長浜市の記事一覧

  • 2015年5月1日

    森を守る「森林レンジャー」という仕事 ひと
    橋本勘さん

     橋本勘さんと出会ったのは、春先に塩津の道の駅「あぢかまの里」で行われた道の駅まつりでのことだ。「森林レンジャー」というその肩書きの響きに魅かれて以前から会ってみたいなと思っていた。ちょうどこの日、橋本さんが入会する「山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会」がブースを出店しているということで訪ねたのだった。勝手に、森... 続きを読む

  • 2015年4月20日

    路上観察・始めました 5
    不可能な落書き まち・文化

     長浜市大宮町、大通寺に向かう通りにある駐車場に隣接するブロック塀の向こう側に白壁の蔵のような建物があった。中心市街地にぽっかりと明るい空き地があり、有刺鉄線も懐かしい。白壁に落書きがしてあった。  「落書き」は、語源を辿れば政治・社会や権力者などに対し、批判や社会風刺を述べた匿名の文書の「落書(らくしょ)」にあ... 続きを読む

  • 2015年4月17日

    移動コンビニ「カエル号」がゆく! まち・文化

     長浜市余呉町。カエルのイラストが描かれた軽トラックが、軽快な音楽を流しながら集落の中を走っている。集落の一角で止まり、荷台のコンテナが開かれると、そこには野菜や果物、肉などの生鮮食品やお菓子類、日用雑貨などが姿を現した。ほどなくして、近所の人たちが一人、また一人と集まってくる。この軽トラックは、一般財団法人「湖... 続きを読む

  • 2015年4月13日

    三成タクシー、遂に現る!! まち・文化

     戦国アクションゲーム「戦国無双4」に登場する武将キャラクター石田三成がタクシーにラッピングされ走っている。これは彦根市・米原市・長浜市の3市と各市の観光協会で構成する「びわ湖・近江路観光圏活性化協議会」が企画したもので「三成タクシー」という。  石田三成に関する知識を問う試験に合格した認定ドライバーの車にのみ「... 続きを読む

  • 2015年3月2日

    天女とかぐや姫 1 まち・文化

    菅原道真十一歳の像(菅山寺蔵)  余呉湖周辺には日本一古い羽衣伝説が伝わっている。 「余呉の郷の湖に、たくさんの天女が白鳥の姿となって天より降り、湖の南の岸辺で水遊びをしていた。伊香刀美は天女に恋心を抱き、白い犬に羽衣を一つ、盗み取らせた。天女の一人は、羽衣がないため飛び立てず、伊香刀美の妻となり、4人の子供... 続きを読む

  • 2015年2月9日

    楽しいご飯の時間 ひと
    Ku-’sキッチン 蓮溪邦枝さん

     1日3回、きちんとご飯を食べる。それは子どもの頃母親にしつけられたことであり、母親は毎日、台所で忙しく立ち働いていた。今では自分で台所に立つし、自分で選んだものを食べるようになったけれど、好きなものを好きに食べられるうれしさと裏腹に、つまらないな、と思うこともある。何が出てくるのかなと思うこともないし、単調にも... 続きを読む

  • 2015年2月2日

    素敵な贈り物 お店
    Pâtisserie Aux Bons Cadeaux

    村方純さん  「Aux Bons Cadeaux(オ・ボン・カドー)」というフランス菓子のお店が、11月、長浜市祇園町に開店した。  店名の由来を尋ねると、シェフ・パティシエの村方純さんは、「『ボン・カドー』はフランス語で『素敵な贈り物』の意味」と教えてくれた。誰かへの贈り物にしてほしいという思い、お店そのも... 続きを読む

  • 2014年12月25日

    霊苑考 まち・文化

     加田山延命院興善寺は長浜市加田町のほぼ中央部に位置し、遊行上人一遍を開祖とする時宗の寺院である。正応3年(1290)に創立した古刹で、今も残る一丁歩余りの境内はその昔二重の堀に囲まれ、周囲には加田七殿の居館が連なっていたと伝えられている。境内の中から出土し集められた五輪塔や墓石は、今浜城主上坂治部丞家信公の墳墓... 続きを読む

