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まち・文化

  • 2020年11月30日

    煙草の歴史に興味アリ

    煙草の乾燥小屋(多賀町屏風)  「煙草」という漢字を見ていて、煙り草……キレイだなと思った。煙草の歴史を語ることができる人はどれほどいるだろう。いつ頃、日本に入ってきたのかも知らない。中国からなのか…、ポルトガル? オランダ? 煙草は健康によくないといわれ、その歴史には触れてはいけないような、了解があるのだろ... 続きを読む

  • 2020年11月21日
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    時を見送る人たち

     また同じように冬がやってくる。友人がハロウィンの飾り付けが終わったらクリスマス、そしてお正月バージョンと話していた。  慌ただしくて嫌になるというのではなく、ディスプレーをあれこれ考え、出来映えが楽しみという様子で、ほほえましい。世の中にはそうやって季節の移り変わりを自分なりに楽しみ、時を見送っている人たちがいる。「... 続きを読む

  • 2020年11月13日

    湖東・湖北 ふることふみ 74
    明智光秀に仕えた彦根藩士(前編)

    楠城址(くすじょうし:三重県四日市市)  大河ドラマ『麒麟がくる』を観ていると、今までのドラマではあまり描かれなかった人物や出来事が濃く描かれる傾向が強いため、個人的に登場を期待している人物がいる。それは木俣守勝である。  守勝は『おんな城主直虎』の最終回で、徳川家康から井伊直政に預けられた武将の一人として登... 続きを読む

  • 2020年11月10日

    フジタ天六ゲーム

     長浜市木之本町黒田の藤田長蔵さん(79)が新しいサイコロゲームを考案した。「フジタ天六ゲーム」という。今年正月、ビデオゲームばかりしている孫に「何かほかの遊びもしたら」と世話をやいたら、「何か考えて」と言われ生まれたのがこのゲームだ。試行錯誤に半年、7月に完成した。  ルールは至極簡単である。4・5センチ角の... 続きを読む

  • 2020年11月4日

    山内さんの 愛おしいもの・コト・昔語り「高時川に架かる橋」

     ご縁があって、長浜市木之本町古橋にお住まいの山内喜平さん(93)和子さん(93)ご夫妻にお会いしてお話を聞き色々教わっている。ふと耳にする山内さんのお話が面白い。今回は「高時川に架かる橋」のお話。  以前、古橋では新年最初の集会を「綱打ち(つなうち)」と呼び、その名は大水が出るたびに流される高時川に架かる橋を... 続きを読む

  • 2020年10月28日

    そろそろ灯してみようか……! スウェーデントーチ

     今年もまだ2か月あるけれど、私の中の今年の新語・流行語大賞は「スウェーデントーチ」だ。キャンプやアウトドア好きの人は知っているかもしれないけれど、6月に初めて耳にして、いろいろ話を聞くうちに「それじゃ、一つもらおうかしら」となり、手に入れた。眺めているだけでも結構ワクワクする。言葉の響きも気に入っていて、新語... 続きを読む

  • 2020年10月20日

    山内さんの 愛おしいもの・コト・昔語り「かぼちゃの種取り」

     ご縁があって、長浜市木之本町古橋にお住まいの山内喜平さん(93)和子さん(93)ご夫妻にお会いしてお話を聞き色々教わっている。ふと耳にする山内さんのお話が面白い。今回は、「かぼちゃの種取り」。  「かぼちゃは、朝、7時半から8時ごろに花が開くんや。前の日に、開きそうな花を開かないように輪ゴムで留めておくんや。... 続きを読む

  • 2020年10月14日

    湖東・湖北 ふることふみ 73
    北条仲時の墓

    六はら山山頂付近の北条仲時の墓  昨年辺りから南北朝時代が注目を浴びているらしい。それに合せるように日曜日の朝には約30年前の大河ドラマ『太平記』が再放送されている。このドラマは、それまで日本史の三大悪人の一人(諸説あり)とされていた足利尊氏の再評価が行われたことでも特筆すべき内容だったが、鎌倉幕府が滅びるま... 続きを読む

  • 2020年10月8日
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    近江の乳

     コロナ禍で自由に使える時間が増えたが、夏休みが終わる頃から急に世の中が慌ただしくなって、ボケラーとばかりしていられなくなった。  もちろん、妖怪探しはずっと続けていくが、そろそろ新しいテーマに取り組む時期ではないかと考えたりしている。コロナ禍によってもたらされた大きな変化である。次のテーマとして「淡海の乳」はどうだろ... 続きを読む

