まち・文化

  • 2018年4月30日
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    半月舎だより 18

    Kさんの本棚  2月なかばから3月上旬にかけての3週間、半月舎に「インターンシップ生」が来ていた。京都のデザイン系専門学校の一年生で、Kさんという18歳の女の子だった。  インターンシップとは学生の就業体験のことで、本人から申し込みのメールをもらった時は戸惑った。受け入れはもちろん、自分が学生時代にインターンシップを... 続きを読む

  • 2018年4月25日

    魚のゆりかご水田 オーナー募集

     琵琶湖岸の水田に「魚のゆりかご水田」と書かれた立札を見ることがある。  「魚のゆりかご水田」は、圃場整備により魚が遡上できなくなった水田の農水路に魚道を設け、昔のように魚が産卵できる環境を取り戻そうというプロジェクトで、2006年から県などにより始まった。  東近江市栗見出在家町の「栗見出在家町魚のゆりかご水... 続きを読む

  • 2018年4月22日

    圓常寺の外堀土塁跡

     圓常寺(彦根市城町)の木造阿弥陀如来立像は(快慶作)、今年3月9日(金)、文化庁文化審議会において新たに重要文化財(美術工芸品)に指定された。現在、東京国立博物館本館において、特集「平成30年新指定国宝・重要文化財」展で公開されている(5月6日まで)。圓常寺には僕の興味を惹くものが多い。阿弥陀様については勿論だ... 続きを読む

  • 2018年4月13日
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    半月舎だより 17

    冬の古本研修旅行 高松編 (高知編からつづく)  二月なかば、「古本研修旅行」と称して同業者のNさんとともに極寒の湖北を脱出、一路四国に向かって三日目。短い旅は折り返し地点を迎え、わたしたちは香川県高松市へ向かった。  高松に到着して最初に目指したのは、昨年夏にオープンした新刊書店「ルヌガンガ」だ。店主のこだわりを映... 続きを読む

  • 2018年4月10日

    湖東・湖北 ふることふみ 43
    桜田門外の変(前編)

     今年は明治維新150年ということで、幕末が再び脚光を浴びている。幕末の明確な始まりは外圧である黒船来航からと考えることができるが、幕末史の裏の局面である血生臭い「天誅」と称する殺人事件の数々は桜田門外の変から始まる。逆説的に言えば桜田門外の変が無ければ気に入らない人物を殺してでも世の中を変えようとする急激な改革... 続きを読む

  • 2018年4月5日
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    山内さんの愛おしいもの・コト・昔語り 2

     ご縁があって、長浜市木之本町古橋にお住まいの山内喜平さん(90)和子さん(90)ご夫妻にお会いしてお話を聞き色々教わっている。ふと耳にする山内さんのお話が面白い。「愛おしいもの・コト・昔語り」は、私が聞いたなかでも、これはと思った、或いは伝えておきたい山内さんの記憶である。今回は「オコナイ」に関するものだ。  1月か... 続きを読む

  • 2018年4月2日

    御鏡餅
    オコナイ(木之本町古橋)

     「オコナイ」は少し前までは当たり前に行われていた祭礼で、現代社会が失ってしまった何かしらの欠片があることを感じる。過去より受け継いだ文化の最後の砦であるような気もする。オコナイをカタカナで書くのは「行」「神事」「お講内」など地域によって様々な表記があるからだという。  古橋のオコナイについては今号4頁で『山内さ... 続きを読む

  • 2018年3月28日
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    99.9「いとこんち」のメニュー

     ほとんどテレビを観るということが無い。観たとしてもアニメがほとんどでドラマは続きが気になるので避けるようにしている。最近はオンデマンドのネット配信や動画専門サイトも充実し、観ることになる運命的な番組がある。いくつかその運命的な番組があるのだがそのひとつが「99.9-刑事専門弁護士-」だ。  ファンである俳優が出演して... 続きを読む

  • 2018年3月21日
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    半月舎だより 16

    冬の古本研修旅行 高知編  彦根に暮らすようになって13年、未だにこのまちの冬の寒さ暗さには慣れない。たまらなくなって、昨年から「研修旅行」と称し、真冬の数日間あたたかい地方へ逃避行することにした。なぜか同行を申し出てくれた長浜の同業者Nさんとふたり、ひたすら古本屋を(ときには新刊書店も)目指す旅である。今年は高知と... 続きを読む