  • 2014年12月2日

    余呉に暮らすジャズボーカリスト ひと
    木原鮎子さん

     ジャズが好きだ。いや、もしかしたら「ジャズを聴いている自分」が好きなだけかもしれないけれど、ともあれジャズが好きだ。特にジャズボーカルを好んで聴いている。  最近、余呉に暮らすジャズボーカリスト木原鮎子さんのことを知った。透明感のある伸びやかな声で、ファーストアルバムの「SEASONS」を聴いて一瞬で虜になって... 続きを読む

  • 2014年11月12日

    「そういえば」という記憶 まち・文化

     「そういえば」という記憶が街にはたくさん張り付いている。長浜の大手門通り商店街を歩いていた時、かどやさんの時計があった。パン職人とバスケットに焼きたてのパンを入れて抱える少女のフィギュアは西洋の風貌である。そういえばここはパン屋さんだったな…。あとはズルズルと記憶がもどってくる。実は、街と時計の話がしたい。  ... 続きを読む

  • 2014年10月22日

    波うさぎ(竹生島文様) まち・文化

    長浜市小谷丁野町 / 岡本神社境内観音堂  波間を跳ぶうさぎの文様の名は「竹生島文様」という。「波うさぎ」「波にうさぎ」「波のりうさぎ」などと呼ばれることもある。  謡曲『竹生島』に「緑樹影沈んで魚木に登る気色あり 月海上に浮かんでは兎も波を奔(はし)るか 面白の島の景色や」と謡われ、神秘的で美しい情景が浮か... 続きを読む

  • 2014年10月20日

    湖東・湖北 ふることふみ2
    水口と大和郡山を俯瞰した近江人 まち・文化

     平城京の頃には羅城門を有し、以降大和国の経済の中心にあったこの地は、豊臣秀吉の弟秀長や江戸時代の有力な譜代大名が治めた拠点だった。  豊臣秀長は郡山に百万石の城を築城する。しかし詳細な資料は現在に伝わっていない。  そんな郡山城の天守台発掘調査が行われ、豊臣政権における貴重な天守遺構が姿を見せた。  小高い丘に... 続きを読む

  • 2014年10月15日

    角大師の護符 まち・文化

     久し振りに、玉泉寺(長浜市三川町)に立ち寄った。角大師の護符が欲しかったからだ。以前に訪れた時は虎姫町だったから随分と昔のことになる。  玉泉寺は、比叡山中興の祖と仰がれる慈恵大師良源の生誕地に建立された寺である。良源は元三大師(がんざんだいし)の名で知られ、おみくじの原型をつくった人だが、一般にはほとんど知ら... 続きを読む

  • 2014年10月13日

    ドラマがあった まち・文化
    読売旗小学生野球

     10月4日・5日、台風の気配を感じながら全試合が終わるまでは雨が降ることのないように祈りながら、浅井町野球場で少年野球を観戦していた。少年たちのユニフォーム姿に、グランドのニオイがよみがえる。ユニフォーム姿がしっくり馴染んでいる奴が巧く、そして強い気持ちを持つプレーヤーだ。僕はずっとそう思っている。... 続きを読む

  • 2014年10月3日

    官兵衛の影武者たち まち・文化

     秋の始まりの気持ちよい風に吹かれながら、木ノ本駅前から地蔵坂商店街の方へと歩く。バスガイドさんが掲げる旗について、団体客がぞろぞろと坂を登っていく。旗の先がさす空は高く澄み渡っている。行楽日和だなあと思う。  商店街から少し北に位置する木之本町黒田は、黒田氏発祥の地と言われている。今年は「ながはまの官兵衛 大河... 続きを読む

  • 2014年8月25日

    町家の新しい暮らし方 まち・文化
    シェアハウス「絹市」

     ここ数年で「シェアハウス」という言葉をよく耳にするようになった。数人で一軒家を借りてシェアするという居住スタイルは、僕たちが学生のころから普通にあったことだが、「シェアハウス」という言葉が広まってから一気に市民権を得たように思う。  全国で急増するシェアハウス。先日、長浜でも町家を改装したシェアハウスがオープン... 続きを読む

  • 2014年8月20日

    とある古民家で過ごす夕暮れ お店

     暮れそうで暮れない夏の夕暮れ、駅を降りて北国街道を南へと歩く。軒の低い古民家のシルエットが連なるまちは、車が時折通るものの少しずつ夜をまとい音が少なくなっていく。一軒、そこだけぽつんと灯りがともるように、古民家を改装したフレンチレストラン「filles de la ferme」(フィーユ・ドゥ・ラ・フェルム)は... 続きを読む