  • 2020年9月16日

    湖東・湖北 ふることふみ 72
    大坂蔵屋敷

    彦根藩大坂蔵屋敷跡地(現・資生堂)  戦乱の時代、街道を整備して物流を活性化させることは戦になればそのまま敵が素早く領内を進軍できることに直結し敬遠された。  「幕府」というものは、朝廷から一時的に独自で政治を行うことを許された出張軍事機関(仮政府)との意味があるため、江戸幕府は軍事政権としての動きが優先され... 続きを読む

  • 2020年9月13日
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    「のの」のこと

     近ごろ、再び事務所に猫がやってきた。名前は「のの」という。黒猫で、背中に白い毛が数本、グレーの毛が胸のあたりにかたまっている。成人すればどんな毛並みになるのか楽しみだ。まだ生まれて4ヶ月と少し、随分とやんちゃ坊主で、猫らしい猫である。棚の上の小物は落とすし、植木鉢の植物も災難、ののは1日何回も怒られることになる。しか... 続きを読む

  • 2020年9月3日

    山内さんの 愛おしいもの・コト・昔語り 「日野菜」

     ご縁があって、長浜市木之本町古橋にお住まいの山内喜平さん(93)和子さん(92)ご夫妻にお会いしてお話を聞き色々教わっている。ふと耳にする山内さんのお話が面白い。今回は、「日野菜」。  日野菜は県内日野町が原産地であることからその名がつけられた。細長い形状をしているが蕪の仲間で、上部が赤紫色、下部は白色で、糠漬... 続きを読む

  • 2020年8月28日

    キッチン井筒屋とプチミュージアム

    「湖北のおはなし」ラッピングカー  前号のDADAで「駅弁は通り過ぎるまちが誇る逸品を少しずつ味わうことができる弁当である。旅を愛する人は「駅弁」を「汽車弁」というのだと聞いたことがある。……誰にも教わることのない旅の作法が汽車弁と呼ばせるのかもしれない」と書いた。  米原駅で販売されている新幹線グルメ「湖北... 続きを読む

  • 2020年8月24日

    目指すべきモノ ― 初めての炭焼きの成果 ―
    長浜市余呉町上丹生

     長浜市で林業や森林整備で地域おこし協力隊として活動している子林葉さん(37歳・余呉町東野)と堀田涼介さん(27歳・余呉町下余呉)が、初めて挑戦した炭焼きの成果を確かめる炭出しをされると聞き、7月下旬、余呉町上丹生へ見せてもらいに行った。窯の焚き口を塞いだ壁をいよいよ崩し始めるところだった。  二人が師匠と呼び... 続きを読む

  • 2020年8月19日

    山内さんの 愛おしいもの・コト・昔語り「野沢菜の漬物」

    野沢菜の塩漬け専用の漬物桶。木製の蓋は喜平さんの自作で、いつでも使えるようにきれいに保管されている。  ご縁があって、長浜市木之本町古橋にお住まいの山内喜平さん(93)和子さん(92)ご夫妻にお会いしてお話を聞き色々教わっている。ふと耳にする山内さんのお話が面白い。今回は、「野沢菜の漬物」。  野沢菜の漬物は... 続きを読む

  • 2020年8月17日

    湖東・湖北 ふることふみ 71
    大津蔵屋敷

    彦田稲荷神社(大津市浜大津一丁目)  有名な話がある。  足利義昭の要請を受けて上洛し、義昭の征夷大将軍就任を支援した織田信長に義昭は副将軍か管領の役職を与えようとした。しかし信長はこれを辞し替わりに堺・大津・草津を領することを願い義昭は許可を与えた。  これは、信長が商業を重視していた経済感覚を示すものとし... 続きを読む

  • 2020年8月5日

    千代神社と藤原不比等の娘

    千代神社 不比等の娘、千代姫  『近江の伝説』(日本の伝説19 / 角川書店)に興味深い話が載っていた。  「藤原鎌足の子不比等は近江の国守に任じられて、よく彦根の地に足を運び、土地の神官の娘とのあいだに千代姫という姫を儲けた。この姫は成長するにつれてたぐい稀な美貌を謳われるようになった。時に高音丸と時雨丸... 続きを読む