  • 2018年3月12日

    近江の豪商 薩摩家三代記 —薩摩治兵衛とその孫バロン薩摩—

    芙蓉会の代表理事・古川博康さん  昨年秋、公益財団法人「芙蓉会」から、「近江の豪商 薩摩家三代記—薩摩治兵衛とその孫バロン薩摩—」という本が発行された。数多ある近江商人の栄光のなかで、薩摩治兵衛と薩摩商店の名前が取り上げられることはあまりないだろうと思う。そして、その孫であり「バロン薩摩」として知られる薩摩治... 続きを読む

  • 2018年3月8日

    湖東・湖北 ふることふみ 42
    犬上神社と犬上君

    犬上の君屋敷推定地  人類が最初に仲良くなった生き物は犬ではないかとの説がある。古くは縄文時代辺りには人間の狩りを手伝い、そして家族と同じ待遇も受けていたことが埋葬方法などからわかるらしい。これ対して猫(イエネコ)は仏教と共に日本に伝来したと言われている。始まりは経典を齧る鼠退治を担った存在だったのだ。よく「... 続きを読む

  • 2018年3月5日

    山内さんの愛おしいもの・コト・昔語り

    山内喜平さんと和子さん  先月、長浜市木之本町古橋にお住まいの山内喜平さん(90)が、伊吹大根復活に尽力されたお話を書いた。蒔いた種の80パーセント近くが基本形の伊吹大根に育つようになるまで20年近い歳月を要したが、この間、畑には毎年200本近い規格外の大根が育っていたことになる。  奥さまの和子さん(90)... 続きを読む

  • 2018年3月1日

    「そのもののある不自然なる実体」
    高橋良・川村憲太合同展

    川村憲太さん(左)と高橋良さん(右)  画家の高橋良さんから、「3月に展覧会を開くのでぜひ取り上げてください」と連絡をもらったのは1月の中旬頃だった。写真家の川村憲太さんとの合同作品でヌードをテーマにしたものだという。  ヌードと聞いて、一瞬たじろいでしまった。少なからず写真に取り組んできたものとして、ヌード... 続きを読む

  • 2018年2月26日

    狐穴と寒施行

    寒施行のお供え  「彦根ゴーストツアー」が、2月17日・18日にあった。このツアーは「見えないモノ」を「ゴースト」と位置づけ、現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)の狭間、未評価の文化資源を巡る。今回は「妖怪探訪の章」だった。僕も参加したが最も刺激的であり感動したのが豊勝稲荷の「狐穴」と「寒施行」だった。  豊勝... 続きを読む

  • 2018年2月16日

    半月舎だより 15

    いただきもの日記  昨年、一箱古本市の出店で三度もご一緒したYさんが、店まで来てくれた。  いろいろお話をしているうちに、古本屋だけで生きていけるのか、という話になった。この手の話は、よく話題に上る。古本屋どうしでも、よく上る。みなさん不思議に思うところなんだろう。古本屋どうしでも不思... 続きを読む

  • 2018年2月13日

    湖東・湖北 ふることふみ41
    井伊直政命日法要

    昨年の命日法要の様子  慶長7年(1602)2月1日、井伊直政は居城佐和山城で生涯を閉じる、享年42歳。死因は1年半ほど前の関ケ原の戦いで島津義弘を追跡しながら受けた鉄砲傷による破傷風だと言われてきたが、近年では直政は関ケ原直前に高熱を発し、このために軍監の任に本多忠勝を加えるなどの対策が行われたことからも関... 続きを読む

  • 2018年2月9日

    明治維新150年 其の一

    天寧寺の大東義徹顕彰碑の書は日下部鳴鶴が揮毫。鳴鶴は彦根藩士であり明治の三筆、近代書道の確立者の一人である。  かつてDADAジャーナルでは湖東・湖北に遺る近代化遺産を記してきた。文化庁によると、近代化遺産とは、「幕末から第2次世界大戦期までの間に建設され、我が国の近代化に貢献した産業・交通・土木に係る建造物... 続きを読む