つくって、食べよう

第86回 イタリアの毎日のごはん 〜地中海式食事4〜

このエントリーをはてなブックマークに追加 2012年1月20日更新
イタリアの毎日のごはん 〜地中海式食事4〜

 パンやパスタなどに用いる小麦は、地中海式食事には欠かせない食材です。この連載で紹介してきたイタリア、チェゼーナ市の学校給食でも主要な食材として使われていますが、実はイタリアにも、小麦アレルギーに悩まされる児童がいるそうです。給食に関しては、保護者との事前カウンセリングでそれらアレルギーに対応していますが、日々の食事も含め、私たちにとってのお米のような存在の小麦が食べられないのは、嗜好性だけでなく、食事の選択肢が狭まるなど、本当に大変なことだと思います。
 近年日本では米の消費拡大のため、米粉が小麦粉の代用食材として、パンやお菓子などに用いられています。アレルギー対応の視点からも、世界に発信できる面白い試みだと思います。小麦グルテン無添加の米粉パンは、ふんわり感には欠けますが、フライパンで焼いたり揚げたりすれば、外はカリッ、中はモチッと、独特のおいしさです。あったかいスープとの相性も抜群ですよ。

ソーセージとキャベツのスープ

材料(2人分)
ソーセージ 8本、キャベツ 1/4玉、水 500ml、ローリエ1枚、塩こしょう 各適量

作り方

  1. ソーセージは切り目を数本入れる。キャベツは2等分する。
  2. 1と水、ローリエを鍋に入れて火にかける。沸騰したらアクをとり、弱火で20分煮る。塩こしょうで味をととのえて完成。

米粉のフォカッチャ

材料(ふたつき直径18cmフライパン1枚分)
米粉 250g、オリーブ油 大さじ1、砂糖 小さじ2、ドライイースト・塩・ローズマリー 各小さじ1、ぬるま湯 260ml

作り方

  1. 材料をボウルに入れてよく混ぜ合わせる。ラップをし、約30℃で30分一次醗酵させる。
  2. 1を軽く混ぜてガス抜きし、油を薄く敷いたフライパンに流し入れる。ラップをし、約30℃で30分2次醗酵させる。
  3. フライパンのふたに乾いた布を巻いて結び(しずくをよけるため)、2にふたをする。弱火で約25分焼く。
  4. 222をスプーンで一口サイズにし、中温の油で揚げてもおいしいですよ。

あきこ Profile

1977年生まれ。兵庫県明石市出身。京都の大学に在学中、旅行をきっかけにイタリアに魅了される。その加熱ぶりは卒業論文のテーマを「バルサミコ酢」にしてしまったほど。卒業まもなく管理栄養士の資格を取得。半年後、憧れのイタリアへ料理の勉強に旅立つ。2004年4月より彦根市内に勤務し、現在は湖国ライフを満喫中。

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