さん(62)は、江戸時代から続く「屋根長」(長浜市石田町)の六代目、伝統的建造物の屋根を葺く技術を受け継ぐ職人である。全国社寺等屋根工事技術保存会常務理事も務めている。  檜皮葺(ひわだぶき)について話を聞いた。何故、檜皮葺だったのだろう……。多分、僕が竹釘に異... 続きを読む

  • 2012年10月22日

    笑顔と元気は、「朝ヨガ」から
    朝ヨガ in 豊公園

     朝7時の長浜市豊公園。犬の散歩をする人、ウォーキングやジョギングで汗を流す人、早朝といえども広い公園には多くの人が集まり、思い思いに朝時間を過ごしている。そんな豊公園の中の琵琶湖をのぞむ芝生に、色とりどりのマットが広げられていた。10名ほどの女性たちがマットに寝そべったり、起き上がったりしながら身体を動かす風景... 続きを読む

  • 2012年10月19日

    秋のゴーストツアーは「釣狐」

    『目に見えないモノを見ることができるかもしれない旅をしませんか』と、誘われた秋の彦根ゴーストツアーは「白い狐の章」。勝楽寺で狂言『釣狐』を観るツアーだった。  甲良町にある古刹・勝楽寺は、「婆娑羅(いかなる権威にもとらわれない自由奔放な思想)」の典型として語られることの多い佐々木道誉(1296~1373)の菩提寺... 続きを読む

  • 2012年10月17日

    12分の1の世界 「craftたま屋」の作品展

     「スケールの小さなお披露目会」と題した作品展の案内を手にした。ずいぶんと控えめなタイトルだと思ったけれど、縮尺12分の1で作り上げたミニチュアだから「スケールの小さな」と表現するのがふさわしいのかもしれないと思い当たった。作品展を開くのは大越玉代さん。初めてお会いしたとき、精密に彫り上げた消しゴムはんこの作品... 続きを読む

  • 2012年10月5日

    豊郷をタマネギの町に
    農家のドレッシングが人気

    農家の視点やものづくりの本質を忘れないような、商品づくりをしている市川健治さん。冬の収穫を目指し、ハウスではイチゴがすくすくと育っている。  豊郷でとれたタマネギを使ったドレッシング「近江豊郷の農家が育てた たまねぎのドレッシング(300ミリリットル。税込630円)」が人気を集めている。豊郷でイチゴ農家を経営... 続きを読む

  • 2012年9月28日

    湖の辺の道 ルール

    湖の辺の道  『近江湖の辺の道』は、志賀町近江舞子集団施設地区と近江八幡集団施設地区を北まわりに結ぶ約140キロの環びわ湖周遊自然歩道のひとつである。琵琶湖の優れた景勝地や沿岸の観光地、文化財など、恵まれた自然環境や価値ある文化遺産と触れあうことができる自然歩道だ。この道沿いに、昨年4月にオープンした認知症高... 続きを読む

  • 2012年9月19日

    犬上川のメイとサツキとハク

     彦根市立病院を望む犬上川の堤防道路沿い、ひつじのメイとサツキとハクが、モコモコの身体で土手の草を食む。その姿は愛らしく、近所の子どもたちや来院する人たちの人気を集めている。  犬上川の北岸に沿って続く堤防道路は、車1台分ほどの幅で、大きな木が生い茂り、散歩にはもってこいのコースだが、狭い道をスピードを緩めず走る... 続きを読む

  • 2012年9月12日

    摺針峠

    神明宮からの眺望。かつて、弘法大師が植えた杉は残っていないが、その場所に石碑がある。  峠を越える、峠を引き返す。いずれにしても断固たる決意が必要な時代があった。  摺針峠は、中山道、番場宿(米原市)と鳥居本宿(彦根市鳥居本町)の間にある峠だ。  修行中の弘法大師(空海)がこの峠にさしかかった時、白髪の老婆が... 続きを読む

