つくって、食べよう

第79回 イタリア的日常ごはん  〜カラブリア州の食卓唐辛子〜

このエントリーをはてなブックマークに追加 2011年7月23日更新
イタリア的日常ごはん  〜カラブリア州の食卓唐辛子〜

 日本でもおなじみの「ペペロンチーノ」はイタリア語で「唐辛子」のことです。15世紀末にアメリカ大陸からヨーロッパに伝わったそうですが、イタリアでは南部、特にカラブリア州で普及しました。チーズ、ハム、ピザ…カラブリア風と名がつけば唐辛子入りを示し、またレストランで塩こしょうに加え、生唐辛子のオイル漬けが普通にテーブルに置かれているのは、イタリアの中でもカラブリア州くらいではないでしょうか。サラダにまで唐辛子を刻んで入れるので「これは本当にイタリア料理!?」と最初は驚きでした。
 さて、乾燥唐辛子を使って食べやすいオイル漬けはできないかと思い、イタリア版「食べるラー油」を作ってみました。パン、魚、冷奴、ひとかけすればイタリア〜ン☆です。唐辛子は食欲増進、代謝促進効果もあるので、夏バテ予防にもぴったりの一品ですよ。

イタリアン 食べるラー油

材料(作りやすい分量)
プチトマト4粒、唐辛子3本、玉ねぎ1/8玉、にんにく1かけ、マッシュルーム4個、オリーブの実6粒、松の実大さじ1、塩小さじ1/4、オリーブ油

作り方

  1. プチトマトは1個を8等分に切る。唐辛子は種を除いてみじん切り、玉ねぎ、にんにく、マッシュルーム、オリーブの実もみじん切りにする。
  2. 小鍋にオリーブ油大さじ3、玉ねぎ、にんにくを入れて弱火にかける。玉ねぎが透明になってきたらすべての材料を加え、木べらで混ぜながら10分ほど炒める。プチトマトが煮くずれてなくなり、油が分離してきたら火を止める。
  3. 粗熱が取れたら瓶に入れ、表面が空気に触れないようオリーブ油適量を注ぐ。

あきこ Profile

1977年生まれ。兵庫県明石市出身。京都の大学に在学中、旅行をきっかけにイタリアに魅了される。その加熱ぶりは卒業論文のテーマを「バルサミコ酢」にしてしまったほど。卒業まもなく管理栄養士の資格を取得。半年後、憧れのイタリアへ料理の勉強に旅立つ。2004年4月より彦根市内に勤務し、現在は湖国ライフを満喫中。

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