つくって、食べよう

第85回 イタリアの毎日のごはん〜地中海式食事3〜

このエントリーをはてなブックマークに追加 2011年12月23日更新
イタリアの毎日のごはん〜地中海式食事3〜

「クスクス」は、パスタの原料でもあるデュラム小麦を用いた細かい粒状の食べ物で、北アフリカや中東の伝統料理のひとつです。イタリアでも、北アフリカに近いシチリア島などではよく食べられるそうです。
ところで現在イタリアで生活する外国人は約460万人、最も多いのはルーマニア人、次いでアルバニアやモロッコなどイスラム圏の外国人が多く、通常、彼らの子どもはイタリア人と同じ学校に通います。イタリアのチェゼーナでは地中海式、つまり地元の昔ながらの料理を学校給食で提供していると前回お伝えしましたが、このような外国籍の児童に対応するため、エスニック献立の日も定期的に作り、給食を通して各児童の食文化や習慣を理解しあえるよう努めているそうです。その献立のひとつが「クスクス」を使った野菜スープです。素朴ですが、体を芯から温めてくれます。野菜は他にもブロッコリーやキャベツなど、お好きなものを組み合わせて作ってみてくださいね。
 
 

クスクス入り野菜スープ(4人分)

材料

クスクス 200g、白ネギ 2本、カブ 1個、ジャガイモ 1個、ニンジン 1/2本、ホウレン草 1束、オリーブ油・塩・ローリエ

作り方

  1. 白ネギは1cm幅に切る。カブ、ジャガイモ、ニンジンは薄切りにする。
  2. 鍋にオリーブ油大さじ2を加えて中火にかけ、1を炒める。塩少々とローリエを加え、野菜がしんなりしたら水1/2カップを加える。
  3. 2が沸騰したら弱火にし、ふたをする。時々ふたを開けて混ぜ、野菜がくずれるくらい柔らかくなれば火を止める。
  4. 塩ゆでしたホウレン草を3に加え、ミキサーにかける。水3カップを加えて火にかけ、沸騰したら塩味をととのえて火を止める。
  5. クスクスを包装容器の手順に従って調理し、4をかける。仕上げにオリーブ油をかける。

あきこ Profile

1977年生まれ。兵庫県明石市出身。京都の大学に在学中、旅行をきっかけにイタリアに魅了される。その加熱ぶりは卒業論文のテーマを「バルサミコ酢」にしてしまったほど。卒業まもなく管理栄養士の資格を取得。半年後、憧れのイタリアへ料理の勉強に旅立つ。2004年4月より彦根市内に勤務し、現在は湖国ライフを満喫中。

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