  • 2012年9月3日

    「がおん井の池」のこと

    生き物観察会の様子  総本山永源寺の脇を流れる愛知川に沿うように走る道をわずかに下った、東近江市永源寺高野町に「がおん井(ゆ)の池」がある。3年前、同町の住民有志で組織した「高野の山里を愛する会」のメンバーが休耕田を利用して手作りしたビオトープ池だ。  8月18日、約70人の町民が参加して「生き物観察会と案山... 続きを読む

  • 2012年8月31日

    この夏も妖怪がアツかった

     暑い夏を涼しく過ごす知恵として、人々は昔から怪談を楽しんできた。ゾッとする怖い話で涼をとる。今も昔も変わらぬ夏の風物詩だ。地域に昔から棲む妖怪たちが、地域や人々に恐怖と笑顔を同時に運んでいる。  7月22日、八日市で行われた「八日市は妖怪地 2012」にてデビューしたのは「東近江のガオさん」。子どもたちが近づいて... 続きを読む

  • 2012年8月29日

    受け継ぐということ——太鼓踊り

     余呉町下余呉の太鼓踊り(滋賀県選択無形民俗文化財)が8月19日、乎彌神社で奉納された。僕は『緑に包まれた境内で揺れる「シャグマ」を見たい』と文章を書いた。それは実現した。  幼稚園年長組から高校生までの同町の子どもたちが、夏休みに入ってから毎日、大太鼓、小太鼓、鉦、囃子、タンバリンの練習を積み重ね、彼ら、彼女ら... 続きを読む

  • 2012年8月28日

    夏の終わり……

     昔、地蔵盆が始まると、夏休みが終わる気配に気持ちが寂しくなった。最近は、鳥人間コンテストで夏が始まり、24時間テレビ「愛は地球を救う」で夏が終わる。  8月18日土曜日、彦根ビバシティ・センタープラザで、24時間テレビ協賛「草の根チャリティー in 彦根」というイベントが、読売新聞湖北ブロックの主催で行われた。... 続きを読む

  • 2012年8月20日

    幽霊画を巡る 幽霊の話を聞く

     『目に見えないモノを見ることができるかもしれない旅をしませんか?現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)の狭間、湖東・湖北の伝承を追いかけ文化遺産を巡るツアーに出かけませんか?』というゴーストツアーの5回目は「ゆーれーの章」らしい。沖島、彦根、柏原の幽霊画を巡り、幽霊の話を聞く文字通り「ゴーストツアー」となる。 沖... 続きを読む

  • 2012年8月17日

    彦根にて映画撮影はじまる

     2012年6月、彦根ビバシティシネマにて上映された『一遍上人』。この作品を撮った秋原北胤監督が次回作を準備している。タイトルは『家』、島崎藤村の同名小説を映像化する予定だ。  一本の映画を撮るにあたり、複数のロケ地で撮影を行うのが秋原監督の流儀だ。スタッフは極力少なく、地元の人々に全面的に協力を依頼し、みんなで... 続きを読む

  • 2012年8月13日

    今年も シャグマが揺れる

     長浜市余呉町下余呉太鼓踊り(滋賀県選択無形民俗文化財)の奉納が、8月19日(日)に行われる。 太鼓踊りは、明治時代、京都の東本願寺再建の際、『能登から原木を髪でなった縄で引っ張ってきた人足の疲れを癒すために、太鼓踊りを踊った』(初出『滋賀県湖北昔話集』)のが由来とされ、乎彌(おみ)神社の夏季祭礼とし... 続きを読む

  • 2012年7月30日

    森 哲荘展のこと

    森哲荘さん  森哲荘さんは、1946年生まれで今年65歳。米原市下丹生で、15歳から50年、木彫一筋に生きてきた職人だ。僕らは哲荘さんと呼ばせていただいている。  最近では、小林秀雄のCDを貸していただき、そのついでに『森哲荘展』のDMをいただいた。ついでに的渡し方がいかにも哲荘さんらしいのである。僕らは以前... 続きを読む